パパは死刑囚 公演情報 パパは死刑囚」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    劇団色を決める役者、というのがある。例えばあひるなんちゃらの篠本+根津。旧・野鳩の佐伯。ナカゴーの川﨑+高畑+篠原(いやここは全団員だ)。そしてチャリT では内山奈々+熊野善啓という事になるだろうか。特に意図していなかったがどれも<笑>系だ。看板俳優とも違う。常に客演者の中にあって舞台を支える演技に長けたベテラン俳優も、必ずしも当てはまらない。ふと思い浮かんだのが燐光群・猪熊氏。思えば多くの<笑>のシーンを担ってきた。
    逆に、例えば劇チョコの特徴的な三俳優は、演技力もキャラ立ちも十分だが、如何に「役」になれるか、人間を演じられるかが優れているという評価になる。役者の身体的特徴は(声も含め)個性であって演技にも個性は当然生かされるが「色」にはならない、というのも、「なる」演技の結果、我々は「なった」人物を見、人物を通して物語を味わう事になるので、観客の目の前にその個性が立ちはだかる訳ではない。そういう自在さ(ニュートラルさ)こそが役者には求められると昔から聞くが、<笑>の場面では客は「人物」でなく役者その人自身の中におかしさを見ている、という構図になるのだろう。毎度お馴染みの吉本新喜劇の芸人はその典型だが、、当り前な話を随分しつこく書いたような。
    チャリTはある社会事象やテーマを咀嚼し、多角的に検証する知識・情報を踏まえて、これを良いあんばいに噛み砕いてお芝居で説明する技術に長けている。作者樽原氏は知識を踏まえ、決して押しつけず客観的知識や多様な見解を嘗めつつ、問題を炙り出す展開を書く。そして熊野は、シリアスとおふざけが混在したような二枚目寄りの風貌を武器に、「問題」に翻弄される主人公を、内山は背の高さと声・滑舌のアンバランスといったおかしみを武器に平然とコンサバ、保身、無思想で風見鶏な庶民の役どころをやって、楽しませてくれる。
    もう少し<笑>について。
    笑いを生む要素はざっくり言って二つあると考えられ、一つはドラマが描く「人物」の行動や他者とのすれ違いなどドラマ即ち脚本に起因するもの、今一つは役者本人の持ち味・特徴、ナンなら観客が「その人自身」と見えているそれ、である(「劇団色を決める俳優」の持ち味)。

    さて今回は死刑制度、と予想のつくタイトルだが、話のほうは一直線にそこに向かう訳ではない。とだけ書いておく。
    私の知る限り(3~4本)のチャリTとしては、劇場も大きいが芝居としてもNLTと並べて遜色ない?喜劇舞台で、その合間にチャリTらしさが見え隠れし、最後にその本性を出した。・・そのように観た。
    「問題」は重く、このような讃辞はそぐわないが、拍手物だ。目の前にハッピーエンドへの道があり、芝居的にはもう逸れる訳に行かない道程を辿った末、どう「問題」をあぶりだすのかと期待。チャリT的まとめが待っていた。グロいと言えばグロいし生ぬるいと言えばぬるいのかも知れぬ。
    私らは問題を「突きつけられている」。例えば2017年7月刑が執行された再審請求中のN死刑囚、彼は冤罪の線が強いとささやかれていたとか。再審請求を受け入れた結果判決が覆えるなどという前例を作られては困る官僚(組織)の都合によって、、と憶測されている。
    ちなみに法務省側は、「刑の引き延ばしのための再審請求には厳しく対処を云々」とコメントしたという。
    「お上」に住まう人らの目には、不遇(受刑者となった事)にある人間は「不正をする人間」だと映るのか・・と言いようの無い怒りが湧いて来る。
    芝居のラストについては、恐らく正解などないのだろうが、私は程よき所に収めた、という感想である。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/10/12 (金) 19:00

    座席I列13番

    価格3,000円

    新婦の父に知らせたくない事実を抱えたまま結婚式当日を迎えた新郎……という、レイ・クーニーなどに代表されるファルスの定番的状況に、被害者遺族の心境、加害者家族への風当たり、死刑執行のあり方など重ためなテーマを組み合わせたアンビバレントな作品。

