公演情報
「SWEAT」の観てきた!クチコミ一覧
約2時間50分、休憩込み。2000年代のアメリカで、ある工場がリストラを敢行し、労働者はストへ。突然仕事がなくなり、行く場所を奪われる。明日は我が身と、自分ならどうするかと悶々とする。高さも奥行きも少ない舞台で、壁を移動させて様々な空間へ場面転換。ベースはバーで、上手側の空間が色んな場所になる。青年座劇場だったらどうなったかなと何度か想像した。
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/06 (水)
初日観劇。映画を生で、しかも吹替え版で観た!!というのが直後の感想。色々振り返ると、いやはやすごいわ。迫力もあり、「生きること」へのやるせなさや不甲斐なさがひしひしと伝わって来た。時代のために仲のいい友が敵になる。そうなりたくはないよね。
満足度★★★★★
鑑賞日2019/03/08 (金) 19:00
実際、海外で上演されたとき、場面転換はどのようにしていたのだろう。
2000年と2008年との時空間を行き来するのだけれど、物語りの主軸は2000年で、2008年を描く冒頭と最後の場面を、2000年の背景で接続を図るという構造になっている。
やはり、何というかアメリカの作品というのは、どうも乾いている感じがする。
人間の感情が剥き出しになっているというか。
登場人物に関する表記について1つ疑問?
それぞれの出自について「イタリア系アメリカ人」「コロンビア系アメリカ人」「アフリカ系アメリカ人」と記載されているのだけれど、トレイシーやジェイソンは「ドイツ系白人」と書かれている。これは、アメリカ籍を持っていないことから、こういう表記になったのだろうか。トレイシーは代々、アメリカに住んでいるようなのだけれど。
満足度★★★★
製造業が海外へ流出していくグローバル化の時代に、アメリカ中西部の労働者たちの苦悩と不満のマグマをほとばしらせた舞台。親友だった3人の女性工場労働者(うち一人が黒人)が、そのなかの黒人女性の昇進から妬みが生れ、関係がきしみはじめる、そこに工場のメキシコ移転と人員整理・賃金カットが持ち上がり、その汚れ役を黒人女性が担わされて関係は完全に決裂。続いて息子たちに焦点が移り、かれらは工場移転やスト破りに対して暴力的な行動へ走っていく。そして……。
2000年のスト騒動の1年間を中心に、つかみの「入り口」として、2008年に息子たちが刑務所から出てきた後日談をカットバックする戯曲の構成が見事だ。物語の展開も、人間関係の変化も簡にして要を得ていて、よくわかる。上に書いたように、芝居の軸が少しずつ(三段階に)ずれていきながら、全体として円環をなす。多少図式的なところはあるが、現実がそうなのだから仕方がないだろう。セットのチェンジが多いのだが、テンポを妨げなかった。スタッフさんお疲れ様でした。
2時間50分(休憩15分込み)と、長いのだが、全く飽きなかった。
満足度★★★★
日本人の俳優が顔を黒く塗って黒人を演じることができない時代なのでしょうがないが、誰がどの人種なのか見た目ではわからないので多少混乱した。
しかし、これは将来の日本の姿ではないのか、と思いながら観た。ついこの前まで、安い人件費を求めて企業は工場をどんどん外国に移していたし、最近は人手不足とか言ってじつは人件費抑制でどんどん労働者を外国から入れようとするし・・・。
満足度★★★★★
鑑賞後に知りましたが、本作の舞台となったペンシルバニア州・レディングって
「州内でみても貧困率は高い水準にあり、治安はさほど良くない」場所として
有名で、「人口の37.31%はヒスパニック系またはラテン系」なんですね。
参考リンク :
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0_(%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%B7%9E)
ジョージ・W・ブッシュが大統領に就任した2000年と、ブッシュが大統領を退任し、リーマン・ブラザーズが倒産した「リーマン・ショック」発生の2008年を行き来し、グローバル資本の荒波に飲まれていくラストベルトの人々を描く骨太な作品です。
満足度★★★
役者さんのうまさは十分楽しめたが、やっぱりこれは
アメリカ人のためのアメリカ人の物語
なのだ。日本人が演じて日本人が観ることにどれだけの意味があるのだろうか。
人種の多様性を表現できないし、全く異なる社会制度を役者も観客も理解できていない。この作品ではそれらが不可欠だと思う。
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/06 (水) 19:00
座席1階
熱量のある舞台だ。米国の作家による作品を小田島氏が訳し、青年座らしい完成度の高い戯曲に仕上げた。
ラストベルトと呼ばれる、かつては活気があった工場城下町。移民国家アメリカでは誰もが夢を持ち、よりより生活を目指して働く。ところがITバブルが弾け、より労働単価が安いメキシコなどに工場を移転する動きが強まり、労働者たちは分断され、お互いの仲間を傷つけあっていく。うまく回っていたころはあまり表に出なかった肌の色による差別、中傷。仕事を後から来た移民に奪われる怒り、恐怖。社会は分断され、荒れ果てていく。
実際の取材に基づくリアルな話だけに、迫力がある。外国人労働者を安価な労働力として受け入れようとしているどこかの国への、警句であるようだ。
本来は青年座のアトリエ公演で行われる舞台だったと思うが、今回は下北沢駅前劇場の小空間で。しかし、初日の舞台はとにかく客席が暑かった。休憩込みで3時間に及ぶだけに、もう少し空調だけは何とかならなかったものか。とても引き込まれるいい作品なのだが、結構辛かった。