陰獣 INTO THE DARKNESS 公演情報 陰獣 INTO THE DARKNESS」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 満足度★★★★

    metroも3作目だか4作目だか。ちょっとした楽しみになっている。エログロな世界を真顔で作ろうとするこだわりの態度は期待をさせる。今回はmetro第一作の満を持しての再演という意気込みを何となく感じ、足を運んだのだったが。。

    ネタバレBOX

    千秋楽が影響したか。それとも・・。私の感知器にはぎくしゃく感が多少ならず認められた。
    江戸川乱歩を題材にするならど真ん中と言える題材を、舞台としてはこれ以上ない程の隠微な世界が作り込まれている。
    気になったのはサヘル・ローズが中盤以降ずっと泣いているのだ。演技として意図的に泣こうとしているのか、それとも最終ステージに感極まり、「先生」との愛の側面が役の人格を覆ってしまって、悲劇の主人公と化したか。。弱々しくなった彼女は、本来「我が道を行く」強さの証となるべき「人と目を合わせず自身と向き合う」体勢をとる事が殆どなくなり、常に相手役のことを涙目で見ている、という具合になっていた。
    劇では月船と人格的に共通する部分があったり、実際舞台上で両者の人格が入れ替わったり、二人の身体が蛇のように絡まって二人で一つの様相を見せたり、妖しく立ち回る二人であるのだが、その妖しさがサヘルから中盤以降消えてしまい、しおらしさだけが残った。これは非常に気になった。
    千秋楽終演後の月船の挨拶がやや重たく湿っぽかったのも気になったが、次の10年も隠微な世界に拘り、体当たり演技で独自な舞台を追及されん事を願う。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/01/18 (金) 19:30

    座席1階E列10番

    「陰獣」に「化人幻戯」を織り込むことで、双方の女主人公を重ね合わせ、何とも不思議な味わいを醸し出している。せっかくだから、「陰獣」の探偵役も、明智小五郎に置き換えて、2つの世界を通底させるような工夫もありかな、と思ったけれど、「陰獣」の探偵役は、作家だからこその謎解きなので、それは無理というものか。

    サヘル・ローズさんは、相変わらずの美貌。それも、その目鼻立ちのはっきりした顔造形がゆえに、眼での芝居がはっきりと観客に伝わってきて、時々、ぞっとするような悍ましさを感じさせるのは見事。眼球がひっくり返るような、眼の動きは乱歩世界の幻影を具現化するようだ。

    井村さんの舞台監督も素晴らしい。大江春泥の架空性を面白く引き出している。
    鴇巣直樹の存在感と相まって、幻想趣味をうまく作り出している。

  • 満足度★★★★★

    「陰獣」をほぼ原作通りの流れで展開し、そこに「化人幻戯(けにんげんぎ)」の断片をはめ込むという構成になっている。乱歩の大好きなタイプの女性のW盛りである。前者のヒロインはサヘル・ローズさん、後者のそれは月船さららさんが演じる。乱歩ものはあまり好みではなく、ローズさんのファンではない私でも満足度は5つ星を付けざるを得ない完成度である。原作にはない怪しいオープニングにも大いに期待を高められた。

    「陰獣」には乱歩自身をモデルにした謎の作家大江春泥(本名平田一郎)が登場し、語り部のライバル作家が乱歩とその作品について言及する。この芝居ではそれをさらに進めて未来の作品を乱歩に代わって取り込んでいることになる。

    男女のからみのシーンは「化人幻戯」だけで行われる、とはいっても月船さんの裸身が拝めるわけではないのでお父さん方はお間違え無く。情交シーンを「外部委託」することによって「陰獣」の論理構造が明確になっている。一方の「化人幻戯」は事件も捜査もトリックもカットされていて「必要なのは濡れ場だけかい」状態である。

    さて「平田一郎」が「平井太郎」のもじりであることは明らかだが「大江春泥」はどこから来ているのだろうか。「江戸川乱歩」そのものからなのか、遡って「エドガー・アラン・ポー」からなのか。後者とすると「O.A.Sunday」などというのが思いつくが、そんな作家も名探偵も犯人もいない。「日曜にオンエア」なんて言い方も当時はないだろう。もう一ひねりが必要なのだろうか?「泥」は「どろ」で「ドイル」が臭いのだが。ちょっと調べたがこの問題に対して誰も言及していない。あまりに明白で私だけが分かっていないのか?

    ついでに新しい英語題名の "Into the Darkness" だが、本当は "INJU, the Darkness" だったのだが誰かが "INJU" を "into" に聞き間違えたのを「乱歩的だ!」と採用したのでは?

  • 満足度★★★★★

    江戸川乱歩マニア必見。乱歩の脳内世界が見事に再現されていて至福。純粋な『何か』に無力なる理屈で立ち向かう明智小五郎の葛藤。大槻ケンヂ氏の言葉を借りるまでもなく、乱歩世界は社会不適合者の妄想である。天願大介氏のパズルのような演出が冴えに冴える。明智小五郎役いわいのふ健氏が実に良かった。月船さららさんは愛らしいキチガイをやらせると絶品。若松力氏との濡れ場は美しい。乱歩は人間そのものを的確に捉えている為、時代が移り変わっても通用するのだろう。観れることに感謝。

    ネタバレBOX

    キーになる台詞、『夢の中で一人だけ目が醒めている者は、その夢を観ている者なのだろう』。この一言だけでくらくらする。この夢を観ているのは乱歩なのか天願氏なのか観客なのか?サヘル・ローズさん、素晴らしかったのですがクライマックス早くから泣きすぎでは。いつか山田風太郎初期短編(戦後もの)を期待。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/01/17 (木) 19:30

     metroの10年前の旗揚げ公演を再演。初演と変わらず乱歩の世界観に踏み込んでいたと思う。初演は神楽坂 die pratze というアングラテイスト溢れる会場だったのが、今回の赤坂RED/THEATERはハイセンスな劇場というわけで、構成も変わってきている。「陰獣」と「化人幻戯」を混在させた悪女2人と明智小五郎の物語だが、月船の相方だった出口が引退し、サヘル・ローズに変わったことも関係してか、ちょっと違ったテイストの作品になっていた。それは悪いことではなく、進化した、あるいは、変容した、と言うべきものだろう。それは、サブタイトルが「inside beast」から「into the darkness」に変わったことにも現れていると思う。それにしても、月船の役者としての技量の凄さと、それを10年かけて引き出した天願大介の才能には頭が下がる。

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  1. metroの10年前の旗揚げ公演を再演。初演と変わらず乱歩の世界観に踏み込んでいたと思う。初演は神楽坂 die pratze というアングラテイスト溢れる… https://t.co/q98izmhX6m INTO THE DARKNESS #metro #陰獣 #舞台 #演劇

    約1年前

  2. 【教員の活躍|舞台初日💐】 天願大介学長が演出をする舞台『  INTO THE DARKNESS』が赤坂RED/THEATERで初日を迎えました✨ 公演は1/20(日)まで! ぜひご観劇ください! ▼公演詳細… https://t.co/t0FNVlkKxm #陰獣

    約1年前

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