満足度★★★★
鑑賞日2018/10/24 (水) 13:30
座席1階
文学座のアイデンティティである演目。劇団初の座付き作家森本薫の最後の戯曲で、終戦の年に空襲の合間を縫うようにして上演されたという。主人公の布引けいは、その当たり役として杉村春子が長年演じてきた。そのレガシィをどう後世に引き継いでいくか、というのは文学座最大のテーマであると言っていい。この演目は、その答えを観客に示す舞台でもある。
山本郁子が布引けいを初めて演じたのは2年前という。演出補として名前を出しているベテラン鵜山仁は、「杉村春子や平淑恵の不在が、後に続く俳優たちの成長を促すことを知った」とパンフレットに書いている。それこそが、アイデンティティの継承ということなのだろう。
休憩を挟んで3時間に及ぶ長編だが、幕あいの切り替えもテンポがよく、しっかりついていける。大正・昭和の女性がどう社会と付き合い、どう生き抜いていくかを客席はしっかり目にすることができる。平成の終末にこれを演じることの意味は大きいと思う。
焼け野原でダンスを踊ろうとする有名な幕切れは、やはり印象的だ。舞台装置は初演時より進んでいるのだから、焼け跡がもっとリアルだったらより、印象に残ったのではないか。
登場する俳優はどの人も、鍛え抜かれた演技を見せてくれる。一つの老舗劇団の魂に触れることができる舞台だ。
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因幡屋ぶろぐ更新。文学座『女の一生』初日の観劇記録です。何度見ても飽きることがないなあ。これまで布引けいを演じてきた4人の女優さんたち、それぞれに好きな場面、記憶に残る声や表情があって、比較に終始することなく味わえるのは幸福だ。https://t.co/cFYIuZcRNl
約6年前
文学座「女の一生」 劇団の名物レパートリーであり、何度観ても色褪せぬ名戯曲。もちろん皆そつなく上手く、レベルの高い舞台だが、あえて言おう:再演の慣れによるまったりさが感じられ、前回の再演時(座組はほぼ同じ)のほうが生き生きしていた。一例が、けいと英二がタスキを取り合う場面。
約6年前
金曜日はサザンシアターで文学座『女の一生』さすがである。いぶし銀というより磨き抜かれた真鍮といったらよいか、長年大事にされて来た舞台だという印象。何か出演者の気合の入り方が違うような。場が変わると10年程度時代が飛ぶのだが、それをうまくフォローする戯曲もよくできている。
約6年前
本日、文学座『女の一生』を観てきました! 10年前を思い出し懐かしさと同日に以前は共感しなかったけいのセリフに涙。 若いときにこの作品に触れられたのはとても良い経験だったな、としみじみ思いました! 劇場で見知った顔をちらほら見かけましたがチキンなので声かけられませんでした💦
約6年前
【本日千穐楽】10/28 文学座「女の一生」いよいよ千穐楽公演です。13:30開演、上演は約2時間45分(休憩15分)を予定。当日券は12:30よりサザンシアター入り口にて発売です。どうぞお見逃しなく!https://t.co/NPSYRWEMoD
約6年前
文学座「女の一生」観劇 これからの🇯🇵を担う立場として知っておくべき昔の姿が沢山描かれていました。 激動の時代に生きた女性。この時代に女として受け入れざるを得なかった事、変化せざるを得なかった事、作品を観て色々と思うことがありまし… https://t.co/NicF1efyVG
約6年前
文学座「女の一生」は本当に良かったな。初見だけど良い戯曲だと思った。そりゃあ今から見ればステレオタイプな台詞がわんさか出てくるわけだけど、でも決してその価値観だけではなくて、かつそういう時代だからこそ描けたものが価値あるものとして立ち上がってる。
約6年前
文学座『女の一生』山本郁子主演では初めて。闊達で聡明、そして戦争犠牲者だった少女は、なぜ国策と一体化した冷酷な経営者となり、何もかも失ったのか。清楚で優し気な山本が演じたことで痛ましさが強まり、日本は本当に変わったのかと問いかけられた。無力な理想家の夫役・大滝寛の人間味がいい。
約6年前
文学座『女の一生』見てきました。もっと重たい話かなぁと勝手に先入観を持ってたのだけど、すっと心に入ってくる作品でした。人生のどのタイミングで観るかによって、受け止め方も変わると思うし、ひとつひとつの台詞も、そのまま受け止めるか、深読みするか、引っ掛かるか、人によって違うだろうな。
約6年前
文学座「女の一生」マチネ@紀伊国屋サザン。山本郁子さんが布引けいを演じるバージョンを漸く拝見できた。第1幕の2、第2幕、第3幕…と進むにつれてのけいの性根の造形は極めて見応えあり。ホワーンと見えて芯は強く結構毒もある役をすると実力… https://t.co/gI0gXx4Sbp
約6年前
文学座「女の一生」観劇しました。 良かったぁ…。明治から昭和の今とは違う価値観の中にあるはずなのに普遍的なものが感じられ、いたく感動した。しず役の赤司まり子さんの仕草、立ち居振舞いが一々美しい。声のトーン、台詞の間合いも深みがあり、素晴らしかった。お勉強させて頂きました!
