『川辺市子のために』『川辺月子のために』 公演情報 『川辺市子のために』『川辺月子のために』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    「月子」→「市子」で、観劇。
    映画的なアプローチを盛り込んでた舞台だったかなとも思ふ
    「市子」は、人が今ここに存在する理由等考えさせられ
    「月子」は、なぜか家族の温かさをかんじた。
    「市子」のラストは素晴らしかった。

  • 満足度★★★★

    0901市子
    んで久しぶりの市子。
    あぁやっぱりこんな話だったよね。って再確認。
    月子とのつながりとか考えながら観てた。

  • 満足度★★★★

    0901月子
    市子を観たのが最初の再演…2016年1月かな?
    だったのでストーリーがけっこう抜けてて「こんな話だったっけ?話かみ合わなくない?」って思ったけどそれでよかったのだね。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/08/24 (金) 19:30

    座席1階1列

    『川辺月子のために』
    ストーリーは、前述の方の書いた通りですので触れません。
    でも、前作「川辺市子のために」から、ここまでよく捻り上げたものだと感心至極。
    一昨日に前作を観たものからすると、この作品で川辺月子が出てくるというだけ(配られた配役表が兼用だったので前作観劇時に確認済)で、パラレルワールドの話なのかと勝手に推測したのだけれど、全くの続編だったので驚き。

    確かに開幕後は、何が起きているのか、混乱するのだけれど。(→ネタバレ)
    ある程度整理できた時点からも、驚愕の嵐。

    この作品、「川辺市子のために」を観てからでないと、話が全く見えないだろうし、順番逆に観たら、「川辺市子のために」は楽しめなかったろうなあ。やはり、観る順番を示唆するとか、順に観れるようなプログラムにするとかは必要だったと思う。

    ネタバレBOX

    冒頭、月子が出てきて、小泉ツキ子を殺す場面でまず混乱。すると、海で車中、死体で見つかった女性が市子か月子か判らず混乱。で、男性の死体は誰かも混乱(これ最後まで判らないし)。2人の別の月子があかしに訪れたと知らされてまた混乱。

    前作でたっぷりと市子に感情移入した私としては、犯罪に手を染めて、それでも戸籍を得て逃げおおせることに腐心する市子を見て驚愕。月子がツキ子を殺したことを、自らの罪として背負った市子が、次第にそのことをもって月子に無理難題をかけるようになっていくように見えるのも驚愕。

    不思議なのは、小泉ツキ子と小泉正雄との親子関係のあまりの薄弱さ。いくら娘が重度の病気を患ったとしても、実の娘の戸籍を奪った挙句、殺されてしまった娘を、埋めに行くか!!!
    こうなると、小泉正雄の妻のことがとても気にかかり、離婚したのかどうしたのか。それに、いくら娘の介護が大変だと言っても、戸籍交換みたいな唐突な話に、小泉正雄がそんな安易には乗らないだろう。
    このあたりの経緯は続編(?)「川辺むつみのために」で明かしてくれないとね。

    なぜ、川辺むつみは自殺する必要があったの?(良心の呵責なんて言っても、あそこまでやる女なんだからそれはなし!)そして、インタビューの夜には熊田百子が来なかったのはなぜ?連絡も取れないようだし。北の小泉正雄の死体運びの謎も解けていないし。やはり続編決定なようですね。
  • 満足度★★★

    以下では「川辺市子のために」を「市子」、「川辺月子のために」を「月子」と略記します。

    「市子」→「月子」と観劇

    公演が終わりましたが「観てきた!」がさっぱり増えなかったのは皆さんわけがわからなくなっているのではないかと思います。そこで byassist さんの既述を参考にして主に「月子」のあらすじを書いてみます。もう誰も興味がないかもしれませんが誤りがあればご指摘ください。実はもう記憶が薄れているので冷や冷やものです。完全版を独自に書いてくださる人が出てくることを期待します。

    ネタバレBOX

    「市子」ではモロ師岡さん演じる刑事が小泉正雄の殺人について疑問点が沢山あると追及していたので、当然「月子」ではその解決がなされると思いきやモロさんは出演せず、「真昼間に死体を布団にくるんで誰にも見られずに線路に捨ててくるなんてできない」という疑問は放置されたままでした。

