TEXT 公演情報 TEXT」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    オトナなラーメンズ
    「箱」にこだわり続けたラーメンズ、2年振りの本公演は、彼らの身体を規定する「TEXT」というブラック・ボックスに真っ向から勝負を挑んだ。
    前回公演「ALICE」のお祭り騒ぎから一転、練られたテキストを忠実に淡々と追うスタイル。得意の言葉遊び、詭弁、トリック、パズル、ギャグ…独自のコンテキストの中で冴え渡るテキストの数々。銀河劇場という巨大なハコを笑いと賛嘆で満たし、オトナなラーメンズを見せた。

    ネタバレBOX

    恐らく過去最も小道具や装置を削った作品で、色モノといえば「馬坂」くらいのものだった。それすらも、恐らくTEXTの大枠からははみ出した作品で、テーマ的には必要が無かったように思える(伏線にはなっているけれど)。
    50音作文から始まり、同音異義語、詭弁、会話のルール、しりとり。手垢のつきまくったテーマに敢えて切り込みスパーンと気持ちよくやられた。

    やはりハリウッド条例やミュージカル条例が秀逸だろうか。一番「ラーメンズ」的な印象。
    ラストの銀河鉄道は、確かにあれはコントという感じではないし、笑いにきた客を突き放してはいるが、一作品として、あれだけでチケット代の価値はあった、と言ったらそれは言い過ぎだろうか。誰も悲しまない、傷つかない、だからこそこれだけ寂しく、美しい。優しい死。哀しい自己完結。映画や本じゃ伝わらない、生の身体の持つ「熱」が、「TEXT」では表現しきれない「TEXT」なのだろうことを逆説的に語り出す。
  • 生ラーメン。
    結成10周年を受けてか、過去の作品の延長にあるものが多数。しかし確実に進化している。いや、変貌してもいる。まだ面白くなる気か。ならば今後も見届けましょう。

    ネタバレBOX

    ●「社鬼」
    ラーメンズの本公演の初っ端を飾るコントは実は大抵の場合そんなに面白くなかったりする。 彼らと客にとってお互いにウォーミングアップ。 いつもの定食屋にいつものメニューがある感じ。 もしくはコースの前菜。ちょっと、ホッとする。
    作品的には第8回公演「椿」の「ドラマチックカウント」、 第11回公演「Cherry Blossom Front345」の「レストランそれぞれ」、 そして前回の第15回公演「ALICE」の「モーフィンク」を混ぜた感じ。

    「あぁ、ラーメンズだ」と思った。


    ●「爆破ちゃん」
    2人がそれぞれ別のシチュエーションで1人芝居。 口にする同音異句が面白おかしく変に合致していく。 正直、過去に使い古された類のネタではある。 相手の言葉を勘違いしていくという手法であれば。 これに関してはそれぞれの話が完全に独立している。 あっちが進んだと思えば今度はこっちが進むので、 いつ何処でどんな言葉が合致するのかが読めない。 かつて「笑点」にも出演を果たした「読書対決」、 「ALICE」の「風と桶に関する~」のパターン。
    同じ趣旨でいくつかのネタが展開されていく。 残念なのはその内1つのオチが読めた事。 しかも始まった瞬間に「んー、まさか…」って。しかも 自分だけじゃないと思うのですよ、多分。 客席の5%くらいは分かったんじゃないかな?

    ●「不透明人間」
    第14回公演「study」に入っていてもいい感じ。 尚且つ、第13回公演「CLASSIC」の「バニーボーイ」。 理屈を遠回りに捏ね繰り回すのが好きじゃない人だと、 中盤以降からは置いていかれちゃうかもしれない。「悪魔の証明」が元ネタ。その名称は出ないけど。

    ●「条例」
    「爆笑オンエアバトル」なんかでもやっていた「日替わりラーメンズ」に近しいものがあるかな。 第9回公演「鯨」にもいくつか符合する。 色々な2人が見られるので、ファンは特に喜べる。 ラーメンズ(というか小林さん)の作る歌が好きな人は、 今回だとこれを何度も見たくなるだろうと思いますよ。 真似したくなるもん。
    片桐さんがめっちゃ噛みました。 でも「そもそもそんなの噛んで当たり前じゃん」な台詞。 それを頑張る片桐さんと、頑張れオーラを出す小林さん。 仲いいなー。

