昔の日々 公演情報 昔の日々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    昔の日々
    演出ノートをチラシ束に封入されていたのはちょっと残念。
    後から見たかったかも。

    絵画の額縁のような設えで美術がとても美しく
    虚なのか、実なのか、生なのか、死なのかわからない
    あの雰囲気を醸し出していました。

    観たあと、もやーっとしましたが
    そういう霧がかかった思いのまま終わるのも悪くない作品でした。
    わからなくても良い、心地よい、そんな気持ちでした。
    美術鑑賞。

  • 満足度★★★

    正直、私には理解不能ですが
    何だか、五感で体感する芝居という気がしました。

    台詞に官能性があり、言葉で愛撫されているようなゾクゾク感で、気持ちがざわつきました。

    デウ゛ィット・ルウ゛ォーの演出作品は、感覚的に好みですが、何せ、私には、ハロルド・ピンターを理解できる頭脳は皆無のようで、3人の登場人物の誰が実在の人物なのか、もしかしたら、3人とも不在なのか、果たして、女性は二人存在するのか…等々、さっぱりわからず仕舞いでした。

    ただ、わからないながら、エキサイティングで、スリリングであることは、確か。3人の配役も絶妙で、堀部さんが、とてもセクシーに感じました。

    久しぶりに遭遇してしまった、伝説のブラボーおばさんが、彼女特有の、あり得ないリアクションで、一人高笑いし、最後には、一人だけスタンディングして、にんまり笑っていらしたのには、まるで不条理劇の置き土産風で、さすがのハロルド・ピンターをさえ、あの世で驚かせたのではと思いました。

    予想通り、この作品を、日生劇場で、上演したのには、賛成出来かねました。
    上演時間も短いし、これは小劇場で観たい作品でした。

    ネタバレBOX

    開演前から見える舞台セットに、かつて、ルウ゛ォー演出で観た「人形の家」を彷彿とさせられました。

    台詞だけで、語られる3人の男女の過去の記憶が混とんとして、実際にいわゆるベットシーンとかはないに等しいのに、何故か、スワッピングシーンを垣間見てしまったかのような、官能的な衝撃を受けました。

    頭で理解する芝居ではなく、体感で、理解したかのような気持ちにはなれる作品でした。

    麻実さんは、ルウ゛ォーの手に掛かると、魔法を掛けられたかのように、服をまとわない女性の性を想像させる力を発揮され、お見事でした。

    若村さんも、同性の私から見ても、大変魅惑的で、彼女に誘われて、落ちない男性はいないでしょうというぐらい、女子力が半端ない!

    堀部さんも、プロの役者さんかと思うくらい、こんな難解な芝居で、自分を封印して、役になりきっていらっしゃる姿に胸を打たれました。

    難解過ぎて、さっぱりわからないけど、三人の見せ方が素敵で、やはり演出家の才能は偉大だと感服します。

    開幕前は遠かったセットが、舞台が始まると、せり出して来て、遠景の暖炉とかは見えなくなります。観客の至近距離の中で、二つのベットが象徴的に印象づけられ、終幕で、また暖炉などが見える、元のセット体系に戻ります。
    これが、演出家のこの芝居の解釈提示なのかもしれないと思えました。

    あー、だけど、ルームメイトの、ケイトとアンナは、同性愛の恋人同士なのか、それとも、二人の女性は、ケイトの夫の脳内産物で、記憶の妻の二面性を表していただけなのか、誰が実在する人物か…、わからないことだらけで、誰かに正解を教えてほしくなってしまう。非常に、スッキリとしない劇後感で、未だに心がざわついています。
  • 満足度★★★★

    密やかな官能性
    女2人と男1人の濃密で曖昧な会話劇で、単純に笑えたり泣けたりする場面は皆無でありながら、冒頭からラストまで求心力を保ち続ける充実した作品でした。

    昔の思い出を象徴する様なまだらなモノトーンに塗られた家具や調度品が舞台奥に並べられ、物語は客席に浮く様に張り出した正方形に近い赤いカーペットの敷かれたステージで展開しました。
    交される会話は3人それぞれの記憶が異なっていて、何が事実なのかが分からないまま進んで行き、終盤でようやく少し明かになったかと思うと、明確な事実が判明することも無いままに終わってしまい、記憶の曖昧さがそのまま舞台上で表されていたかの様でした。

    音楽や効果音はほとんど用いられず、誰も喋らない間も多い、静かな作品でしたが、思わせぶりな視線のやりとりや体への接触がミステリアスかつ官能的で、引き込まれました。舞台の形状や昔話を語る形式が能を思わせました。

    室内を舞台にした登場人物3人だけの作品に日生劇場の空間は広すぎるのではと懸念していましたが、客席と舞台との間に空気の壁が感じられことによって、リアリズムの演技で台詞も海外戯曲ならではの違和感も無かったにも関わらず、どことなく現実離れした感じが出ていて良かったです。
    最初と最後の演出も大空間ならではの表現となっていて効果的で強く印象に残りました。

    終演後にルヴォーさんによる公開ワークショップがあり、柔軟な即興能力とコミュニケーション能力を要求する課題を若手の役者4人がこなす様子が興味深かったですのが、役者達がすぐにふざけた笑いの方向に持って行ってしまうのが残念に感じました。

  • 満足度★★

    同じ作品観たはずなのに・・・・・
    一緒に観た人と話の内容が合わない=これが狙いか演出家デヴィッド・ルヴォーよ!=確かに人の記憶(?)の不確かさは理解できた約80分。

    (んでアフタートークにその演出家さんと助手=通訳さん付いて30分弱ほど+)

    舞台セットは赤を基調に豪勢でいろいろ面白く感じる作りでありました
    (ここだけの評価だと星5つ~です(^^)

    ネタバレBOX

    3人芝居なんですが、夫妻のとこに来てたのが嫁のかーちゃんかルームメイトだったか不明でした=明確にしない意図があったんでしょう。 それで話が混乱。正直人には薦められないと感じたんですが、こーゆーのも好きな人はいるよなぁ=演劇談義にはもってこいのネタを提供してくれるとは判断できました。でも一番楽しめたのはアフタートークだった=分かりやすかったしねぇ(^^) 京都で能を観た時、舞台上をただ斜めに10分近くかけて歩くだけで30年の時の流れを表現したという舞台表現に凄い衝撃を受けたそうです。これは自分も観たら衝撃受けそうだなって思いました(これどんな作品なんでしょう?作品名は覚えてなかったのか言いませんでしたねぇ)俳優さんの演技力は凄かったが、何にせよ話の内容がわからんかった=演出さん曰く「普通にある話の道筋の要所要所にある橋を外してしまった作品」だそうです。これは意味わかりやすい(^^)って舞台表現でそれいいのかな???って心で突っ込んでしまいました。

    アンケートの回収箱とかはアフタートーク後は見当たらなかった・・・
    なんで出さなかったが会場で記入したのはひと言、
    「よくわからんかった」であります。
  • 満足度★★★★★

    セットが素敵
    最後のおわりかたがびっくりです。

    3人はこの世に今生きているのでしょうか?

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