約6年前
今日は文学座『女の一生』を観にサザンシアターへ来ました‼️初めての文学座、初めての作品なので楽しみです✌️行ってきます~☺️ https://t.co/fsylIptUnK #文学座 #女の一生
約6年前
今日はいまから、文学座『女の一生』を観ます。
約6年前
10/27 文学座「女の一生」は13:30開演、上演は約2時間45分(休憩15分)を予定しております。当日券は12:30よりサザンシアター入り口にて発売です。1945年の初演から時代の節々で上演されてきた名作。ご来場をお待ちしてお… https://t.co/A3aWVzI0li
約6年前
文学座「女の一生」 さすが文学座の財産演目。全く気を緩ませない力のある作品。山本郁子さん、凄いなぁ、見事だ。幕間に映し出される年表は戦争だらけ。そんな時代に嫁として家を守り、空襲で焼け出されてすら、私の一生はこれから、と思う、そんな女たちが戦中戦後を支えていたのか、と思いを馳せる
約6年前
文学座「女の一生」観劇。懐かしい…。色褪せない素敵な作品。台詞が身にしみる年になってきました。
約6年前
文学座『女の一生』観てきた 2時間半で劇中の経過する時代を一緒に走った気分になって(良い意味で)すごい疲れる 1人の女性の時間を通じてそのときの日本の時間も一緒に眺めていくわけだけど、人が一生で経験するには密度の濃すぎる時代だよなぁ
約6年前
文学座『女の一生』 昨日木曜マチネと今晩と連続で観劇。文学座の財産演目を初めて観られた。 分かりやすい科白に込められた、重い深い意味が心に渦巻く。 名作と謂われる所以がわかる。 山本郁子さんの七変化、松山愛佳さんの艶やかな着物姿、… https://t.co/XcjjZbrLwh
約6年前
文学座「女の一生」 山本郁子さんの生きる布引けいがとても魅力的だった。 古典的な舞台の作り方だが芯がしっかりしていると飽きない。 日本が近代国家として進む過程が一人の女性を通して見るのは興味深い。 #文学座
約6年前
文学座「女の一生」とても良かった……!!うるうるしてしまった。一生を描くものに弱いのだけど、その方向で久々に良いものを観たという感触。
約6年前
10/26 文学座「女の一生」は13:30と18:30の2回公演、上演は約2時間45分(休憩15分)を予定しております。当日券は各公演とも開演1時間前よりサザンシアター入り口にて発売です。夜の部の上演は本日が最終となります。どうぞ… https://t.co/LMiILACQwU
約6年前
文学座「女の一生」アフタートーク司会をさせていただきました。布引けい役の山本郁子さんは、舞台ではこれぞ女優といった、かわいらしさと怖さと強さのある演技をされるので、どの作品でも思わず目で追ってしまいますが、普段からほんとに腰が低く… https://t.co/thjP99vkQl
約6年前
文学座「女の一生」を観劇。 日本の会話劇の金字塔!行動の意図までしっかり客席に伝わる演技演出すげえし、だからこそコミュニケーションの失敗にも心撃たれた 随所に見所があって飽きないし、レパートリー演目としての阿吽の呼吸のパフォーマン… https://t.co/0hrqwQ6A1J
約6年前
文学座「女の一生」観劇。感情の機微の表現が細やかで、時の変化を強く感じる。郁子さんの布引けいは、強さの中の脆さがあって…とても身近に感じました。好きなことを選んだようだけど諦めた想いもあって。 「自分で選んだ道」という言葉が何回も… https://t.co/WZqEQk2FG4
約6年前
文学座「女の一生」観劇してきました! アフタートークで稲葉さんもおっしゃっていたけど本科の時にわからないながらも演じて、そして今日1つの正解を観れて新たに感じることがたくさんあったし、懐かしかった! 同期が2人も出演してたの!お… https://t.co/OVaBKChjJw
約6年前
途中休憩だけど文学座「女の一生」こんな面白いんだな!!!!! なんで今までみたこと無かったんだろう!!!!!
