The end of companyジエン社 番外公演
The end of companyジエン社 番外公演
実演鑑賞
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2020/02/15 (土) ~ 2020/02/16 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
https://elegirl.net/jiensha/
| 期間 | 2020/02/15 (土) ~ 2020/02/16 (日) |
|---|---|
| 劇場 | スタジオ「HIKARI」 |
| 出演 | 荒田幸紀、池田衣穂*、井澤佳奈、梅永あん、梅津佐知、大城美天季*、草薙彩那、小林耕平、小林駿、こばやし帝国、佐藤紬衣、新海有己、春原愛良*、関彩葉*、中條玲、中村愛香、波多野伶奈*、土生野乃花、林田真依*、藤家矢麻刀、瞳*、松浦みる、渡邉素弘 |
| 脚本 | |
| 演出 | 山本健介 |
| 料金(1枚あたり) |
500円 ~ 3,000円 【発売日】2019/12/01 一般 2500円 U-22 2000円 高校生 500円 *当日券は全巻種プラス500円 U-22と高校生は要証明証 |
| 公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
| タイムテーブル | 2月15日(土) 13:00* / 17:00* 2月16日(日) 13:00 / 17:00 *印の回は劇後解説(アフタートーク)を開催します |
| 説明 | できないことを、できないままにしてしまって、 できると思っていたことは、どんどん遠ざかっていく。 一方で、それができてしまった時、わたしは、 できなかった頃のわたしに、二度と逢えないんだろうか。 × × × わたしたちはできない、をする。日々している。わたしたちはできない。できないのに、そこにいる。 できない人達による相互互助を目的としたこのセンターに、比較的年齢の若い人々が集まっていた。 仮にここを、「できない園」と名付けてみようか。 「できない園」は、本来は自由に居る事ができる。また本人の意志で、今すぐここから居なくなることもできる(基本的人権のため)。通いの人もいるが多くは住み込みで。自分のできなさを他の人に見せたり、見せなかったりしながら、そのできなさを、「できるようになる」か、「できなくてもいいようにする」か。 とにかく「この状態ではないよう」にするために集まり、ここにいる。 たとえば彼は、傘をさすことが出来ない。 たとえば彼女は、定食の小鉢を、バランスよく順番に、少しづつ、を食べる事が出来ない。 あそこにいるあの人は、歌を歌うことはできないが、『身内相手に米津玄師の歌を歌う』ことはできる、という。 そして遠くいるあの子は、彼氏が出来ない。彼氏が出来なくて、彼氏の作り方を尋ねたり、調べたり、ここで、毎日。そのうち、何もしなくなり、施設内でもっとも日の当たる、あの場所に、ただ居るようになった。 今日はその場所に、佐藤君がいた。 「できるようになりましたか?」 「……ないです」 「ない?」 「ないです」 「できることが?」 「嘘、つく必要ないじゃないですか」 わたしが担当している佐藤君は、よく「ないです」と言う。 (ちなみに佐藤と言うのもあだ名で、ここでは皆に特に名前を言う必要ないから。正直誰が誰だか、本当にその名前が正しいのかすら分からない。ハンドルネームみたいな奴もいる。なんたら帝国、とか) 彼は、さまざまな事ができない。それを佐藤君自身は、わかっているのかどうか。彼を「複合型のできなさ」とも言う人がいるがそれ、誰が言っているんだか。 わたしはそのできなさに対し、できるようにさせるような資格も技術もない。ただ週に一度、彼の話を聞き、報告書を作る。そして上の人……上の人って誰だ……? 誰にかわからないが、わたしの書いたレポートは、誰かに読まれる。 だが、彼の話を聞くのは難しい。会う事だってできない事が多くて。何週か「面談実施せず」の報告が続き、そろそろ報告書をまとめたいと思っている。 「ないです」 何がないの? 「ないです」 それはなにが? できることが? 佐藤は不意に立ち上がり、わたしには出来ないような綺麗な早足で、日の当たる場所から去った。 待って。 声をかけようとするけど、それはできない。わたしにはできない人に、待てと命令する権限はない(基本的人権があるため)。 じゃあ、わたしはどうすれば、佐藤君から、佐藤じゃないかもしれない君から、話を。 なんの話を? わたしは、佐藤君かもしれない人と話をすることが、まだできない。 |
| その他注意事項 | *印のついたキャストは本番には参加しません |
| スタッフ | 構成演出 山本健介 プロデュース かまどキッチン 舞台監督 秋田優里 音響 近藤海人 照明 佐々木夕貴 制作 加藤じゅんこ 総務 吉田麻美 宣伝美術 波香らい イラスト 坂田機械(かまどキッチン) 写真 刑部準也 主催 神奈川県 / The end of company ジエン社 |
できると思っていたことは、どんどん遠ざかっていく。
一方で、それができてしまった時、わたしは、
できなかった頃のわたしに、二度と逢えないんだろうか。
× × ×
わたしたちはできない、をする。日々している。わたしたちは...
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