革命日記【青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”】 公演情報 革命日記【青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    A。90分。

    ネタバレBOX

    アジト管理の夫婦の妻・典子役の山村麻由美がよい。立花役の南風盛もえは、Bの堀夏子に比べて幼い感じが妙に役にハマッてた感じ。Bと同じく典子の妹夫婦の西風生子と有吉宣人の演技が好印象。自治会の仕事をお願いしにくる坂下役の本田けいの押しの強い雰囲気も妙にコミカルで好き。

    空港襲撃に参加する桜井の彼女である立花が、組織リーダーに盾突き相手にされずもう帰るというシーン。典子が立花に、帰ってご飯作って待ってるって帰ってSEXしたいってこと?とストレートに聞く。
    典子は封建的な思想から脱却(思想的に自己を革命?)しないといけない的なことを言うけど、そりゃこんなトコでうだうだやってるよりそっちの方がいいよねと。けどシビれるセリフだなって思い。
    結局個人はどこまで組織の一部になりうるのか。目的レベルの高低は置いといて、社会で生きるヒトにとっては面白いテーマ。設定に過激派左翼をもってくるトコもまた魅力を増す要素になってる作品。
    序盤の左利きだから左翼になったのはウケた。
  • 満足度★★★★★

    B。90分。

    ネタバレBOX

    表向き合法左翼で裏では空港襲撃などの非合法活動を画策する団体のアジト(マンション?戸建て?)での会話。三日後くらいに成田襲撃と別組織の大使館襲撃を同時に行うこととなった団体構成員らの私情と革命戦士意識がぶつかり合う…。

    キャラメルボックスの多田の演技は安定してる。その妻の中村真生とかもいい感じ。革命家のリーダー役の坊薗初菜もどっしりとした佇まいと立花(堀夏子)を一蹴するかのような態度は見もの。対する堀夏子も私情丸見えな感じの何しゃべってるか聞き取れない喚きが気に入った。見た目落ち着いてるキャラだからなおさら。元革命家夫婦の晴美(小林亮子)と英生(黒澤多生)も、姉夫婦の子を預かり、活動にも理解も示すポジションキャラでいい味出てた。

    作品的にも気に入った。
  • 観客を完璧に無視しているという点において、ひとつの極北。青年団出身の劇団は数多くあれ、まるで観客たる「私」がここに存在していないかのような感覚を味わえるのは平田オリザ演出のみではないか。叫びが舞台にまったく向かってこないあの感じ。演劇がはじまるときにある種の恥ずかしさを僕は普段感じるタチなのだが、青年団にはその恥ずかしさがないのは、この「無視」が関わっているように思う。

  • 満足度★★★★

    蠱惑的な劇空間になっていた。もう一度観たいと思ったが一週間前には完売。青年団(関係の公演)としては早い方ではないだろうか。
    青年団の舞台にありがちな幾つかの特徴がない。例えば最後に伴奏無しで歌をうたったり、つまらない駄洒落を言ったり(いやこれはあったか)。
    時代設定は「既に政治運動の時代ではない」とだけは判るが、実際に革命を目指す「運動」がまだ残っている、となると1980年代かせいぜい90年代か、と思うがそのあたりは架空設定であっても良いように思う。
    舞台装置が良い。いつもとステージを逆にしたのも良いが、アパートの四畳半の部屋でなく、カモフラージュなのか瀟洒なマンションの一室といった風も良い。一番はこの場に流れている空気、思想が絶妙な具合に「有り」と思われるように作られていること。「革命」の大義を「利用」したり、逆に言葉に絡め取られている様もみられるが、中心的な論争になるテーマが「運動」の問題を突いていて、抗議する側の正当さに対してやり込めようとする側の欺瞞がみえても一方的に悪として描いていないこと。
    ・・登場人物全ての問題が解消していくウェルメイドではないが、登場人物全てによって「一つの正解に集約されない」ことが結果的に示されている事、それがこの舞台の成果であり魅力。もう一度観たいと思わせた青年団久々のヒット?(再演だけど)

  • 満足度★★★★

    ■約90分■
    こんなにも緊迫感のある青年団作品は初めて。その意味では異色作であり、青年団入門編には不向きかもしれないけれど、釣り込まれた。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/26 (水) 19:30

