満足度★★★★
文字通りの「ブラックユーモア」
観たことのないトコロも含めて個性的な劇団・ユニットのメンバーを中心に、主にドラマや映画で活躍する女優まで加えた多彩なキャストで演ずるブラックコメディ、猛毒あるいは一篇の悪夢のようなドス黒い内容なのにどこか可笑しさが漂って重たくならないのは鈴木聖奈の癒しオーラ効果か?(笑)
また、「そっち系」のもう1人、栗原瞳は龍騎の編集部員よりも555のスマートレディ的な魅力をふりまいておりステキ!
あ、いや、もちろん小劇場系の個性派勢揃いな面々も皆さんそれぞれステキでしたが…(笑)
ところで立浪先生が「みんながストレスのない学校生活を送ることができるように」と前置きして「いじめ推奨」と板書するところなど笑うトコロでは? ってか、文字通りの「ブラックユーモア」なのだからもっと笑い声があってしかるべきでは?
また、4つ(+α-β)の異なった箇所をうまく組み合わせた装置と、その構造・配置ゆえ時として空間を超越する演出(コワれた後、職員室に突如現れる密花先生とか、レイプシーンを撮影する犬塚とか)が面白い。
これもまた、「アクセルを踏みながらブレーキも踏んでいる」というか、相反する要素(毒と笑い)が混在している独特の世界。
あと、当日パンフに掲載された舞台での基本的な位置&似顔絵付きの出演者紹介は有難い。またこの似顔絵がよく特徴をとらえていて見事。
動物園でなく人間園と言うところなのだろう。
倫理よりも衝動が勝る現代社会を人間園として描いていた。
社会の膿と呼ばれる部分をかき集めリアルに描写した形だが、
オレには大人のイジメシーンが断然よく描けてみえた。
イジメる方だけでなく、空気を読めな過ぎるイジメられる方にも非があるのは理解が出来る。
一般の平均的視線で見るとかなりグロい部類で、途中気分を悪くされた客もいた。
ただ、もしオレがこの路線の舞台を作るとしたら、
客の1/3から半分に嫌悪感を感じさせてこそ意義があると思う。
昔、東京乾電池が客が帰りたくなるような舞台を作ろうとしたことが
あったらしいが、同じ発想じゃないだろうか。
だからとことんグロを目指したらもっと何か見える気がする。
ま、オレ自身そういうものをやりたいとは全く思わないので、言ったことにも責任は持たないが。
序章で、「人間らしいとは何か」みたいなリアルとはちがう極端なシーンがあったが、
オレなら極端な世界を芝居にするし、そっちの方が面白くなると感じた。
松尾スズキの『キレイ』のダイズ丸的な話だったので、序章をそのまま本編として観たかった。
えー!!
こういうのやっちゃうんだ・・・。
まぁ舞台ってある意味なんでもありなんだろうけど。
なんでもありすぎてなんてゆーか、観てて不快。
結局作った人が言いたいことってなに?
満足度★★★★
突飛
舞台から放たれるパワーに圧倒!されたがなにか全てが突飛すぎて私には受け入れがたかったです。
でも、「次も観てみたい」と思わせる不思議な感覚は作家さんの思惑にハマってるんだろうなぁ、と関心。
次回公演も観に行きます。
突き抜ける発想と支える技量
物語の突き抜け方にびっくりするけれど、でも、人間の本質をしっかりと切り取る角田さんの才能にはどこか惹かれるものが・・・。
また、角田ワールドを具現化する役者の技量にも瞠目しました
満足度★★★★
丁寧な造りのお芝居
角田ルミさんてまだ27歳なんですね(本日アフタートークより)。
天才肌の人なのか悪く言えば天然系の人で、
こういうお芝居をこういう人が作っているのが意外でした。
次回作も期待してます。
満足度★★
生生しい・・・。
初見劇団。チラシだけはよく見かけていたので、見るタイミングが合ってよかった。
2回目にして王子小劇場の空間を、目一杯使いまくる。
舞台狭しとおかれた装置に、コロコロ変わる場面展開は見逃しているシーンも多いかも。
しかし、客入れのディズニーソングとは、うって変わっての作風にビックリしました。
怖かった~
良くわからないのですが、サイコホラー・・・って 言うんですかね?
スプラッタとは違うと思いますが ホラーとか サスペンスとか そういうのが好きな人にお勧めです!
私は血や暴力的なシーンが出てくるのは、普段あまり見ないようにしているのですが、 結構そういうシーンが出てきたので、そういう過激なのが好きな人が見たら めちゃくちゃ引き込まれるものがある事 間違いなしです。
カップルで見に行って「きゃーw 怖かったねーww」「お前 怖がり過ぎだろー あははw」 なんて言う 甘ったれたムードにはならないです。
私は帰りの電車、気づいたら泣いてました。(一人だったんですがw)
きっと それが狙いなんでしょう。
*****
今更ですが追記。
満足度★★★★
すごかった。
多分良かったんだと思う。前作は見てないけど、きっと前作のがよかったんだろうなぁ。
最初は若い感じがしたけど、後半はいい感じになっていったと思います。