大野和士芸術監督が日本から発信する新創作オペラの世界初演。音楽も歌も美術も衣装も全体的に常に強烈で、最初から最後まであっけに取られっぱなし。オペラは音楽(というルール)を核にどこまでも飛躍できるのかな…と遠い目になった。
満足度★★★★
1幕は寝てしまった。メロディーなし、不安と混沌の現代音楽はやはり難解。しかし、血が次々流される舞台は結構わかりやすかった。幕間にパンフで作曲家ノートをしっかり予習して臨んだ2幕はよくわかった。緊張感と緩急のある2幕だった。
ただ、平安貴族の生活をもとに無と悟達の境地に至る世界は、オリエンタリズムの東洋理解のステレオタイプではないか。抽象的な現代音楽で描くには、こういう象徴的世界が合うのはわかる。それでも、世界に発信する日本オペラというと、能や禅の「東洋的神秘」をネタにするのはもうやめたらどうか(今回は能がネタではないけれど)。沖縄や高齢化など現代日本の矛盾と苦悩をとらえたオペラを見たい。
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@sanagiko87 「普賢」「紫苑物語」の作家の文章とは思えない😱待てよ「焼跡のイエス」には若干この感触があるか🧐
5年以上前
2月24日は天皇陛下在位三十年式典がありドナルド・キーンが亡くなった。そして昭和のオペラ「金閣寺」(三島由紀夫原作、黛敏郎作曲、宮本亜門演出)と平成末期のオペラ「紫苑物語」(石川淳原作、西村朗作曲、笈田ヨシ演出)の最終公演の日。キ… https://t.co/TmRd0zN2wA
5年以上前
石川淳の紫苑物語の3本の矢を放って国が炎上するって、あ〜アベノミクスみたいなお話だな〜ってふと思ったり。安倍さんは毛利元就の故事をに習ったのかもしれないけど、あれは束ねるだけで放たないから違うよね。首相官邸のサイトによると1本ずつ放ってるみたいだし。
5年以上前
紫苑物語読了。平仮名多めの柔和かつ、前へ前へと畳みかけるようなリズム感のある文体。漢字が少なくて白い字面なのに、全然まったりせずに実に鮮やか。品の良い今昔か宇治拾遺、みたいな世界観はこの文体あってこそではないかとも思うんだけど、これがオペラになると一体どうなるのかしら。
5年以上前
新国の「紫苑物語」はパスしてしまったんだけど、原作は持ってるので久々に発掘。十ン年前に石川淳の文章にほとほと感動したのは覚えてるんだけど、ストーリーは全く記憶に無し。パラパラ眺めても全然思い出さず、一体どういうことだと思ったら、昔読んだのは「紫苑物語」ではなくて「修羅」だった。
5年以上前
石川淳「紫苑物語」の書き出しが好きです。声に出して読む→「国の守(かみ)は狩を好んだ」。作中に私の苦手な心理描写もなく、すっきり読めた。クールでかっこいい文体。短編なとこも良い。 文庫本を購入したが、値段が文庫本じゃなかったよ。 https://t.co/MrRZM4xmEe
5年以上前
何をどれくらい受け取れたのか、自分が受け取れたと思っていることしか受け取れていないのだと思う。でも、あの場で振動して反響して音を伝えていくその膜や面の一部となれた事、幸せに思う作品だった。「紫苑物語」目の前にはすでに無くとも帰宅後もずっと思い出して考えて味わい受けとれるものあり。
5年以上前
新国で見た日本オペラ、夕鶴と松風はすばらしかったので紫苑物語にも期待してたんだけど、残念だった。
5年以上前
たぶんだけど、2019年の最後にも価格と満足度で評価したらわたし内ランキング下部に紫苑物語入ると思う。今のところ一番下。
5年以上前
以前、オペラパレスのバクステツアーで見せていただいたオーケストラピット内。「紫苑物語」では奥の扉も取り払って、いっぱいいっぱいに楽器が詰まってた。3階席からはほんのほんのちょっと身を乗り出したら大野和士さんの肩くらいまで見える。身を乗り出してはならんので、ちょっとだけ乗り出したら
5年以上前
「紫苑物語」の黒衣。黒衣として、そこにはいない存在としてずっと黒衣の役割を担っていたけど、最後に、そこにはいない存在としての芝居をする。黒衣たちが宗頼に次々に群がり、宗頼の存在をそこにはいない存在にしてしまった。歌舞伎の黒衣でもそのような芝居をする場合はあるか、調べてみよう。
5年以上前
