満足度★★★★
初蜷川
初めて蜷川さんの舞台を観ました。圧巻です。始まり方から度肝を抜かれました。観に行く前に雑誌に載っていた戯曲を見たのですが、ト書きだけで???となり、2ページも読まずにギブアップしてしまいました。このト書きをどうするんだろう?って思っていたら、全部活かされていてびっくりです。杏ちゃんの力強い演技も素敵でしたし、なにより芳雄さんの白おパンツ姿が1ヶ月くらい頭から離れませんでした。一回観ただけじゃ難しくて理解はできなかったのですが、凄い舞台を観たな…という満足感がありました。
満足度★★★★★
蜷川さんの演出力、圧巻!
4時間30分の公演、全然眠くならなかったし、つまらなくならなかった。ひとえに、演出家蜷川幸雄が観客を飽きさせない工夫を凝らしたからだと思う。見せ場もいろいろあり、「ダレ場」も「ヌレ場」もしっかりと作り込み堪能できるようになっている。戯曲から演出家は何を工夫し料理するべきなのか?といういい教科書になっているような気がする。台本の台詞に忠実にやる事でも演出家は、個性をだし得るものだし、そこでキラリと光らなければ、演劇作家としての才能はあったとしても演出家の才能としては認められないと思う。(たとえば西尾佳織は、作家として優れていても、演出家としてまだまだであるといえる)