公演情報
「ケンジトシ」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/28 (火) 14:30
東京千秋楽に2度目の観劇。いやぁ難しさが心地好い。93分。
北村想が宮澤賢治の詩や小説をセリフに使って、何とも言えない作品を作った。宮澤賢治(中村倫也)・その妹トシ(黒木華)・石原莞爾(山崎一)の3人を軸にした作劇だが、莞爾の部下や動物を思わせる3人のコロスと、ヴィオラの生演奏をBGMに使った演出。初めて観たときはトシが主人公のようにも思えたのだが、3人がそれぞれにしっかり演技していることが分かった。
実演鑑賞
北村想は前回のシスカンパニーの「風博士」は、具体的な日本軍の慰安所をバックに、歌もふんだんに使ったわかりやすい芝居だった。このように難解な前衛劇だけではないのだけれど、今回は抽象度の高い詩的演劇ど真ん中。疲れていたこともあって、かなりうとうとしてしまった。残念。
石原莞爾(山崎一)がトシ(黒木華)に賢治のことを聞き、それをランニング姿の屈強な青年ホサカ(田中俊介)が記録する。変な設定である。賢治(中村倫也)は、ダービーハットと外套の得意の姿でうろうろする。
ケンジとトシの関係は恋愛関係ではないか、という疑問に、トシが「兄は大人の恋ができません。アドレッセンスの人なのです」「アドレッセンスとは思春期……」という解釈が、妙に納得できた。ケンジの一風変わった童話も大人になり切れない魂が書いたと思えばわかる気がする。
ケンジとトシが楽しく過ごす時間はすぎ、トシの死を嘆くケンジの慟哭は見事な感情表現だった(らしい)
カニのような手をした河内大和はじめ、ムシのようなシカのような恰好をした3人のコロス。楽器はバイオリンかと思ったらヴィオラだった。道理で少し低い音が出ていると思った。冒頭は「セロ弾きのゴーシュ」のようだった。
隣の40代くらいの男性客は、終わると、とりわけ目立つ大きな拍手をいつまでもしていた。熱心な宮沢賢治ファンなのだろうか。1時間35分。
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/02/18 (土) 18:30
詩的、と言うより、詩、そのものが軸の作品だった。(1分押し)93分。
宮澤賢治とその妹トシに石原莞爾を絡めた北村想の劇作だが、主人公はトシであるのかも知れない。観劇後に調べてみたが、賢治と石原はいずれも法華経と理想郷という点で繋がるということで、そこから着想を得たのか。賢治と詩や小説をセリフにふんだんに使うが、これは分からない人には分からないだろうなぁ的な展開だなぁ(^_^;)。