こわくないこわくない 公演情報 こわくないこわくない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★★

    最高!!
    今まで観たクロム作品で一番好き!超絶シンプルに転換するステージ上で絡み合うストーリー。キャストのパワー漲る傑作!特に全開の川村紗也さん、動きキレキレの幸田尚子さん最高!

  • 満足度★★★★★

    これまでとは一味違って
    劇団にとっては新しい役者さんが多数出演。
    そのことで、これまでには描きえなかったニュアンスが舞台に生まれていたような気がします。

    観ていて時間があっという間、面白かったです

    ネタバレBOX

    冒頭から偽悪的にも思えるモラルハザードがてんこ盛りなのだけれど、舞台の切れから生まれる軽質さとともに、徒な嫌悪感を抱かせることなく物語に編み上げてしまう作劇の力があって、笑いつつ、そこからの展開にあれよと取り込まれてしまう。物語の設定や展開に差し込まれた、ありえないようなでも現実と完全に乖離させない誇張、児童ポルノ、育児放棄、人身売買、親の倫理喪失からひき逃げに至るまで、本来加害者である側の登場人物たちのロジックが、どす黒いのだけれど妙にあるあるで、キャッチ―で、しかも作り込まれたコミカルなテイストがあって、観る側に物語を手放すことをさせない、彼らの理屈とともに組み上げられ、滲み出してくるロール達のそれぞれが抱える感覚のひとつずつが、不思議な実存感とともに訪れる。

    それらは、男たちの自ら抗することのできない欲望などもこの劇団の持ち味である歪みとともに晒しつつ、でも、意外なことに、よしんば歪んでいても人がその根源にもつ情や女性たちの母性なども舞台に描き出していく。

    そうして、作り手がイノセントな少女たちや母性なども紡ぎ入れて、丁寧につなぎ広げていく物語の顛末を追いかけていくと、そりゃもう、手練れの役者達がクロムモリブデンならではの世界のデフォルメのありようだけでも十分にタフで可笑しいのですが、次第に対象となる子供たちの天真爛漫さというか無垢さが、その歪みの重なりや狭間をこともなげに乗り越え潜り抜けていく姿に捉われてしまう。

    「殺処分♪」とはしゃぐ彼女たちが置かれている境遇は、本来ドナドナが聞こえてきそうなシチューエションの哀愁があるはずなのだけれど、少なくとも物語の中の彼女たちにはその感覚がしなやかに欠落していて、そのイノセンスに裏打ちされた自由奔放さが、観る側に置かれた歪んだ世界をするりと潜り抜け、彼女たちの歩みや、さらには彼女たちの視座からの世界に観る側を取り込んでしまうのです。

    なにか、観ていて、世の中に蔓延する様々な杞憂に徒に縛られすぎずに生きることが、むしろこういう世の中にはとても大切なことのように思えてきた。そりゃ、当節何も知らずに自由に生きていけば、いろんなことに巻き込まれたりぶち当たったりこともあるのだろうけれど、でもそのおそれに縛られることなく世の中は歩めばビビッドで素敵な廻りも生まれる。なんだろ、社会のどす黒さは確かにあって、でもそれを憂いてただひきこもり息を詰まらせることはない。作り手がこんな世の中ではございますが、自分の思うがままに生きたとしても、頭でっかちな世間で喧伝されるようには「こわくない」んだよと、諭しているようにも感じられたことでした。

  • 満足度★★★★

    面白さとカッコ良さが揃った芝居
    面白かった。もっと受けても良いのになーと思うくらい、まわりの反応薄い部分もありましたが。次も観たい劇団です

  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    クロムモリブデン「こわくないこわくない」観劇。

    音と光と役者の身体を駆使した格好いい場転が一番印象に残った。


    個性的な役者陣とキャラクター、テンポの良い会話と展開。

    稽古量に裏打ちされたような精度の高さ、立ち位置、動線の巧みさ。

    強靭な体幹と、それを生かした面白格好いい創作ダンス。

    でもやっぱり場転かな。一番残ったのは。

    荒木さんばりの女優さんもいたし、観に行けてよかった。

  • 満足度★★★★

    まだ公演中なので
    全文ネタバレに書きます

    ネタバレBOX

    育児ネグレクト、児童ポルノ、人身売買、不妊治療、ひき逃げ隠匿、不倫、動物虐待、、、社会の暗部テンコ盛りなのに陰鬱さがないというのが凄い。嫌なものを観せられているのに笑ってしまうというのは、相変わらず凄い。