    現代口語本家というイメージで観に行ってみました。以外とデフォルメされてるんだなというのが印象でした。何故かな?どこかな?と振り返ってみると、今、働き方改革とかダイバーシティとかプライベート重視求人とか、意外と組織の縛りが緩くなって来ているせいか、組織から派生する記号的なコミュニケーションが減ってきているんだと気づきました。
    そのせいか、かつての世代では「いるいる」的なキャラクターもレトロな感じに見えてしまったのかもしれません。
    ただ逆に個のぶつかり合いみたいな部分は十分な説得力を持っていて、なかなか見応えがありました。
    もうちょっと役割的なデフォルメを緩めて、個と個のぶつかり合いや起きていることを真摯に掘り下げた部分が増えてくると、もっと印象が変わっていたと思います。
    いずれにせよ組織と個人の関係においての現実社会と作劇、組織が個を必要とするのかそれともその逆か、などなどとても豊かな気づきの時間になりました。

  • 満足度★★★★

    純粋に明快に面白いお芝居だった
    普段観ている小劇場系の作品よりマクロな視点で人生における感情といった物が軸にある気がした
    それにしても組織であることを一般人から隠そうとする所とか、ちょっとひねるとシチュエーションコメディの良いネタになりそうだ

  • 満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    平田オリザの『革命日記』を観劇。

    舞台は現代。
    マンションの一室では、新左翼の革命家たちが、管制塔と国会議事堂を占拠する計画を練っている。そんな最中、隣人が町内会の役員になれとしつこく迫ってきて、作戦会議が邪魔されてしまうのだが、一般市民を装っている手前、無下に出来ずに対応してしまう。そしていざ会議が始まると革命についての熱い議論が交わされるが、またもや同じ隣人に邪魔されてしまう。そして再び作戦会議が始まりだすと、外で事件が起きてしまい、それどころではなくなっていくのである…….。

    今作は、目的は違えども集団が出来上がる過程と既に出来上がってしまった集団の姿を描いている。
    善意で地域に貢献しようとしている人達が、人を集めて、町内会を作り、何かを成し遂げようとしている姿と既に確立されている集団が、善意で、国家の為に正義を知らしめようとしている姿である。
    そんな二つの異なった姿を見せられるからこそ、必ず起こる集団での狂気の原因が何なのか?を否が応でも垣間見ようとしてしまうのである。

    何時も面白い平田オリザだが、今作は格別に面白い。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2018/04/21 (土) 14:00

    価格2,500円

    一軒家のリビングルームをモチーフした部屋が舞台。どのように革命を起こすかの一部始終をゆるめだが、後半は、過酷な会話もある構成で、夫婦、活動家、訪問する客など若い演劇人のゆるゆるや過酷な表現がよかった、90分でした。

  • 満足度★★★★

    【Aチーム】観劇

    ネタバレBOX

    アジトに使っている家の過激派夫婦、および、そこに出入りする過激派メンバー、一般住民たちの話。

    1997年初演でしたが、TPPイレブンなどという言葉が出てきたように、まさに現在の話になっていました。姉が10年前に闘争で死んだという妹さんが登場しましたが、そんな事件あったかなという感じです。同様に、今の時代に空港の管制塔と大使館に同時突入して騒動を起こしたとしても人民が共鳴するのかはなはだしく疑問に思いました。初演に準じてやってほしかったと思います。

    ただ、突入計画自体については曲がりなりにも真剣に話し合われていたと思います。それが、トップの人が来てから、トップの人のおちゃらけた人柄のせいで真剣味がすっかり失せてしまい残念でした。

    組織は下世話な男女問題で崩壊していくものですね。
  • 満足度★★★

    鑑賞日2018/04/17 (火) 19:30

     時代に合わない芝居だった。2012年に初演だったというが、そのときには時代に合っていたのだろうか。世界同時革命を目指す過激派が、平凡な市民と偽って暮らす家に、テロの相談に集まるが、さまざまな人間関係や、隣人が邪魔になって話が全く進まない様子を描く。パンフレットでの平田オリザの発言を読むと、革命の話というより組織(の腐敗)の話を描いたという。そこは確かに描けているが、あまりにリアリティがないのは惜しい。唯一、坊薗初菜が各名論の演説をする部分は、古いタイプの活動家らしい印象が出ていた。

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