りすん 2025 edition 公演情報 りすん 2025 edition」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    諏訪哲史による同名の小説を原作に、天野天街が2010年に初演した作品を2025 editionのリ・クリエイションツアーとして名古屋、岡山、多治見、伊丹を経て横浜での公演は8月10日まで。120分。ワタシは初見です。

    https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/08/post-ee0698.html

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    没後一年。KAATで初めて天野天街ワールドが開陳となる。2025年バージョン、と銘打っている事が希望。「劇的」を追求した天野天街と少年王者錧の仕事を、何らかの形で継承し今後も我々の目を喜ばせてくれるのでは・・と。
    この舞台に関しては出演者3名と(少年王者錧を念頭に置くと)異色なので同列の比較は意味がないが、なぞった感はなく、「古さ」が組み込まれている世界ゆえか、ここ暫くの間(あと三十年位は?)古くなる事はないだろう「今」躍動する劇世界に魅入った。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    再演を熱望されたということで、期待満々で会場に
    内容はというと、現実と戯曲の間で最後までどっちがどっちだったのか分からんままに終演してもうたというのが事実
    中国残留孤児の問題もモダンでは無いし(当時はそうだったかもだが…)、ギャップが有ったかな〜 OMS戯曲賞受賞者も途中で舟漕いでたし…
    勉強不足と言われればそれまでだが、古い原作だけに若い人(私は若くないが…)には分かりにくいし、セリフのやり取りも早すぎて…(つかこうへいの影響?)
    三面舞台の必要性も…(横から観る必要性が良く分からない)
    期待感とエリア感がマイナスだったかも…

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/08/02 (土) 18:30

    現実と意識の中の世界を行き来する演出とプロジェクトを使った光の幻影、会話の繰り返しは天野天街の世界、また夕沈のダンス、嬉しさと懐かしさを感じ、また原作のシリアスな物語が上手く噛み合いいい芝居でした。

    ネタバレBOX

    骨髄癌で長期入院中の少女と兄弟同然に育った青年との病室での会話、二人のやりとりが同じ病室の女性患者によって盗聴され物語が書かれていた。二人はその物語に取り込まれ死へと追い込まれていくが、少女の生きたい気持ちがダンスになり物語から抜け出し、少女は「出られた」と叫び喜ぶ。物語からの脱出は病室からの脱出(退院)か。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    岡山公演を観劇。
    きっかけは、アステールプラザの舞台技術講座で出会った舞台監督・山中秀一さん。
    この「りすん2025」ツアーに関わると聞いて、面白そうだと思った。

    観客席三方に囲まれた小さな空間。
    2時間の芝居は、私を予想もせぬ世界に連れて行く。
    簡素な舞台美術に、音と光、役者たちの緊張感が加わることで、空間は広がり、鋭く変化していく。

    観劇後、ハレノワ1階の喫茶室での「劇場デ読ム会」に参加。
    原作を読んだファンの熱量に圧倒されつつ、私が思わず漏らした本音——

    「自分が感激したいばかりに、つくづく観客や読者というのは、残酷なものだ。登場人物に人格があったら逃げ出したいだろう心境もよく解かる。」

    役者陣も印象的だった。
    朝子(加藤玲奈)の利発さと脆さ、隆志(菅沼翔也)の優しさ。
    そして祖母役・宮璃アリの、予想のつかない登場にワクワクした。

    舞台監督・山中秀一、舞台美術・田岡一遠ほか、多くのプロフェッショナルが「寄ってたかって」作り上げている舞台の贅沢さに、私は目眩がしそうだった。

    ネタバレBOX

    この作品では、ある瞬間から“物語が変調する”ような構造に驚いた。
    時間が巻き戻り、眼の前で起こる突然の断絶。
    その緊張感のあるやり取りの中で、観客も次第に「何が本当なのか」を問われていく。
    そして、終幕の朝子の科白——

    「出られた!」

    そのとき舞台に取り残されていたのは、私(観客)のほうだった。
    “作り物の世界”に取り込まれたまま、唖然とするしかなかったあの瞬間を、私は忘れない。

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