満足度★★
鑑賞日2019/04/12 (金) 19:00
長唄と緊縛、「阿佐ヶ谷心中」というタイトルと男女の道行き、とてもよい組み合わせだと思います。
しかし、どうも物足りないのはなぜ?
今回の有末さんは、緊縛師として緊縛に特化した役割なので、この数回のような役割としての不満はありません。
となると、正直なところ、緊縛に求められるキリキリしたような緊迫感、刹那感、背徳感が薄いのではないかと、自身思いました。心中に誘われる、男女の心情がどうも緊縛で表現しきれていないような。
有末さん、右目がかなりお悪いとのこと。お大事にしてくださいね。
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/12 (金) 19:00
価格3,000円
今まで観てきた中では一番物語性が薄く、生の長唄を聴きながら(きちんと長唄を聴くのは初めて)緊縛を観るという趣向。その意味ではライブペインティングやその場で花を活けるパフォーマンスに近い趣き。
そう言えば後半で、宙吊りの女性2人とその間に座った男性を赤い綱で結ぶ「赤い逆三角形」を1つの完成形として示した後に女性を下ろして男性に寄り添うように横たわらせた「もう1つの完成形」として見せたのもライブペインティングに通ずるか?
また、最初に1つだけだった蝋燭を1つずつ増やしてゆく演出に万燈会を想起し、やがて炎のゆらめきからかそれらが水に浮かべられているように、あるいは洞窟内にいるように幻視したりも。