男前なグッドバイ
イマドキっぽくはないけれど、古臭くもなく、だけどなんだか懐かしい、そんな芝居でした。女子劇団ということで、女の子っぽい芝居を予想していましたが、まったくそんなことはありませんでした。むしろみなさんかなり男前でした。照明・音響・衣装のスタッフワークも素晴らしい。特に音がよかったなぁ。
満足度★★★★
すごい
ふわふわきらきらの劇を予想してたら、
これは何?
「奇跡の人」を観たときのような
何かが不自由な人とのコミュニケーションが
戦闘状態になること。
それでもやりとげちゃうこと。
女子力に恐れ入りました。
特にラストに向かってのパフォーマンス。
あの表現力にはびっくり。
満足度★★★
戦争と詩人
各地で戦争が勃発している近未来を舞台に、戦争を止めさせる詩人の素質を持つ人、その先生、先生の娘の3人を中心に描かれる、不思議な雰囲気の作品でした。
物語やテーマをはっきりとは理解できませんでしたが、色々と惹かれる要素がありました。
女2人芝居のはずなのに、舞台上に4人いるという冒頭に意表を突かれたました。しかし、その後に続くメインキャストではない2人(脚本家と演出家が演じていました)のコント風のやりとりは笑えませんでした。以降に見られる飄々としたユーモアが良かっただけに、もったいなく感じました。
プロローグの後は場面転換の度に2人がいくつかの役を演じたり時間軸を前後したりするので最初は混乱しましたが、説明的な台詞がなくても、話が進むに連れて次第に関係が明らかになっていくように巧みに書かれていました。古い言葉と新しい言葉のディスコミュニケーションの様が切なかったです。
役者2人の演技が素晴らしく、様々な役の声色の使い分けや静から動のダイナミックレンジの広さで、2人芝居に見えない豊かさを感じさせました。
コンテンポラリーダンス的な身体表現は、エンターテインメント系にありがちなパラパラ風ではなく、舞台の進行に馴染んだもので効果的でしたが、体が振付に追い付いていない感じで残念でした。
照明が控え目ながらも物語に沿った的確な効果を生み出していて印象に残りました。
今回初めてこの劇団を観たのですが、本作をもって解散するとのこと。今回はあまり好みではありませんでしたが、個性的な作風としっかりした演技力に可能性を感じたので、もっと前から知っていればと残念に思いました。
メンバーそれぞれの今後の活動に期待しています。
みた
大きめの効果音と、声と、一見奇天烈な物語で、入り込むのに時間がかかった。
作品と演出が別々の方を向いているように感じ、役者は振り回されているように思えた。
意地悪で書くのでないけれども、演出効果を最低限に抑えたリーディングで聴くことができたら、随分違う印象だったのではないかと思う。
2011 初観劇
お芝居は熱演でした。わかりやすい芝居とは違う芝居。
こういうのもありだとは思うけれど。レジメを読まなくても伝わる内容も必要か。
どこかいいなと思う瞬間が、私には少なかった。
15年の活動を終える理由が気になるような。
区切りを付ける時は来てしまう。今後のすばらしい人生をお祈りしたい。