かのような私 公演情報 かのような私」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  •  1948年の天皇誕生日に生まれた日本人男性の人生を、20年ごとに描きます。時代の変化を説明するために役人物に語らせているようで、発せられるセリフに人間の言葉としての必然性が感じられませんでした。セリフも、敢えてなのか、紋切型の印象が強く、残念ながら入り込めませんでした。
     プロセニアムの何もない舞台の上下(かみしも)には、色んな時代の日本の家財道具が並べられています。時を経るごとに舞台上の家具が入れ替えられ、斎藤家の変化が、時代の変化そのものとして描かれます。舞台奥の大きなスクリーンには各時代の主な出来事や事件の動画が映写され、とてもわかりやすいです。
     主人公・平(亀田佳明)の学生時代の友人で、軽薄な性格の男性役の萩原亮介さんの演技がよかったです。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/09/19 (水)

    チョコの古川さんの作品だから歴史上の人物から描いた壮大なフィクションかと思いきや!!すごく自分に近い感じで面白かった。ちょっと時代をおっかける年齢だからか「あ~あの時は…」と頷くこと多し。家族のことましてや生きるってなんなんだろうねぇ

  • 満足度★★★★

    八十年にわたる日本戦後史のドラマである。東条が絞首刑となった日に生まれた男の生涯が6場で描かれる。休憩あっての2時間半。
    ほぼ全場、空気に覚えのある事件を取り扱っていて(未来の一場も何やらお見通しになった感じであった(笑))、こちらも歳をとったとつくずく思う。東条処刑から始まるから当然これは戦後民主主義で日本の一家がどうなったかと言う話だ。自由、平等のシンボルが次第に影が薄くなって、天皇制に象徴される日本の世間に呑みこまれていく、と言うのはよくある話で新鮮味はないが、さすがこの作者だけあって、また、文学座の役者だけあって、破たんもなく面白く見られた。効果音が各時代の飛行機の音、と言うのは新趣向で、こういう細かいところはさすが大劇団と思う。
    だが、全体としては、この作者で文学座がやるなら、「女の一生」の男版、戦後版みたいなものでなく、「治天の君」とは言わないが、日本の戦後と言うなら、せめて、「60Sエレジー」くらいには素材もテーマも絞ってくれないと観客は満足しない。文学座がこの作者と組む機会もそう多くはないだろう。日本の新劇のメンツにかけて、もう少しどんな芝居が今の新劇にもとめられているか、考えてほしいところだ。劇団にも鋭い有能な製作者が必要だ。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/09/14 (金)

    文学座「かのような私 -或いは斎藤平の一生-」を観劇。折込チラシを見て気になった作品。信濃町の文学座アトリエも初めて訪れました。
    1948年(過去)~2018年(現代)、さらに2028年(未来)までの変化し続ける日本とその時代を生きる斎藤平という一人の人物の生きざまを描いた作品。各時代を彩ったスターや主要な出来事などがスライドで紹介される場面はなかなか興味深く、まさに激動の日本といった印象。そしてその激動の日本を生き抜く主人公・斎藤平の生きざまがとてもカッコいい。時代の移り変わりとともに平の価値観や考え方も変化していく部分がある一方で変化しない部分もある。どちらも正解であり、やはりどんな時代であっても真面目に柔軟に向上心や信念を持って力強く生きることが大切だということを改めて感じました。もちろんこれは物語の主人公だけでの話はなく、全ての人間に当てはまること。自分のこれまでの人生、これからの人生についてなど色々と考えさせられる部分が多くあったような印象です。本当に人生いろいろ。2時間を超えるやや長めの公演でしたが、最後まで飽きることなく夢中になって拝見させて頂きました。欲を言えば年を重ねたときの役は見た目の変化だけではなく、話し方や仕草などにも年相応の変化が欲しかったと思うのと、ストーリーなのか各時代の掘り下げ方なのか、あと一捻りあれば尚良かったと感じました。ただ、現代で終わりではなく未来までも描かれていた点や家電などの小道具の変化もリアリティーがあった点などは良かったです。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/09/08 (土) 14:00

    座席1階D列26番

    説明書きを読んだら、何か花登筐の「どてらい奴」のようなイメージで臨んだのだけれど、全く違いましたね。「熱狂」や「則天の君」などのようなテイストでもなく、それでいてかなり古川健テイスト。うん、そうだよね。っと納得のお芝居。

    ネタバレBOX

    ここまで、安心して人の声を聞けるってよいなあ。そんなお芝居。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/09/08 (土) 14:00

    昭和、平成、さらに次の世代へ。絵巻のように時代を俯瞰できる。見る世代によってまったく違う感想が出るだろう。
    文学座とチョコレートケーキの古川健という異色のタッグということで、楽しみにしてアトリエを訪れた。古川テイストが強く出ていてなんだか文学座じゃないみたいだが、それは余計なお世話というものだろう。青年座もそうだが、老舗劇団が当代きっての劇作家と組む舞台はこのところのトレンドなのだから。
    素直に楽しめる。政治の季節にどっぷり浸かって闘争に前向きだった若者が時代に流されて政治色が消えてバブリーに生きるという姿は想定の範囲内。驚きはないが、ホッとするような気持ちにもなった。

    ネタバレBOX

    舞台は時を追って今年まで来る。これで終わりかなと思うが、舞台は未来に突入する。引きこもりの息子、LGBT、介護、夢を叶える熟年の海外生活など時代性に富むが、あっと驚くことはない。もともとそういうテイストで書こうとしたんじゃないのでしょうね。

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