満足度★★★★
次回にも期待大!
この公演「は」、おもしろかったです。
「演劇」というよりも「演詩(えんし)」とでも呼びたくなるような、
おもしろさ。
「現代口語詩劇」と、とりあえずの呼び名をつけてみました。
76世代には、わりとおすすめかも。
トリのマークは、あまりなじめませんでしたが。
今回「は」、チョン・モップおもしろかったです。
だらだらと、ボーっと、流され流され、
うろうろ生きてしまっているかもしれない。
自分でも気づかずに、
でも、そういうふうに、説教もされずに
山登りしていて、気づかされる感じ。
岩松了さんが、「死ぬまでの短い時間」で、
やろうとして、できなかったことを、
彼らは、できちゃったのではないだろうか。
彼らは、できちゃっていたのか、
それとも、私の勘違いだったのか。。。
もし、チョン・モップをご覧になった方がいたら、
ご意見をお聞かせください。
そして、もう公演終わっちゃったので、
これからご覧になる方は、次回は来年の12月だそうです。
(と、チラシに書いてありました。
う~ん、1年後!? 長い・・・というか、・・・もったいないな、と思いました)
本当は、★は5つの感じなのですが、
今後「も」、おもしろい作品を観たいので、この★の数。
満足度★★★★★
好みのど真ん中でした!!
観劇させて頂きました。この作品の舞台は、舞台と言うよりも長く広く設けたステージのようでそこにたった一つオブジェがあるだけなのですが、本作品自体がオブジェのような作品でした!基本的な物語はありますが、作品全体が抽象的でもあり、ある意味においては基本的な物語を構成する台詞・演技・表現・演出等が与えられているだけの作品とも言えます。そしてこの作品の所々では台詞と台詞の空白の時間を長く、回数も多めに取りこまれています。その間は役者さんが完全に静止していたり、動作演技をされたり、その背景に意味ありげな単純映像が投影されたりもしますが、個人的にはとても好みの作品でした!役者さんたちの演技、演出、台詞etc・・・全ての点で好みが揃った作品でした!完全に受身になり観劇されたならば、作品を知る手がかりとなる台詞は意味ありげではありますがシンプルなもので、空白の間も多く、演技による表現も抽象的なところもありますから、場合によってはわけもわからないうちに終わっていたことにもなってしまいます。しかし、少し身を乗り出して観劇しているとこれほど面白い作品もありませんでした!作品全体がオブジェのように意味ありげに仕上がっていますから、役者さんたちの台詞・演技などから頭の中で作品のイメージがどんどん膨らんでいく一方で、身を乗り出して観劇に夢中になっているうちに終演になっていました!本作品を星で評価するならば自分としては躊躇うことなく星5つの評価を与えますが、この作品の最後の仕上げの演出等は観ている者の頭の中で行なわれ完成されますから、どのようなイメージの作品が出来上がるかで評価もガラリと変わっていくことと思えます。極端な話、星1つの評価を与える方がいても最終的にそのような作品のイメージが思い浮かんだだけのことで、何ら不思議にも思えないところもあります。本作品がいい作品か悪い作品かは、おそらく誰も正確には評価出来ないことと思われますが、個人的には「面白くてしかたがない!」作品でした!しかしこの作品ズルイ手法でもあり、頭の中でイメージをどんどん膨らませていくうちに出演されていた女性の役者さんたちが全員実に可愛らしく思えてきて、公演タイトル通りに「よこしま」な感情も生まれてきてしまう罪な作品でもありました!