鑑賞日2018/06/09 (土) 16:00
価格2,500円
16:00の回(曇)
15:31受付、開場。階段で2階へ、靴を脱ぎ、右、奥の丸椅子席へ。窓が大きく開き、隣の公園が見下ろせる。
すっかり本公演のことを失念していて、予約しようとしたらこの回のみ。
北池袋というと「新生館」、その反対側へ少し歩いたところに会場。
カミグセを初めて観たのは「その揺れでふれる手(2014/10@王子1)」。「SとNの間の香り(2016/12@EDGE))」以来です。
15:47前説(つくにさん、34℃まで上がるそうで、熱中症に注意)、16:09開演(すいか柄の傘)~16:50終演、トーク終了17:41。
カミグセ、今後は、気分が乗ったらなんかやる、とのこと。
役者さん3名。池田優香さんは初めて。やないさきさんは白米少女の第一回公演(2011/9@プロト)以来、客演作を含め多数。牧野つくしさん、最近では「吐露(2018/3@眼科画廊)」。
会場は2階の「ラウンジ」、隣りにシェアキッチン、家の外側には緑の木々、窓枠の4辺に葉がみえ、室内はグリーンのソファ、カーペット、一部の壁は板(木)がむき出し。「自然(大きな木の幹の中の巣的な)」を感じる会場。
寓話のような、民話のような、自分の中のどこかが覚えているような、自由落下のような不思議な内容。
役者さんたちのそれぞれの持ち味があって成り立つ作品ではなかったかと。
私もしばらく前から「劇場」ではないところでの公演(民家、レンタルスペース、ギャラリー、校内施設)を観に行くようになっていてアフタートークのつくにさんのお話を興味深く聴いていました。
満足度★★★★
鑑賞日2018/06/08 (金) 16:00
価格2,500円
引っ込み思案気味のねむみのもとに(自称)ウォンバットが現れて……というシュール系な状況から始まる45分の中編。
つくに主宰によると会場の窓(と小さなベランダ)と柱に惹かれて書きたくなったそうで、確かに会場の機構(?)を活かしていたな、と。
で、「くだらないもの」にしたかったそうだが「あと一歩で飛べなかった主人公が一歩踏み出す」的なキチンとした小品になってしまったのは作家のサガか?(笑)
がしかし、その旨を伝えたら「必ずしもそういう結末ではない」と返され、そういえば異なる解釈もできるな、と思ったのだった。
また、窓の外が夜だと最後の場の意味合いが違って見えるとも言われてなるほど納得。
ところで質問し損ねてしまったが「トイレの壁」のエピソードは創作?それともつくにさんの実体験?
満足度★★★★
鑑賞日2018/06/10 (日) 16:00
ウォンバットの夢を見る女子と友人(とウォンバット)による会話の雰囲気が良い。会場は「かみいけ木賃文化ネットワーク」なるプロジェクトの本拠地の一つで、木造の家の1室に入り込んだ感触は悪くない。物語は、所詮は夢落ちと言えなくもないが、夢だからこその展開を楽しむ、というタイプの公演だろう。主宰のつくには、最近は芝居の制作として活躍してて、芝居を作ることへの興味が減りつつあるという。やりたいときに公演ができるという形を追っているそうだが、本来はそうあるべきとも言える。