第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』 公演情報 「第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/31 (土)

    「1961年:夜に昇る太陽」史実ありきだからこそ、流れに乗っていく悪意なき勢い…リスクを呑み込まざるを得ないシビアな背景、時代感が良い…まずは客観的に描かれる所に好感。演出としても演劇的な面白みがふんだんで、重い話が無理なく吞み込める。役者の剛柔の振れ幅もすごいな。剛の圧は半端ないし、コミカルさにも長けているし、コレを真ん前、至近距離で観れる幸せ。

    「1986年:メビウスの輪」せっかく握った舵なのに… 加速度的にモヤモヤを増していく展開。決して単純な欲などでは語れない…言葉にし難い"ままならなさ"がキツイ。ヤクザ論法の演技が秀逸。そして…物言わぬモノの視点と声の描写がとても良いなぁ。

    「2011年:語られたがる言葉たち」ひたすら"生"を叩きつけくる感覚。1,2部とは打って変わって… 芝居っ気から遠ざかり、ドキュメンタリーを眺めていた… ただ ただ言葉の奔流に晒されていた… その圧力が終盤の印象的なシーンに結実していくの見事。纏まりが感じられないのが演劇としては不満にもなるのだが、まさしくそこが本作の訴える本質でもあるのは伝わる。現実が…描く対象の母体があまりにも大きすぎ…煩雑すぎるのだ。確かにここにしか落とし所はないのだろう…作り手の実直さを感じる一方で、相性というキーワードが皮肉に響く。

  • 満足度★★★★★

    第三部『2011年:語られたがる言葉たち』観劇

    震災後、福島の人に希望と自信を取り戻す為、奮闘するTV報道局長の三男を通して、
    放射能への恐怖、県民間の確執、煽り報道、風評被害に苦しみながら語られる、戻らぬ家族、戻れぬ故郷への想い…

    悲しい涙が止まらなかった。
    どうすれば良いのだろうか、どうしてゆけば良いのだろうか、自問自答。

  • 満足度★★★★

    第二部『1986年:メビウスの輪』観劇

    双葉が原発銀座になる迄を、愛犬モモの目線で追う。
    原発反対派の次男が町長になるが、如何に双葉が原発に支えられているかを知り、財政・雇用を守る為、原発賛成に…

    後戻り許されぬ町と自己主張の板挟みに苦しむ様、家族の描写が素晴らしく、どうしようもない矛盾に苦しむ様がありありと。

  • 満足度★★★★

    第一部『1961年:夜に昇る太陽』観劇

    自然以外何もない、貧しい双葉の人達が東電,行政の勧誘に乗り、日本初の原発を誘致する迄を、東大生の長男目線で明るく描かれている。

    1人何役もの早変わりも愉しく、原発への期待感、明るい未来への希望が明るく表現されており、結末との対比が逆に悲しく切ない!

  • 鑑賞日2019/09/02 (月) 10:00

     1961年・1986年・2011年という、25年スパンで半世紀に及ぶ、「原子力発電所」と、福島のとある一家の歴史。
     これが、TVのドキュメンタリーとかだったら、多分チャンネル変えている。 顰蹙を承知で言うと、「対岸の火事」として目を背けて来た身には、重すぎる。
     虚構、と言い聞かせているから客観視できるのだ。

     その「ドラマ」は造られたものかもしれないが、実在の人物がモデルとなっているキャラクターによって紡がれる。 語られるのは、実際に誰かの口から語られた言葉たちだ。
     それらが、舞台上の生の俳優によって、再生される。 発せられた感情は、空気を振動させて、観客席まで伝わってくる。 台本に書かれた文字群が、一期一会の瞬間に変わる。
     だって演劇、だから。

     原子力発電所というモノが、何故福島に出来たか、どうして存続しているのか、ちょっとだけ理解出来た気がしました。
     原発についてあまり考えた事のない、よく知らない、という私の様な者にこそ、観て欲しい、観るべき作品だと思います。 ダルカラさんでの再演は当分無いそうですが、戯曲が書籍化される予定なので、観たかったけど行けなかった、興味はある、という方はご一読をお勧めします。 要望があれば上演許可は下りるそうなので、「演りたい!」と思ったらこの作品を広めていくのもアリかもしれません。

    ネタバレBOX

     歳をとると「諦める」ことが多くなります。 反対票に一票を投じながらも「どーせ、なんも変わらんし」と、ジャコウネズミさんになって諦める。 己の手に余る“ 力 ”を振るい、決して手放そうとしない人類なんて、この星もろともほ~ろほ~ろ滅びれば~?と、超上から目線で諦める。
     この福島三部作も、当初は観劇を諦めてました。 でも、幸運(18切符が使えるじゃん!)に幸運(楽日はコンパクトなスケジュール!)が重なって(一年に一度くらい夕メシに休暇を貰っても・・・)なんとか行けることになりました。
     ・・・諦めなくて良かった~~~。 この三部作を今年観れたことこそが、一番の幸運じゃが。 そう思える作品でした。

     人間は、生きて死ぬ。 笑い、泣き、喜び、怒り、悲しむ。 未来を夢見、過去を忘れ、時に嘘を吐き、時に道を間違う。
     世界征服を目論む悪魔は出てこないし、正義の変身ヒーローも出てこない。
     谷さんの作るお話はとても優しい。
     そしてつくづく思う。「この人は人間という種を、諦めてはいない」


    追記:
     観劇翌日、「チェルノブイリが観光地化」なんてネットニュースが。 第一部の台本の、削除された台詞が、不気味な現実味を帯びてくる。
     42年後、福島はどうなっているのか、私には解らない。 第2の原爆ドームを、人々が見上げているのだろうか。 その時、原発そのものが“ 過去の遺物 ”だとしたら、それはそれで・・・・。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/31 (土)

    とにかく演者の熱量が凄くて圧巻のお芝居でした!テーマは重いけど笑えるシーンも入れてるんで見やすい演出になってました☆僕は一部しか観れないけど全三部作観たかったなーと悔しい思いでいっぱいです★ただ一つ言えるのは一部だけでもめちゃめちゃ面白かったです♪

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