「蝶々夫人」の演出もされた笈田ヨシさんが公開講座で、(一定のポーズをとったまま)歌う事をさせたくない、とのように仰っていた。「紫苑物語」も演者の方にはかなりの「演技」を要求されたろう。歌も演奏も素晴らしく大満足だけど、一ヶ月くらいあったらさらに熟成されて完成度が上がるのにと思う。
5年以上前
紫苑物語は賛否両論の評価だけど、わかる。私の中でも賛否が渦巻いてる。この作品は日本語オペラの新しい始まりで、ここからどんな作品が後に続くのか楽しみになった。また新制作があったら観にいくし。
5年以上前
「紫苑物語」目は双眼鏡で演者を見、指揮者の後ろ姿を見、日本語なんだけど字幕を見、セット衣装を見、目がものを観ているとき耳が疎かになるとのこと、そうならぬよう多忙。テーマがどっしりとある。自分をそこに結びつけて、自分の体内、自分の心内、を漂いながら、見つめたり嗅いだり置き直したり。
5年以上前
新国立劇場オペラ『カルメン』、『紫苑物語』バレエ『バヤデール』 舞台 『火の風にのって』 へキャスティングさせて戴きました❗️ 長年この業界で得た信用で、自分も現役ながら、生徒や仲間にチャンスと機会を与えられる立場になった事、嬉し… https://t.co/YWIy4oVBYW
5年以上前
【スロット】1936年に小説『普賢』で芥川賞を受賞した無頼派の作家で小説『紫苑物語』『狂風記』などの代表作があるのは? ┃高|見|宏┃ ┃伊|川|整┃ ┃石|藤|順┃ ┃野|間|淳┃ →石川淳
5年以上前
5月17日、「新しい耳」第1夜にご登場の松平敬さん。 新国立劇場オペラ「紫苑物語」とシュトックハウゼン、ほとんど同時進行。凄すぎますね。頭の中はどうなっているのでしょう。 https://t.co/WI0goXI510
5年以上前
@honmyoujanaiyo 美文の極致に触れたくば『紫苑物語』を、石川のアナーキズムに吹き飛ばされたくば『荒魂』を、Rockに身を焦がしたくば『狂風記』を...ただ『狂風記』は上下で長い上に入手困難かも知れません。文芸文庫で短… https://t.co/RqFjyuyoAk
5年以上前
新国立劇場にて西村朗『紫苑物語』初演。数年前日生劇場で観たライマンの『メデア』を彷彿とさせる精緻な音楽。こっちの方が格段に好き。間違いなく日本オペラの最高峰だ。舞台はどの場面も美しかったし、宗頼の髙田智宏、うつろ姫の清水華澄はじめ歌手も素晴らしかった。
5年以上前
あ、紫苑物語が良くなかったと言いたいわけではなくて、飲み込めない部分があるのが気持ち悪かったり、ここはどうなんだろと思うことを、徒然なるままに書いているだけです。もう眠い。
5年以上前
大野和士が新オペラの題材に石川淳の紫苑物語をなぜ選んだかを考えるのに良い論考。カルメル会修道女の対話や火刑台上のジャンヌ・ダルクといったカトリック的に深い作品を欧州で指揮してきた大野にとってキリスト教理解もありかつ日本の宗教の深み… https://t.co/IKDHxXIZ53
5年以上前
そういえば、紫苑物語は歌詞が聞き取りにくかった。語彙が普段使われないものが多いせいもあるんだろうけど、日本語なのに字幕を見ながらだとちょっとイラっとするし、それでもわからなくて、英語の字幕を見て「なんだそれかよ」と思ったり、、、 その辺は制作側はどう思っているんだろ。
5年以上前
【あと16日】紫苑物語と秘儀 先週末に千秋楽を迎えた新国立劇場委嘱のオペラ『紫苑物語』、私代表は所用のため観に行けませんでしたが、幸運にも当日のプログラムをゲット!西村先生自筆譜を含む曲目解説や評論家の分析記事がかなりの収穫でした… https://t.co/CCeMi0xeIe
5年以上前
紫苑物語、パワーワードが豊富でして。でも歌舞伎が男だけになったのを悟った気がしたwww
5年以上前
クラシカ「紫苑物語を語る」 オペラ鑑賞前、鑑賞後に見てみた。 「日本で初めての革命です。」と言い切る大野マエストロの自信に満ちた言葉。 いろいろな意見はあるようだけど個人的には十分楽しめた。 自分探しに悩める主人公、 毒婦、三枚目… https://t.co/tEAZn3k7w4
5年以上前
あーーー実家から紫苑物語の原作と、金閣寺の原作と、歌舞伎のガイドブックと、山の手の安●さんの本を取りに行きたいーーーー!!鉄は熱いうちにトッテンカントッテンカンしておきたいーーーーー!!!!
