『睡眠―Sleep―』 (世界初演) 公演情報 『睡眠―Sleep―』 (世界初演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
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  • 満足度★★★★★

    勅使川原三郎「睡眠-Sleep-」観ました
    【※時間がなくて二ヶ月書けず、とりあえず当時のツイートをコピペ。時間できたら書き直します】


    【勅使川原三郎「睡眠-Sleep-」】変形しないフランシス・ベーコン 元気過ぎる60歳にハラプロジェクト・原智彦さんを連想 いい感じに意識が飛ぶ 走る鞭の勅使川原さん・うねる鞭のオーレリー ドッペルゲンガーの集団 光と闇で切り分ける空間 貞子やっていいなら俺も四つん這いやるぞ


    【勅使川原三郎「睡眠」】光る輪郭・軌跡の残像 空間を大きく縫う・細かく縫う動き 顔が陰になると常に見られてるかのよう 空間に輪郭をつける美術 5秒くらい意識が飛んで戻ると、何か新しくなっている 歩く姿、止め絵もダンス 飛び飛びに見る、いろんな短い夢 ふと現れ、ふと消える

    勅使川原三郎「睡眠-Sleep-」、鳴り止まない拍手の中、カーテンコールを10回は繰り返したか(スタンディングも)。こっちも、遠慮がちだった手がだんだん上がっていったぜ\(^o^)

  • 満足度★★★★★

    無題1211(14-259)
    16:00の回(晴)。15:30受付(全席指定)、開場。座席が前後で重ならないようにしてあるので後方席でもよく観えました。黒と赤、壁は煉瓦を思わせる造り、ここは初めて、荻窪の「KARAS APPARATUS」以外の公演では先月の@シアターX「空時計サナトリウム」「7月の夜」に続いて2回目。16:05開演〜17:30何度となく拍手を受け、終演。デュポンさんも初めて(不勉強でお名前すら知りませんでした)。

    光の三原則「直進」「反射」「屈折」と闇(影)との重なり、音楽との共鳴、剣(刀身が真っ直ぐ/洋/デュポンさん)と刀(刀身が反っている/和/佐東さん)…印象。

    なかなか日程が決まらず(東京)最終日、後方席…やはり2回観ておけばと思うのでした。

    ネタバレBOX

    終演後、出口で「開座」の貞森さんに会い、万有引力で共演した加藤さんのところへ行くというので(関係者ではないけど)ついて行く…ロビーをぐるっと回って舞台(バラシ中)上手を横切り楽屋へ、帰りは裏口から…ちょっとしたバックステージツアーでした。

    ビートルズは200曲知っていてもストーンズは10曲くらいしか知らない… が、Liveはストーンズ(1990/2初来日@東京ドーム)もM.ジャガー(1988/3@Tドーム)も行っている。
  • 満足度★★★★

    透明
    上演時間80分。透明な道具が美しい。ワルツから葦笛の踊りまでは心地よく、音はめのアレグロでバレエファンにも親しみやすい。デュポンはよく溶け込んでいたとも言えるし、影が薄かったような気もする。

  • 満足度★★★★★

    モノトーンのシュルレアリスム
    トップクラスのバレエダンサーのオーレリー・デュポンさんをゲストに迎えた作品で、モノトーンで統一された衣装・美術・照明のストイックで精緻な表現の中に豊かな広がりが感じられました。

    特に物語らしい展開も無く、楽しいとか悲しいといった感情を打ち出す訴える様な振付でもないのに身体や空間の存在感や美しさそのものに心を打たれるという、言葉では表現出来ないダンス作品ならではの魅力が80分の間途切れることことなくストレートに伝わって来て圧倒されました。音楽・音響やダンサーの配置の構成や展開の仕方にシュルレアリスム的な雰囲気を感じました。

    デュポンさんは前半はポーズとポーズの間を繋いで行く様なある意味バレエダンサーらしい動きの質感が、勅使川原三郎さんや佐東利穂子さん達の流動的な動きと対照的に感じられましたが、いつの間にか動きが一体化していて、終盤の女性4人のユニゾンのシーンでは違和感無く溶け込んでいました。ターンや腕を大きく回す時の空気感との関わり方が繊細でありながら力強くて印象的でした。『合奏協奏曲第1番』(アルフレート・シュニトケ作曲)が流れる中でデュポンさんと佐藤さんが踊るシーンは2人の身体性の相違が際立っていて、とても緊張感があって素晴らしかったです。

    透明のアクリルのパネルや同じ素材で出来たフレーム状の家具型のオブジェが吊られてれていて、シーン毎に静かに上下し、照明の効果と相俟って反射・透過・影が変化して行って非現実感の漂う不思議な空間性が生みだされていました。
    具象的な作品ではないにも関わらず衣装替えが頻繁にあり、飽きさせずに緊張感を保っていたのが良かったです。

    音楽はバッハをメインにクラシック中心の選曲で、そこに効果音やノイズやドローンを被せていて独特の雰囲気がありました。中盤の静謐で美しいシーンでは『鏡の中の鏡』(アルヴォ・ペルト作曲)が使われていて、アクリル板にダンサー達の姿が反射する光景が曲名にも合っていたのですが、様々な演劇やダンス公演で頻繁に頻繁に使われている曲なので、個人的には変な色を感じてしまい少し現実に戻されました。しかし、後に続くシーンではベタなバレエ音楽を使ったり(しかもそのシーンでは敢えてデュポンさんは登場せず)、ローリングストーンズの曲を使ったりとユーモラスな選曲センスを感じたので、『鏡の中の鏡』も一種のユーモアだったのかもしれないと思いました。

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