    場転がかっこよ過ぎて震えた。人数が多いことを逆手にとっての場転だが、視覚への訴求が凄まじい。最初観た際には何が起こっているのか一瞬把握できなかったほど。音響も重低音を効かせての禍々しい雰囲気が良かった。

    ちょっと残念だったのは、いつもに比べて終盤の展開が分かり易かったこと。普通分かり難いと文句をいうところだが、クロムならではの分からないカオスを楽しみたかった。もっと頭の中を掻き回してもらって、最後に??となるのが好き。

    幸田尚子と久保貫太郎が凄まじかった。アレだけ偏ったキャラで出オチ感満載なのに、物語の中で重要なポジションをこなし続けるという難しさ。無茶苦茶技術が必要なはずでやっぱりそういうポジションは古参の劇団員にしか任せられないのだなと感じた。

    新しい劇団員候補で印象に残っているのは川村紗也。役柄的にも一番目立つのだが、今作へのハマり方は一番だったと感じる。正直その他の候補については、既存の劇団員に完全に圧倒されていた印象。こういう形でハッキリと差が出るとは思わなかった。
  • 満足度★★

    初クロムモリブデン
    なんだか煙に巻かれて終わった感じ。

    結局あの子たちは何だったのか?

    混沌として悪夢的なところに面白味を感じはしたものの、カオスの中にもそれなりの明瞭さを求めるクチの私にはこの劇団、どう頑張ってもあまり楽しめないのかもしれません。

    ギャグがくどいのもちょっと苦手。

    ネタバレBOX

    覚醒した「子供たち」が最後の最後に主張する、自前でつかんだ「この世の真理」にはいくらか共感。
  • 満足度★★★★★

    聖人君子なんてどこにいるのでしょうね
    勧善懲悪なんてクソくらえ。「この世界のだいたいのこと」を垣間見ながら、善と悪、幸と不幸の間を縫うように走る2時間弱のブラックユーモア。ひとつのシーンで大笑いする客もいれば、同じシーンを真顔で観ている客もいる。このギャップ。このムラ。それがクロムモリブデン・クオリティ。

  • 満足度★★★★★

    すごい! すごい!!
    初めてのクロムモリブデンでしたが、 期待以上のおもしろさで大満足でした!   
    役者さんの演技と 動き(ダンス) 音楽 がすばらしくて、 がっつり引き込まれちゃいました!
    4.7点

    ネタバレBOX

    これだけシンプルなセットで  これだけ面白い芝居ができるものなんですね~ !   

    白くて四角い椅子 と 天井近くに吊るされた 白い雲。。  
    始まる前は、 大丈夫か? と思いましたが、  まったく関係なかったですね~

    最高に楽しかったです!

    役者さんが行進するように舞台を横切っていく 場面転換、  すごい! うまい!

    幸田尚子さんが ずば抜けて輝いていました!  あのダンスは 最高です!
  • 満足度★★★★★

    もう一度観たい
    いつものように内容的にあままり疑問に思うことはなく特に再確認することもないのだけれど・・・。ただただもう一度観たい。

  • 満足度★★★

    いつもほどの疾走感がなくて
    やや物足りなさを覚えました。

    相変わらず、時流に乗った題材をうまく調理して、クロム流の独自手法で、観客に社会問題を提示する術はお見事だと思うのですが、キャストが多かったことと、数人のクロム主砲キャストが不在だったこと、役者の演技力にバラツキがあったことが、マイナス要因だったのではと感じました。

