底ん処をよろしく 公演情報 底ん処をよろしく」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-10件 / 10件中
  • 満足度

    演劇観に行くとたまにある、昭和の感性で作られた作品
    「ベタ」の扱い方が悪く、古臭さが前面に現れている
    人情物をやるなら登場人物一人一人のキャラクターに魅力が必要と思うのだが、作者の都合で無理矢理良い人に仕上げているため、行動、言動に一貫性がなく共感できない

    あと、最近小劇場でよく見るのだが、登場前に散々美人、可愛いと煽っておいて十人並みの容姿の人間を出すのはなんなのか
    脚本家の技量の無さ、稚拙さが感じられる

  • 満足度★★★★★

    人は心に「痛み」のようなものを抱えて生きている。本公演…人生という緩やかな時の流れの中で向き合う「痛み」は、親子の確執や死別などの後悔である。人間の心の機微を優しいまなざしで描き出した物語。そのテーマは「人情」といったところであろう。
    構えることなく素直に物語の世界へ身をゆだねることが出来る、そんな安心して観ていられる好公演である。
    (上演時間2時間5分) 【Aチーム】

    ネタバレBOX

    セットは食堂内のテーブル席4つ、上手側には自宅への出入口、中央奥にはレジ台・黒電話、厨房への入口、下手側には店玄関(暖簾)があり、その雰囲気は昭和を感じさせる丁寧な作り。壁にはメニューやカレンダーが貼られ、特にカレンダーは4月から10月に変わり時間の経過を表す細かい演出がされている。

    食堂の父娘と常連客との交わりを通して「食事」や「家族」の問題が浮き彫りになっていく様子は仄々としているが、生活感という重みがある。その描き方は「庶民の腹の味方...安くて旨い食事」といったところ。その精神は先代が書き残した冊子にある。戦後、空襲で焼け出された家族、腹を空かした戦災孤児、無職の帰還兵など、”どん底”の生活に喘ぐ人々のための食堂から始まる。

    シャッター商店街と揶揄されるような場所にある店。客は常連ばかりで売上げが伸びず経営はギリギリ。店主は跡継ぎもいないことから廃業を考えている。そんなところへ元弁護士が...訳ありなのは一目瞭然である。この謎めいた人物の目的は何か。
    食は「命をもらって命に繋ぐ」「腹と心を満たす」といった心に響く言葉が、登場人物1人ひとりの心のヒダに分け入り切ない葛藤がしっかり描かれる。社会や地域の変化は、鳥が高い空から俯瞰するような、一方、市井の暮らしは虫が地べたを這いずり見るような表わし方である。この巨・微のような描き方が物語の世界観の大きさや深みを出す。

    店主の川島隆三(仙崎情サン)は、美味しい物を食べてもらうという信念の下、奮闘するが時代の流れは真心さえも押し流してしまい、閉店を覚悟する。隆三の一抹の寂しさを感じさせる佇まいが印象的である。何とか店を盛(守)り立てたい常連客は色々な工夫をする。その延長上には奇跡のようなことが…。
    本当に人情に溢れた食堂、その隠し味は目に見えない”真心”ではないだろうか。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    Aキャストを観劇しました。温かい気持ちになる良い舞台でした。古い定食屋を舞台に、そこに集う人達の人情・友情・恋愛などが丁寧に描かれていました。悪い人が1人も登場せず、都合の良いラストという感はありましたが、やはりハッピーエンドは好きなので、観劇後は気持ちが良かったです。舞台セットも雰囲気が出ていて良かったです。素敵な舞台で満足でした!