    「月子」では「市子」では触れられていなかったもう一人の「つき」子が登場します。
    実は「つき」子には川辺月子と小泉ツキ子という同い年の二人がいたのでした。小泉ツキ子は小泉正雄の子で、重い病気で幼いころに川辺月子と交換したので、「市子」での川辺月子は実は小泉ツキ子です。小泉ツキ子という名前は「市子」には登場しませんが、川辺月子(本当は小泉ツキ子)を(誤って?)死に至らしめたのは小泉ツキ子(本当は川辺月子)なのです。しかし実の姉の市子がかばって自分がやったと主張していたのでした。

    *「市子」で小泉ツキ子の存在に触れなかったのはやはり変ですよね。

    「月子」の初めのあたりでは川辺なつみの本当の子供の市子と月子はそれぞれ川辺月子と小泉ツキ子という戸籍を持っているのでした。しかし、死んだ月子の遺体が見つかったので戸籍としては川辺月子が死亡したということになり、そこで市子はまた無戸籍に戻るのでした。

    表題の「川辺月子のために」の川辺月子は本来の川辺月子、つまり現在の小泉ツキ子のことを指します。以下では月子と書きます。

    「月子」では「無戸籍者支援の会・証(アカシ)」がクローズアップされます。ここに市子と月子が市子の戸籍を取得しようとして参加します。月子は歌とギターのうまい熊田百子(ももこ)と仲良くなります。そして百子は戸籍取得に成功します。戸籍取得には育ったところでの証人などが必要ですが悪事の発覚を恐れる市子にはそれが不可能でした。そこで市子は百子を殺して戸籍を奪うこと(背乗り)を密かに企みます。そこにおなじみのストーカー北も加わり4人は温泉旅行に出かけます。しかし、市子の計画を知った月子はようやく幸せになった仲良しの百子を殺そうとするという鬼畜となり果てた市子を許せずビール瓶で殴って殺します。北は市子の亡骸を車に乗せて台風の中、海に消えて行くのでした。<終わり>
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/08/23 (木)

    23日ソワレ『川辺月子のために』(1時間半)を拝見。

    ネタバレBOX

    川辺なつみは、情夫である小泉の娘ツキコが難病で外出することさえままならぬ身であり、さらに自分の末娘・月子と同じ1990年生まれであることを利用して、小泉に次のような提案を持ちかける。

    男所帯で介護に苦労していた小泉から、なつみがツキコを引き取り、養育する

    その代わり、同い歳の月子を小泉に引き取らせ、以後、「小泉ツキコ」として育ててもらう

    「離婚後300日問題」が原因で無戸籍だった市子は、空席となった、妹の「川辺月子」の戸籍で生きていく

    結果、難病持ちの「小泉ツキコ」だった少女は、戸籍上、存在しない人間となるが、今よりも行き届いた介護を施されることになるだろう

    なつみと小泉の間では納得のいくアイデアだったのだろうが、見ての通り、無理に無理を重ねた戸籍交換は、なつみと二人の娘(市子・月子)、小泉とその娘・ツキコに、次々と不幸を呼び寄せることとなる…

    時系列的に先行する『川辺市子のために』の台本を読んだ上で、キーパースンの3人の「姉妹」について整理してみた今でもまだ、頭の中がパニック状態ですw
    ですので、ワタシのように、『川辺月子のために』から観た観客だと、最終的には充足感は得られるでしょうが、序盤での混乱は避けられないと思われます。
    団体さんには、事前に『川辺市子のために』 を先に観て頂くようアナウンスするか、当日パンフに(理解の一助として)3人それぞれの人生の歩みを記した「年表」を添付すべきだったのでは?と強く感じました。

    でっ、上演中は、人間関係の把握に注力したためか、感情的には割と平静でいられたんですが、劇場からの帰路、近隣で開かれていた盆踊りの灯りに集う家族連れの賑わいを耳にした途端、フィクションの世界の住人である月子たちへの思いがグッと押し寄せてきました。ごく普通の家庭を築きたいという、ささやかな夢も空しく、姉妹を襲った不幸の連鎖に、怒りと哀しみが抑えられませんでした。