    でも、期待の幸田さんは、期待以上に魅力全開!あのダンスには、打ちのめされました。

    最初のシーンは、クロムのベテランキャストの登場からにして頂けたら、もう少し、舞台に気持ちを持って行かれたのかもしれません。

    武子さんととかげさんの神崎夫妻の登場から、一気に、世界観が広がりました。

    ネタバレBOX

    最初に登場される若い警官役のお二人の演技が、できの悪いコント芝居のようで、ゲンナリ。一気に、期待値が下がってしまいました。

    ストーリー展開も、いつもほど、先が読めない、奇想天外な空気感が少なく、ネグレクトの親から拉致されて、持田に育てられていた子供達も、キララ役の川村さん以外は、どうも、クロムには不釣り合いな演技で、精彩を欠き、キャストの力量の差も、いつものクロムの疾走感に待ったを掛けた要因かもしれないと感じます。

    たじたじが、何故、あーいう行動に出ていたかの、謎が解けた終盤の告白には、うるっとする瞬間があったのですが…。

    クロムの芝居は、劇団員と、クロム色を体現できる確かな技量のあるキャストのみで、是非公演して頂けたらなあと切に思いました。
  • 満足度★★★★

    クセになりそうだ
    重金属の名前を持つこの劇団は初観だったが、その名の通りの重金属の響き、圧巻の踊り、ストレートでパンチカあるセリフ、質の高い演技とアクションそして完璧なチームワーク、に終始圧倒され続けた。相当な練習量がうかがわれる。中心となる役者はみんなうまいし個性が強い。独特の雰囲気がクセになりそうだ。

    ネタバレBOX

    ただし現代社会のダークな部分を集めた主題が好みではなかったことがマイナスのため★4つ、とした。
  • 満足度★★★★★

    魅力的な役者さん達
    客演で観た幸田さんがまた観たく、噂のクロムモリブデン初観劇。
    児童ポルノ、ネグレクト、人身売買とダークなテーマ満載の舞台。音響もすごく、揺れる感覚を体験しながら、舞台の世界に引き込まれた。
    公演中なので、詳細はネタバレで。

    ネタバレBOX

    まず、ダークなテーマ満載の舞台であるが、その問題点を残しつつ見事にコメディ化されている。問題と分かりながら、だけどじゃあどうする?と問題の深さをさらけ出す当事者たち。安易な解決策など提示せず、それぞれの問題点に、ひき逃げ&娘の復讐というテーマも加わり、更に物語が加速していく。
    面白い、ただただ面白い!
    これも、実に魅力的な役者さん達が演じているからだと思う。

    全てが看板役者という劇団、クロムモリブデンの底力を感じた。
    オーディショナーの方々も、魅力的な方はいらしたが、やはりクロムの方々に比べると差があるように思えた。演技力なのか、クロムという舞台での経験の差なのかはわかりませんが。
    その中で、川村さんは劇団員に負けず劣らず、良かった。役柄の純真さを感じるみずみずしい演技でした。
    クロムの劇団員さんはどなたも良かったが、特に武子さん&とかげさんの夫婦は良く、夫婦間の問題もありますが応援したくなる感じでした。
    葛木さんには、驚かされた。舞台上でセリフがないシーンでの動きや表情を含め、実に上手い!登場シーンの電話の場面だけでも演技力の高さを感じました。
    そして、幸田さん。やはり幸田さんでした(笑) 美人の無駄遣いと言われる幸田さんは、良い意味で上手いという表現ではなく、凄いという言葉が一番ふさわしいと思います。ダンスシーンは必見です。

    今、書いていても色々なシーンが思い浮かびますが、葛木さんの登場の電話のシーン、宇野さんが殺処分屋に電話するシーン、物語の終盤で舞台上に全員が揃い、順々に冷凍されていくシーンが特に好きです。(あのダンスもたくさん見れますし(笑))

