南吉野村の春 公演情報 南吉野村の春」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    家族の愛、人と人との繋がりが美しく描かれた素晴らしい作品でした。

    ネタバレBOX

    極道の弟と田舎の役所勤務という実直な兄との相手を想いあう姿は感動的、さらに既に足を洗いながらも元兄貴分に最後まで慕う男、全てを知り尽くしたかのような近隣の老婆、全ての人が優しく描かれており、都会で忘れかけていたものが久しぶりに蘇ってきた感がありました。極道の世界を描きながら誰一人死なない、という設定もお見事です。
    また、ひなびた民家のしつらえがとても素晴らしく、スクリーンを駆使した季節感の演出は見事でした。
  • 満足度★★★★★

    笑えて泣ける作品でした。
    もう一度見たい!

  • 満足度★★★★

     流石に伝統のある劇団、舞台美術の素晴らしさ、肌理の細かさを感じる。一方、優等生の集まりであることに弱さを感じるのも事実だ。世の中を撃つには不良の視座が不可欠であると自分は思っている。何故なら、不良は世の中を下から見る視点を持っており、ここからしか本当の世界は見えないからだ。現在のようなフェイクと嘘ばかりが跋扈する時代、この視座は不可欠である。華4つ☆ 追記後送

    ネタバレBOX

     桜の名所、吉野の更に南に設定された村が舞台だ。父母は既になく、家には役所に勤める長男・雄一、そこへ殺人未遂の刑期を終え6年ぶりに次男・龍が帰ってきた。ヒットマンとして対抗組織の幹部を銃撃、刑に服していたのである。襲撃された幹部は、現在最も羽振りの良い実業家に収まりシノギの90%を錦鯉の養殖販売から上げている実業家に変身していたが、一方で組長となった今も彼は襲撃犯である龍に復讐を果たすべく虎視眈々と狙っていた。
  • 満足度★★★★

    脚本、演出、演技等、演劇的要素は丁寧に制作し好ましい。その丹誠のような公演は、何かピリッとするものが足りないように思う。
    (上演時間1時間40分)

    ネタバレBOX

    セットは奈良県の南吉野村にある杉本家の居間。上手に縁側、下手に仏壇などが据えられ、本当に生活出来そうな作り込みである。この村は桜の名所で名高い、奈良県吉野村の隣村...観光名所もない過疎地として描かれている。登場人物が5人ということもあり、過疎の雰囲気は出し切れていない。主人公にあたるこの家の次男・杉本龍はヤクザで刑務所で服役していた。村人の地元愛と前科者に対する警戒心、嫌悪感といった閉鎖的な感情表現は観られない。

    梗概…杉本家の兄弟…兄の雄一は真面目な公務員、弟の龍はヤクザの世界へ。龍は対立するヤクザの幹部を襲撃。服役後は兄が一人で暮らしている実家に帰って来る。雄一は、龍が田舎で生活ができるよう、仕事探しや嫁探しに奔走。そして偏屈な隣人、元舎弟の便利屋、お見合い相手など、いろいろな人に翻弄されながらも龍はある決断を…。

    脚本は性格の違う兄弟...ヤクザになった奔放な弟を甲斐甲斐しく面倒見る兄の可笑しみ、隣人のおばちゃんの毒舌と愛嬌、舎弟の律義さ、お見合い相手の色気と愛嬌、そして龍の孤独と遣る瀬無さといったキャラがしっかり描かれ、物語の展開を面白くしている。演出は舞台セットと相俟って情況と状況を描き出す。場面転換にしても映写幕を下ろし村の風景であろうか、季節に応じ向日葵や桜の花を映し出す。観客の気を逸らさない工夫が好い。演技はそれぞれのキャラクター、人物表現を確かにし、脚本・演出内容を具現化(可笑しみ、色気、そして緊張-龍の銃撃のシュミュレーションシーン)していた。技術にしても明け方、夕方など時間を意識した照明の諧調など細かい配慮。全体的に丁寧でレベルが高い。

    さて、書くのが難しいが、端的に言えばインパクトが乏しい。料理に例えればフルコースのようで、運ばれた料理の数々(演劇要素)は美味(上手)い。一方、激辛ラーメンを食した場合、その一品でも印象は強烈である。料理も人によって好みが違えば、食べたい気分によって異なる。芝居も好きなジャンルは人によって違い、観たい演目も気分によって異なる。自分はこの公演を巧いと思うが、淡泊な印象を受けた。
    次回公演を楽しみにしております。

このページのQRコードです。

拡大