公演情報
「エデンの園」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
この国には「縁側」なる文化がある。
物理的に述べよう。「内」と「外」との「中間」だ。「内」のままに生活しつつ、同時に、草木や野鳥類など、「外」を取り入れる機能を有している。
劇場が そうだった。
モクモクとエナジーの充満する演劇的「内」において、たえまなく路上を行き交う「外」の音、それは、自動車の排ガスである。
劇場近くで 赤ちゃんをあやしていたのは もんぺ姿の外国人だったナ。あぁ、偉大にしてみずぼらしき姿。そして、集合団地では、毎日毎日ガキを叱りつける母親の怒声が響いている、「ハイツ」という近代的な名を戴いて。
前座に費やした本篇10分は その延長線に映ったのである。「縁側」で、男のおぶっているのは生気のかげりつつある白装束の女性。あんな「外」だったから怪談にしか映らない。
恋人か、それとも、師匠と弟子の関係なのか。
決定づけられた物語を 2人で辿るように、心が通じ合う。
端々に昭和の公務員臭。強烈だろう過去/心情と反比例する かすかな動きに、みいってしまう。
いやぁ、音響とかワンオペで切り盛りする劇団員も たいへんですネ。
満足度★★★★
「エデンの園」はGEKI-kisyuryuriさんの公演3回目の観劇でしたが、演者さんが違うのと、本も少し変わっていたので新鮮な気持ちで見ることができました。
主演の大村さんのお芝居をはじめて拝見したのも、この「エデンの園」でしたが、感情を抑えた芝居が本当に見応えがあって、この人のお芝居をもう一度見たいと思ったものでした。今日、その感覚が蘇り、なんとも言えない気持ちになりました。
ファンタジックなまるで天国に来たかのような感覚があり、それでいてとても悲しい世界観は好きな方なら絶対入り込めるはずです。
相手役の真田理央さんは、とても声が印象的で、徐々に劇中の異世界?に自分が取り込まれて行くような雰囲気を上手く表現されていました。
医者役の戸田レイナさんは、患者のこと、患者の家族の事、それぞれの立場の人にどのように寄り添うか、苦悩しているように感じられて、ただ役を演じられているのではない、裏のお芝居が見て取れました。