  • 満足度★★★★★

    この劇団の芝居はいつも思うところであるが非常に丁寧に作られていて好感が持てます。ストーリーや演技から接客,開演時間に至るまで,心配りがなされています。ストーリーは,ホント恥ずかしくなるくらいの人情ものですが,それもすんなり入ってきます。とても良い観劇時間を過ごすことが出来ました。劇中で店のチラシが配られますが,積極的に受け取られることをお勧めします。

  • よく舞台は観ているのですが、コメントは久しぶりです。
    どうしても書きたいことがあって書きました。

    皆さんが絶賛されているように、本当にすてきなお芝居でした。
    お芝居の中に出て来る情報などが、すごく細かく調べられていて、こういう所でも物語に深みが出るのだなと思いました。
    それぞれの人物もしっかり描かれていて、たくさん感動できる、はずでした。
    あとはネタバレに書きます。

    ネタバレBOX

    でも、そんな感動も、あるシーンでがっかりしてしまいました。
    キャバ嬢の話にでてくるお姑さんの仕打ちを、誰も非難しないんですよね。
    というか、すべて正しいことのような流れで作られていますよね。

    でも、あれは立派なパワハラです。
    あんなお姑さんの元に戻って、勉強するという発想は、昭和どころか、戦前です。
    お客さんもあれでいいと思って観ているんでしょうか。
    アンケートにも書かれないんでしょうか?
    これがあたかも正しいことのように通じることに、背中の寒くなる思いがしました。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/05/19 (土) 11:30

    価格3,800円

    土曜日、朝の回、Bチームを観てきました。

    登場人物かみんないい人で、優しい言葉がこんなに観客を泣かせるのか…と思わせる芝居でした。

    4回泣きました。
    人知れず、涙を思いっきりぬぐえる暗転の時間がありがたいと思えました。

    役者さんたちも、それぞれにいい味出してました。

    みんなのまとめ役である有田さん、お疲れ様でした。

  • 満足度★★★★★

    幸せな2時間を過ごしました。オーバーなアクションや台詞回しがなくても脚本と演技がしっかりしていれば観客は笑うし涙する。このお芝居を観てそんなことを感じました。久間勝彦さんの人柄がにじみ出たような作品でした。劇団のカラーや観客の好みもあるでしょうが、私にとっては最高の舞台でした。迷わず星5つをつけたいです。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/05/17 (木)

    長い歴史はあるのに、地域の衰退でピンチに陥っている父娘の大衆食堂。
    「底ん処」なんて店名でも、頑固な父親が作る料理は本物。
    そんな店に集う常連達、ある日現れた一見の客‥。【キャストA・B観劇】

    ネタバレBOX

    登場人物は皆それぞれ大なり小なり事情を抱えていて、時に心情を吐露する。
    キャバ嬢麻衣が、美味しい定食を食べて涙した理由や、幼馴染の板金工2人の
    互いを思う友情など、少々ベタかもしれないが私は泣けて仕方がなかった。
    一発逆転の三ツ星獲得や、弁護士坂崎としっかり者の娘佳純の、幸せな結末
    を思わずにいられない素敵なラストに拍手。
  • 満足度★★★★★

    2時間のなかに、辛い過去も熱い友情もつまっていて、驚くほど早く時間が過ぎました。題材のような小さな定食屋は減ってきているけれど、年齢も職種も違う人が一同に集まって愚痴を言ったり、悩みを相談する空間は大切だなと思いました。
    常連さんばかりだとかえって初めてのお客が行きにくいこともあるけれど、新しい人も常連仲間として温かく迎えてくれる雰囲気もあり、お店のために色々と協力してくれる、そんな愛される定食屋が素敵な結末を迎えて嬉しくなりました!

  • 満足度★★★★

    平成の今に、戦後間もなくから始まる大衆食堂がある。
    頑固一徹の父を婚期を逃した娘が助けているが、そんな食堂も時代の流れで経営は今や風前の灯火。
    そこを舞台にした常連さんと訳ありの新規客が巻き起こす(少し)笑って(大いに)泣ける物語、と書けばあとは皆さんの想像通りの昭和人情劇の王道の展開である。

    役者さんも若い人からベテランまで適材適所で安定した演技を見せてくれる。こういうドラマの愛好家にはもちろん、そうでない方にも年に一度の観劇をお勧めしたい。

    まあしかし、あまりに典型的でもう少しなんとか新しい試みはできないのかという不満もあるので星は4つ止まり。時代劇と同じで「余計なことはするな王道をまっすぐに進め」という方には星5つだろう。

    途中で店の宣伝のビラが配られるので積極的に貰っておけば後で良いことがあるかも。

このページのQRコードです。

拡大