約6年前
10/25 文学座「女の一生」は13:30開演、上演は約2時間45分(休憩15分)、当日券は12:30よりサザンシアター入り口にて発売です。本日は熊井 玲(ステージナタリー編集長)、山本郁子(布引けい役)、稲葉賀恵(演出補)による… https://t.co/C4BBYsuG5K
約6年前
本日は、文学座『女の一生』受付手伝い&観劇!!! 数週間前まで一緒だった、弘秋さんに加えてスタッフさん達とも久し振りに会えて、嬉しいな!! https://t.co/y1crvDLczp
約6年前
10/24 文学座「女の一生」は13:30開演、上演は約2時間45分(休憩15分)を予定しております。当日券は12:30よりサザンシアター入り口にて発売です。ご来場をお待ちしております!https://t.co/NPSYRWEMoD
約6年前
今日は同僚と文学座「女の一生」観劇。その前に国立西洋美術館でルーベンス展鑑賞です。
約6年前
文学座「女の一生」森本薫、戌井市郎=鵜山仁。文学座の底力であり財産。明治38、旅順陥落の日に堤家に拾われた布引けい(山本郁子=機敏で美しい)。母(赤司まり子)の示唆で長男(大滝寛)と結婚。次男(上川路啓志)は大陸で共産主義者に。夫… https://t.co/HS0zLnnqkj
約6年前
日中との寒暖差にやられながら、文学座「女の一生」を拝見。 郁子さんは可愛いし、前東ちゃんは大きいし、律子ちゃんにも会えた。 人生って儚い。
約6年前
文学座「女の一生」東京公演開幕、鵜山仁「僕たちはどんな未来を見通すのか」(ステージナタリー) - Yahoo!ニュース https://t.co/WZdOvV6rq9 @YahooNewsTopics
約6年前
昨日は文学座「女の一生」の舞台稽古を観させて頂きました。 あれ?こんなに面白かったっけ。。が正直な感想でした。地方公演や本公演になった今作を拝見したことがないので、正直自分の研究所時代の記憶しかなかったのですが、泣けました😢キャスト、そして演出・スタッフさん皆素晴らしかったです✴
約6年前
【本日初日】10/23文学座「女の一生」初日です! 18:30開演、上演は約2時間45分(休憩15分)。当日券は17:30よりサザンシアター入り口にて、お得な夜割料金で発売です。ご来場をおまちしております!https://t.co/NPSYRWEMoD
約6年前
文学座「女の一生」ゲネを観て、急いで歯医者
約6年前
【あす(10/23)初日をむかえる公演をご紹介!】 文学座『女の一生』(10/23~10/28)@紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA https://t.co/VMCSRUlI8i
約6年前
\10/23~10/28/ 文学座「女の一生」まもなくスタート! 1945年の初演から時代の節々で上演されてきた名作。二つの大戦を経る激動の時代を生きた女の一生。それは激しくも、哀しい―。 皆様のご来場をお待ちしております。https://t.co/NPSYRWEMoD
約6年前
@mm1996yk おはようございます。先程更新の「文学座『女の一生』」拝見。前東さんは一期上とのこと。良い先輩をもたれて何よりです。益々のご活躍を。
約6年前
動画作ってみました! 拡散お願いします❤️ 2018文学座「女の一生」10/23(火)〜28(日)紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA https://t.co/LNivN4x6ls @YouTubeより
約6年前
@OPHELIAika おはようございます。先程更新の「文学座『女の一生』」ブログにて前東美菜子さんによる松山さんの紹介記事拝見。お人柄が素晴らしい。益々のご活躍を。お綺麗です。
約6年前
明治から昭和へ。二つの大戦を経る激動の時代を生きた、激しくも哀しい女の一生 文学座『女の一生』より、山本郁子さんにインタビュー! 詳細は⇒【https://t.co/LQ5h0CbOzu】 https://t.co/020DNTImyI #カンフェティ #女の一生 #文学座
約6年前