    随所に笑える場面もありつつ(それに加えてプロポーズの場面と終盤のある部分ではホロリともした)、殺人事件や死刑制度などについて考えさせろという、まるで綱渡りのように微妙なバランスを保ち続ける繊細さも持ち合わせていたと言えよう。

    しかしできれば「余興」の完成形が観たかったなぁ(笑)

  • 満足度★★★

    楽しい雰囲気でしたが、設定が重すぎるせいか、笑う気持ちになれませんでした。主人公が、本当の父を思う気持ちが理解出来ず・・私なら、自分の母を死に至らしめた本当の父を恨むと思うし、自分の親は育ての親だけだと感じると思います(あくまでも個人的な感情)
    ストーリーが、殺人という罪や、人の命を軽んじているように思いました。
    役者さん達の演技は、とても良かったです。
    そしてラスト・・ダメでした。

  • 満足度★★★

    ふざけた社会派? いやふざけていませんよ。真面目なコメディです。難しい問題を扱っていますが、今ひとつ問題の突っ込みが足りないかな。最後の場面、やり過ぎです!

  • 満足度

    個人的には、コメディ?死刑制度でふざけすぎ(ー。ー#)

    ネタバレBOX

    最後はグロテスク!気分の悪い帰り道…
  • 満足度★★★★

    重くなりがちなテーマを小ネタを挟むことで肩がこらないストーリーになったのが良かった。同学年である新郎新婦の違和感を感じつつ衣装チェンジが多いからか暗転が多く少し時間がかかりすぎのような。

    ネタバレBOX

    ラストの冠婚葬祭が同時に行われ曲とお経が同時に流れるのは何とも
    生と死を表すしているようで良かった。
    ラストの「アレ」が落ちてくる際静か目だったのはお客様への配慮でしょうか。
    他劇団で同じ様な場面でもっと勢いよく落ちてきてビックリしたのを思い出しました。
  • 満足度★★★★

    初めてチャリT企画さんを拝見。
    20周年とゆう事で、団体さんのカラーのある作品なのかなと思い楽しみに!
    軽快に始まり2時間を過ごせました。
    コミカルさもありまさに立食のような作品でした。

    ネタバレBOX

    主人公の役者さんの声が良い声で、途中からアムロにしか聞こえなくなり内容がはいってこなくなり反省。
    新婦の家族がとっても軽くってすかすか後半なにしてるのだろう。
    最後に降りてくるのは、なにを伝えたいのかわからなかった。
    クラッカーたちが、いい肩ほぐしでふわっとさせていたて電流イライラ棒を気づいたらゴールしてたなぁって感じ。
    ページに書かれてるのに納得、「茶番コメディ」
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/10/10 (水) 19:00

    チャリTの舞台で涙をこぼす
    何度もチャリTを観てきたけれど涙を流すなんて事は初めてです。
    結婚式の仕切り直し!という言葉にショックを受けました。
    死刑囚と聞いた時、悪人扱い出来なくなりました。

    ネタバレBOX

    衣装のサイズがあってないとか、ドアが閉まらず半開きとか、気になる部分がありました。
    着替えが多い公演なので、鏡を見てから出る位の余裕があると、パンツの裾が上がったまま出てしまうと言う事が防げたんだろうなぁー。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/10/10 (水) 19:00

     「笑える社会派」らしい作品だった。自分が父母だと思ってた両親が、実は叔父と叔母で、本当の父が母と義父を殺して死刑囚として収監されている男が主人公。その男が結婚する式で、新婦の父に、そのことを伝えるか、という問題が軸になるのだが、それを笑い飛ばして上演するのは、いかにもこの劇団らしい。ただし、登場人物が多すぎて、余分なサイドストーリーがあるのは勿体ない。また、エンディングは一寸ドキッとさせすぎな気がする。
     再審請求中の死刑囚の死刑を執行してしまうなど、問題点がいくつも残るが、そこは敢えてそうしたのだ、と思いたい。

  • 満足度★★★★★

    固すぎることなく、柔らかすぎることもなく、ほどよいコメディでした。

    ネタバレBOX

    複雑で深刻な問題なのに、ユーモアたっぷりに描いているところが、絶妙です。ユーモアとコミカルが中心の軸となって進んでいきますが、ひきしまる場面が実にいいタイミングなんです。さらに幅広く使う舞台の使い方がいいですね。パパが死刑囚であるということが難しい題目なのにいいテンポで展開しました。

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