痩せてたまるか! 公演情報 痩せてたまるか!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    社会諷刺がピリッ!
    観劇させて頂きました。観劇中全体を通してもっとも印象に残ったのは、役者さん方が余裕十分に演じられていたことでした。これだけ全ての役者さんに余裕が感じられる劇団も珍しいのでは!しかし、この作品の導入部での状況設定の説明のための芝居が多少長かったようにも思えます。最初淡々と進みいよいよ物語が展開し始める兆しが見え出しますが、トップギアに入って最高速度を目指す訳ではありません。最後まで2速、3速の微妙なアクセルワークで作品が構成されています。この作品をコメディーと銘打ったのはひょっとしたら間違いだったのでは・・・純粋にコメディーを期待して観劇に来られた方には期待するものと違ったのでは・・・自分にはむしろ社会諷刺ブラックユーモア作品に感じられました。実は自分はヘビースモーカーであり、メタボをタバコに置き換えて観ていると痛切に感じられてきました。何にも悪いことをした訳では無いのに自分がタバコを吸い始めた数十年前からは信じられない時代になってしまいました。しかし、もはやタバコを吸う者には何一つ発言権がありません。その上タバコ1箱1000円でも、との話が持ち上がる昨今です。この作品を観劇中に自分の心の中にどす黒いものが渦巻き「もっと言ってやってくれ!愛煙家はもう何一つ言えないから、せめて芝居の中でだけは・・・」との感情が支配しました。しかし、この作品は実によく理にかなった話の展開、生々しくも現実味のある算出数値設定ですから物語の結末も選択の余地の無い絶望的な未来を暗示しています。作品としてはそれがもっとも相応しいのですが、愛煙家の立場からは最後に一太刀痛快になる言葉が聞きたかったような気もします。

  • 満足度★★

    戯曲と演出のズレ
    この作品の作者はメタボリックシンドロームへの取り組みを通して反戦を描いているように私には思えるのだが、どうも演出と俳優がそれを理解しているとは思えない。いや理解しているのかもしれないが、少なくとも表現出来てはいない。もっと淡々と演じたほうがこの状況の異常さは克明に伝わったと思うのだが……。
    メタボへの国の取り組みには前からどこか気持ち悪さは感じていたが、まさかここまでとは思っていなかった。これはまさしく戦争前夜である。まもなく「痩せたくない? この非国民!」と言い出しかねない状況だ。もちろん誇張はあるだろうが、時代の空気を感じ取り、このようなテイストに仕上げた若い作家には見所を感じる。
    と同時に、もっと本の読める演出家のもとで上演してほしかったと強く思う。

  • 満足度★★★

    丁寧に作られている
    タイトルも、内容もまさに現代人にとっては気になるテーマだ。でも、メタボで笑いを取るのはちょっと難しい気がする。

    ネタバレBOX

    期待したほど笑う箇所はなかった、と思う。途中で登場したえらいセンセイがメタボなので、ここで笑いが生み出され、観客としては救われた気がする。このテーマはリアルすぎて、身の回りでおきていることを客観的に見せられたようなもの。本を書いた人は、難しいテーマを選んだ、チャレンジャーだと思う。
  • 面白いテーマの芝居
    初日観劇。
    よく稽古されている。
    含みを残したエンディングだったが、欲を言えば
    もう一押し欲しかった。

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