    役者陣に関しては、川辺姉妹役の佐藤睦さん(妹役)・大浦千佳さん(姉役)の熱演に加え、当初は全くの他人事だった「無戸籍」の問題を、次第に我が事のように取り組むようになった週刊誌の編集部員を丁寧に演じておられた綾乃彩さんのお三方が、強く印象に残りました。

    最後に配役について記しておく。
    川辺月子(妹。本作『川辺月子のために』のヒロイン)
    無戸籍者支援の会・アカシでは「川辺市子」と名乗って暮らしていた。
    …佐藤睦さん
    川辺市子(姉。(『川辺市子のために』 のヒロイン)
    小泉ツキコ、小泉正雄を密かに殺害後、失踪。
    後に、自分のストーカだった北秀和と共に、アカシにいた「川辺市子(実は月子)」に連絡を取ってくる
    …大浦千佳さん
    川辺なつみ(市子・月子の母親)…田山由起さん

    小泉正雄(なつみの情夫)…森本のぶさん
    小泉ツキコ(小泉の娘。福山型筋ジストロフィーで寝たきりに)…佐藤睦さん(二役)

    井出陽子(無戸籍者支援の会・証(アカシ)代表)…熊谷弥香(みか)さん
    葛城正枝(アカシ・副代表)…松田文香さん
    重松雪(アカシに住む無戸籍者)…小篠恵奈さん
    松山有紗(アカシを退所した元・無戸籍者)…高橋明日香さん
    熊田百子(アカシを退所した元・無戸籍者。月子の親友)…平井里奈さん

    高木曜(あき。週刊誌の編集部員)…綾乃彩さん
    後藤裕也(事件ライター、曜の恋人)…熊野晋也さん

    北秀和(高校時代からの市子のストーカー)…アベラヒデノブさん

    声の出演(映像)…菊池豪さん
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/08/22 (水) 19:00

    『川辺市子のために』
    舞台は、白骨死体の由来と殺人ないし死体遺棄の犯人を突き止めようとする刑事後藤が、関係者を集めて話を聞くという展開。
    集められたのは、幼馴染、学生時代の親友、ストーカーになった元同級生、学生時代の元カレ、パテェシエを目指す友人、結婚を誓った現恋人など。
    彼らの証言から、川辺市子の過去が再現され、一方で市子の母親の過去などの描写が挟まれます。

    刑事は、失踪した市子を追っています。しかし、同時にこれは月子を追うことでもあります。なぜなら、市子この世に存在しないはずですから。

    この作品、無戸籍児(300日問題)を題材にしたミステリーです。
    松本清張の「砂の器」のように、そこに示されている問題が、犯行動機や川辺親子の行動要因に深く関わっています。しかし、この作品の特徴は無戸籍であることが招いた状況が、証言者たちの認識や証言に大きなバイアスをかけ、市子像をかなり多面化あるいは虚像化しているというということにあります。

    そうした点でこの物語は面白く、むしろ無戸籍や300日問題がどうかといったテーマ性よりも、設定として犯行動機にうまく生きている点の方に比重が高いように思われます。

    ネタバレBOX

    この作品には、現在の市子は出てきません。
    しかし、市子のアイデンティティ獲得の物語です。

    ラストの市子の慟哭は、長谷川との生活を通じ、やっとアイデンティティを獲得できたにも関わらず、重い罪業を背負ってしまっている自身をどう処してよいか判らないといった表出なのでしょう。

    この作品は、謎めいたことが放置してありますが、皆さんはどうお考えなのでしょう。
    ・小島の死体を300mも白昼布団に巻いて、人目に付かずどうして運べたのか。
     そして、誰にも見つからず踏切で線路に置けたのか。
    ・長谷川は、事故死した恋人川辺市子の携帯番号に電話をして、なぜ同姓同名の本作の 市子に通じたのか。
    ・母・川辺なつみはどこに行ったのか。
    そして、川辺市子はどこに消えたのか?

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