冬の旅 公演情報 冬の旅」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    繊細で詩的
    ほんとうに繊細で詩的・・おもしろかったです。二人の会話とモノローグの境界線が絶妙。
    会話しているのに、ふたりの会話がずれていたり・・、きっとその時その場で話し合わないでいたりすることって、お互いの中に違う印象で残っていたりする、そんなふうに。大人の芝居に魅せられました。

  • 満足度★★

    みた
    もったいないなと思った。
    演技のバックボーンによるところが大きいのかも知れないが、まったく時を経た夫婦の会話に見えない。小劇場であるから、なおさら芝居くささが気になる。夫を演じる役者と妻を演じる役者を別々の場所で稽古して、本番で顔合わせをさせたみたいによそよそしい。よそよそしい会話をする夫婦、というのでもない。
    私生活でも夫婦であるから、更に二人芝居という形で演じる際に、それがかえって枷のようになったのか。アルカンパニーの作品は初見なのでいつもこうなのかは分からないけれども、それぞれが役者をする夫婦の物語、という文句から期待したものは見られなかった。

    また、初日ではなかったけれども、科白のつっかえる箇所が目立ち、稽古不足を感じた。震災の影響で困難もあったのかも知れないが、コラージュのような作品内容を客に伝える上では、致命的だと感じた。

  • 公開読み合わせ
    アル☆カンパニー『冬の旅』の公開読み合わせに行った。
    戯曲を書く松田正隆さんと演出の高瀬久男さんを交えて川崎市アートセンターアルテリオ小劇場で行われた。
    本当に初の読み合わせだということだ。

    これが一体どのような舞台に仕上がっていくのか、とても興味がそそられた。

    星は本公演を観てから改めて入れる。

    ネタバレBOX

    最初に簡単に読み合わせとはどのようなものなのか、平田さんから説明があり、実際に出来上がっているところまでを、平田満さんと井上加奈子さんが読んでいく。
    その間、松田正隆さんも高瀬久男さん(なんだか台本に書き込みをしておられたが)も黙って聞いている。
    読み合わせを終えた段階で、どのような印象を持ったかをお二人に聞いていた。

    前回とその前は、家族旅行で旅館が舞台だったが、今回も旅行でホテルになりそうである。旅行好きのカンパニーということか(笑)。
    読み合わせを聞く限り、長いモノローグと会話の組み合わせの演劇になりそうである。
    なので、これをどうやって演出し、どう演じていくのかはとても興味がある。
    しかも、どのように物語が進行していくのかも気になる。

    読み合わせの時間は、ゆっくり読んで40分ぐらいだっただろうか。松田正隆さんによると「全体の5分の1」だそうだ。
    それを聞き、平田さんは「そうすると、単純に計算して200分、約3時間になりますよね」と驚いていた。
    しかし、どうやらそれほどの長さにはならないらしい。
  • 平田満,井上加奈子 実際の役者夫婦による役者夫婦の物語。日常を離れ旅でのお互いのかかわり合いの機微。
    平田満,井上加奈子夫妻のユニット、アルカンパニー作品。
    実際の役者夫婦による役者夫婦の物語。
    日常を離れ、旅でのお互いのかかわり合いの機微を描く。

    少人数、小劇場での濃密な作品づくりにこだわる
    お二人の真摯な姿勢と作品に、ここ数作品連続して
    欠かさず観ています。
    毎回、目の前数メートルでの演技を堪能しています。

    今回は非常に難しいと言われる二人芝居。
    しかも現実でも夫婦。
    しかし芝居の中での関係性は微妙に異なるという
    実にセンシティブな内容だと思う。
    特に演じるお二人にとって、非常に難しいに違いない。

    カテコにおいて平田さんは、震災後の公演で、
    予定通りやるかどうかを話あった結果、
    やることにしたと言われました。
    全国の劇場・劇団で同じような葛藤があるでしょう。
    昨日は公演中に地震があったけれども、お客さんは
    落ち着いていて微動だにしなかったそうです。
    こういうときこそ、芝居を観て日常の、文化の
    大切さを感じます。

  • 松田正隆さんの
    コワレたテキストを堪能しました。もうちょっとテキストに寄り添った(というか突き放した)別な演出で観たかったな。

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