    最後に、役者さん達が舞台を横切り、次のシーンに関係する人だけ残る場面転換は初めて見たので、とても面白いと感じました。

    時間が取れれば、もう一度観たいです。








  • 満足度★★★

    ちくわがかわいい
    面白い。105分。

    ネタバレBOX

    元太(武子太郎)とやすよ(渡邊とかげ)の子供できない夫婦が近所の民家地下でキララ(川村紗也)らに会う。自称育ての親の持田(金沢涼江)から3万でキララを買い家に持ち帰る。良心が咎めるが、幸せを感じるやすよたち。元太の元恋人で浮気相手のアキ(葛木英)は元太がひき逃げして殺した子を探し、ヨリエ(幸田尚子)らに、元太の子とキララを拉致ってくる。キララの実の親もキララを探している。そんな中、一同が顔をあわせることになり…。

    ネグレクトや人身売買、児童ポルノと歪んだ社会問題を材料に、気味の悪さとユーモラスなキャラクター性でひた走る作品。場面転換の歩行演出はシンプルながら、作品の気味悪さと同調してて好き。
    正直、終盤まで大きなヤマがないように思え、ちょっと退屈。扱っている内容がシリアスなのだが、舞台上でのパンチが足りない気がする。
    ただ、終盤の勘違いにより殺人拳法シーンは笑えた。かっこいいし。たじたじ(花戸祐介)の見せ場である、未来に賭けるってセリフが厭世的でグッときた。登場人物は基本自己中心的な作品で(現実もそうだけど)、何も知らないクララたちの無垢さに対する希望を描いたのかなと。コールドスリープから目覚めた先での、クララの爛漫な笑顔が素敵。この世がわかっちゃたよってセリフが作品をいい感じに〆てて(象徴してて)印象的。

    なにげに理央(一川幸恵)の殺人拳法の表情(ラストダンス時)が妙に魅力的。
  • 満足度★★★★★

    さーやが主役
    なのかしら?
    とにかく独特の切り口、展開、ダンス、音楽、やっぱり面白い。
    テーマはダークだし、演技もピーな感じもするが、エンディングのまとめ上げもさすがという感じ。
    出演陣も、一癖も二癖もあるメンバーで素晴らしかった。
    特にダンスシーンは、ツボだった

    ネタバレBOX

    最後に停電?してビックリした。。。
  • 満足度★★★★

    タブー連発
    冒頭からタブー連発でめちゃアガる(≧∇≦)。今回は客演多数で色んなチャレンジをされている模様。具体的すぎるセリフは好みじゃないけど個人のダンスのキレは期待通り。ロビーで前回公演「曲がるカーブ」のDVDを購入。

    ネタバレBOX

    児童ポルノ、監禁、そして人身売買など。過激な題材をブラックユーモアにしてくれる。
  • 満足度★★★★★

    音響最高
    帰りに座席から出ようとして足ガクガクのふらっふらになるくらい、音がすごかったーーー本編前の暗転で既にふわふわクラクラしてしまって危なかったーーーだいすきーーーー。

  • 満足度★★

    波長が合わなかった、のか・・・?
    さっぱり刺さるものがなく、何が何やらでした・・・(´・ω・`)

    なんだろう、出演者がいつもより多い分、この劇団にしては一人ひとりのキャラクターが薄かったように感じちゃったからなのかも。
    上手い役者はさすがインパクトはあったけど、はなしを加速させるポジションにいるキャラクターが、イマイチどんな人間なのか見えてこなかった、っていう印象。

    いつものクロムモリブデンって、もっとキャラクターの強さで引っ張っていくっていうか、はなしの荒唐無稽さを役者の存在感や説得力で成立させて、その上でその先に広がる「とんでもない世界」の普遍性を見せてくれちゃう集団ってイメージだったんだけど、今回はその境地には至ってなかったように感じちゃったかも。

    「児童ポルノ」をネタにしたにしては掘り下げられ方が「普通」で、期待したほどには「思わぬ方向へのブッ飛び」がなかった感があるのも観ていてなーんか不完全燃焼。

  • 満足度★★★★★

    ちょっと感想
    私の家族には3才の子供がいるせいか、開始数十分は不快な気持ちになりました。他のお客さんが笑っていても、私は笑える
    気分にはなれなかった。
    それでも目や耳は舞台から離せなかった。
    こんな気持ちになっても見終わる頃には脳が心がグルグル動いて「観劇して良かった」と思える。

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