期待度♪♪♪♪♪
いいね
非常に本質的な自問が、ここにはある。こういう問いを発することができること自体、かなりの才能を持つと考えてよかろうと判断する。才能を持つ人と会うのは楽しみだ。
期待度♪♪♪
祈りか呪いか
同タイトルのワーク・イン・プログレス公演を経て、これが本公演となるようだ。
暗闇の中、半裸の俳優たちが、蠢きながら祈りとも呪いとも取れるような、呟き、呻き、叫びを繰り返す。その奇怪な動作は、一見、抽象的でありながら、さほど意味不明という印象は与えず、こちらの心臓に鋭い刃が突き立てられるような、恐怖と悦楽がない交ぜになった感覚を与えてくれた。
演劇には完成形がない。前回の公演が制作過程の一形態であったとしても、それはそれで衝撃的であったし、今回もまた「進化」の過程を見せてくれるのだろう。
あじびホールは小さな会場だが、洞窟の中の原始人たちの原初の姿を垣間見るようなあの舞台には相応しいように思える。