5年以上前
紫苑物語、物語はまあ良いんだけど、音楽の力を引き出せるスクリプトで無かったように思えた。テクストを意味として扱うことと音として扱うことのバランスを考えたとき、後者に比して前者が弱かった。美術や助演黒子はわたしは好きなやーつだったなぁ。
5年以上前
オペラ「紫苑物語」(新国立劇場)は、2月24日、無事、千秋楽を迎えました。お出でくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました! リピーターが多く、再演を望む声も多く、感激しました。ここからが始まり。このオペラは新しい世界… https://t.co/sbpegBWyqM
5年以上前
「紫苑物語」を咀嚼中。
5年以上前
金閣寺も紫苑物語も、いまの私にすごく糧になった
5年以上前
昨日は紫苑物語 @新国でした 音楽とても面白かったな、西村節!もう一回聴きたいという欲望、BS見れないのとても残念だなぁ… 演出もかなり色々と考えさせられる。プログラム改めて読みながらオペラ制作のあれこれなんかにも考えが回ってゆく… https://t.co/58N5NmXCFB
5年以上前
みささんのお芝居観に行きたかった 紫苑物語も行きたかった
5年以上前
『紫苑物語』の期間中、私が尊敬しているお方と信頼している奴(笑)から、同じ日に、全く同じ言葉を渡された。本当にびっくりした。同じ業界だけど別ジャンルで、この二人に接点はない。なのに全く同じ言葉を私にくれた。やっぱりそこなのだと痛感… https://t.co/zK5UXRJH9j
5年以上前
たぶん昨日TLにカニササレさんの笙を吹いてる写真が流れてきたのと、少し前にやはりTLで和ものオペラ?の『紫苑物語』(オペラ歌手が狩衣と烏帽子姿)の写真を見かけたのが、頭の中で魔合体したんだろうと思います^^;
5年以上前
『紫苑物語』の石川淳については「昔の文人たちが、隅田川を眼下に見おろす茶屋に上がって、みなで俳諧の連歌や、漢詩を作っていた時代を、彼はあこがれていたのだ。江戸時代の古い言葉が、当時の彼の書き物だけではなく、日常の会話にまでよくとび… https://t.co/AFx7wcCBjW
5年以上前
紫苑物語。黒子さんの使い方がありとあらゆる場面で重要になっていたけど、舞台転換でスタッフがそれに合わせた衣装を着ているの見るとにやにやしちゃうのだよねw あと助演俳優さんはダンスも出来る方々なのか、それともダンサーなのかがかなり気になった。
5年以上前
昨日紫苑物語を観て、舞台はほとんど見えないにしてもオペラってすごいなぁと。一体どれだけの人間が集中し汗かいているかと思うとそのことに感動する。ステージに立つみなさんはそういった全てを背負っているんだろうなぁ✨
5年以上前
新国立劇場オペラ新作「紫苑物語」世界初演へ。全編日本語の野心作、賛否両論ありそうですが世界挑戦の心意気に感動。ひょんなことから憧れの大野和士マエストロにもお目にかかれて夢のよう。生きてて良かった・・!😂 https://t.co/sFHO5T7Qbs
6年弱前
まあそれでも色々な感性の人がいるのが見えるのは面白いことです。紫苑物語のお陰で普段の観測範囲とは少し違う層の意見も見られた。某評論家女史ではないけれど、その病理というのか暴力性も感じて疲れてしまうが。
6年弱前
書くだけ書いておくか。紫苑物語への反応について。ホーミーが余計だとか必要性がないというのは、特殊奏法が不要だとか果てはハイFは不要だとか創作者のイマジネーションに限界を設けるものであって不適当な指摘では。
6年弱前
昨日はダンスの師、古賀豊氏の出演する「紫苑物語」を観に新国立劇場へ。 和装の女性をチラホラ見かけ、シャンパンが供されるロビーにまず圧倒され、オーケストラの迫力と歌い手さんの声量に驚きました。 BSでも放映される予定とのこと。皆さま… https://t.co/LnS0if5UUn
6年弱前
[オペラ] 西村 朗/「紫苑物語」 (2019/02 新国立劇場) -僕の感想も似たり寄ったりでした。細かい感想よく書くなあ。音楽と演出は、幕切れがしりすぼみで残念で改訂したらと感じましたが。
6年弱前
へええ!日本語オペラの日本公演で、英語字幕とは意外。翻訳者さんお疲れさまです。“追記:日本語字幕の下に英語字幕もあった。” / “新国立劇場「紫苑物語」、ひとまず - CLASSICA - What's New!” https://t.co/KFj0JQPZEx
6年弱前
外国人が主役を演じる宮本亜門版「金閣寺」のフランス公演、もちろん歌詞はドイツ語。 https://t.co/5XyJshlU0r だが「紫苑物語」の日本語歌詞を外国人が歌う可能性ってどれくらいあるだろう?西村朗や大野和士だってそれが容易ではないことくらい分かっているだろうが、、
6年弱前
オーケストラピットは深さを変えることができる。紫苑物語の場合は結構深い。深くしないとこの大編成の楽器の中で歌声が負けてしまうから。指揮者の下には台が置かれており、最前列の奏者も首が痛くなるので台で高さを調整している。 オーケストラピットを沈めて地下から楽器を搬入することもできる。
6年弱前
紫苑物語や金閣寺でオペラの日本語歌詞に注目が集まっている中でのドナルド・キーンの訃報。細川俊夫「班女」英訳以外にオペラ制作に関わったことは無かったのだろうか? オペラ体験を熱く語った本はあったが、彼がオペラの翻訳台本もしくは創作を行ってたら、どんなものになっていただろうと夢想中
6年弱前