    ●ジョッキー
    「はい!ジョッキーテレフォン!」。
    以上。

    ●銀河鉄道
    ラストをこのネタで締めるのはうっすら読めました。 でもまさか劇場の名前まで作品にリンクさせるとは…。 小林賢太郎。彼は一体何を何処まで考えているのか。
    今回の公演「TEXT」に散りばめられた幾多の物、 その全てが繋がっていたのがここで分かります。 あの時の言葉の意味。あの時のやり取りの意味。 そしてあるルールをリプライズする2人の会話。 前回の公演「ALICE」の「後藤を待ちながら」は「ゴドーを待ちながら」をオマージュしていました。 第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」もそう。 有名作品の準えは演劇の世界では結構あります。 今回は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」でした。
    醸し出された世界観はソロコント「○-maru」の締め、 あの絵描きのラストとも通じる様な部分がありました。
    ある事を悟った片桐さん演ずるカネムラは舞台から消えます。 残るは小林さん演ずるトキワ。彼1人での終幕。最後の暗転。 個人的な気持ちでは、2人が見えたまま終わって欲しかった。

    「銀河鉄道の夜」から、ある台詞を抜粋。
    「カムパネルラ、僕たちいっしょに行こうねぇ。」

    ずっと2人でやっていってください。
  • 満足度★★★★★

    最高!
    初生ラー。(正確には13日の回が初でしたけど)
    お二人とも天才だと思いました。

  • 満足度★★★★★

    これぞラーメンズ
    久しぶりの本公演。やはりあの2人は「ラーメンズ」だ。他でどんな表現をしようが、彼らの軸はここにある。多少の不満はあるが、新しいジャンルを創った彼らの偉業に屈服。満足。

  • 満足度★★★★★

    観ました☆
    生で観てよかった!!
    こんなに手たたいて&笑いすぎて涙出てきたのも久しぶりでした♪
    来年公演があれば必ず行くと思います!!

  • 満足度★★★★

    TEXTを観た。
    久々にラーメンズの本公演を観ました。
    良かった良かった。
    公演名通りといった感じでした。
    今までのラーメンズ方式をちゃんとこなして、
    ほらコントって面白いでしょって言われているみたいだった。
    安定感がすごい。客席もすごい。
    隣りに座った人はどうやら追っかけ。
    前に座った女子高生は小林賢太郎の大ファンらしい。
    女性客に挟まれました。怖いですね。

  • 満足度★★★★

    計算された笑い
    コントとかお笑いとかあまり得意分野ではないのだが、すごい!びっくり!教養に裏打ちされた笑いというか、小林さんってめっちゃかしこい!という感想。こんなの反則~笑

  • 満足度★★★★★

    感涙
    オリエンタル劇場、本当にステキな劇場でした。
    グローブ座、天王洲銀河劇場によく似ているなーという印象
    後者の2劇場とも東京公演で使われるから選んでいるのかしら。
    オリエンタル劇場はキャラメルとかも使ってて、
    あんなステキな劇場で演る、キャラメル。ちょっと違和感アリかも

    本公演の名にふさわしく、とてつもなく良い出来。
    どれ見ても絶対に失敗なく、
    必ず前の公演よりクオリティが高いっつーのはどういう仕事の仕方なんだろう。
    本当に素晴らしい。

    感嘆のため息をついて、泣くほど笑って、
    笑いすぎて、腹筋がつりそうで、呼吸困難になった。

    よく、メモをとっている人がいると聞くけど
    なんであの公演の最中にいらんことできるのかが全く分からない。
    体感時間的には30分ちょっとくらいなんだけど、
    気がつくと2時間なんだよねー、不思議ー

    いやー、良かった。まぢで。
    わざわざ神戸まで出向いた甲斐がありました。

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