猫と針 公演情報 猫と針」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    撮影スタジオに集まった5人の同窓生。
    高校時代に起きた大事件や、直近の殺人事件等、きな臭い話題に縁のある面々。
    事件の真相解明が軸になっている様にも見えますが、実際の見どころはその話題についてやり取りする彼等から滲み出る人間性にあった様に思います。

    公演時間が比較的短いにも関わらず、全くそう感じさせない密度の濃さ。
    とにかくしゃべる。5人揃ってもしゃべるし、誰かが抜けてもしゃべる。
    その場に居ない人の噂をする事で露わになってしまうのは、噂されている人物より、むしろ噂している当人の人間性ではないかと思えて、どこか怖いものが残りました。
    そして5人が集められた本当の目的も怖い。

    気になるところは、役者さん達は登場人物の役柄ほどにスレてはいないと思われ、こんな台詞を言ってはいるけれど本当は良い性格なんだろうなーと、どこか想像できてしまうところでしょうか。
    いい子達ばかりだと思っていたらラストでドスンと落とすタイプの内容の方がしっくりきたかもしれません。
    どちらにしても劇団として伸びていく貴重なワンステップの意義は感じ取られ、実際、演出・役者さん達の持ち味の良さは本流以外の所からもポロポロこぼれ出しており、今後のまた違った角度からの作品も観てみたいと思いました。

  • 満足度★★★★★

    恩田陸さんならではの静かなゾクゾク感が、わかりやすい表現でテンポよく伝わってきました。元祖キャラメルボックスのステージは観ていないけれど、心理的恐怖の上手な演出に拍手です!

  • 満足度★★★★

    恩田 睦の原作だが、ラスト迄ずっと板上には登場しない精神科医・オギワラの弔いに集まった高校映画研究会の面々、5人の疑心暗鬼を描くサスペンス。(花4つ☆)

    ネタバレBOX


    何の変哲もないような友人関係のハズが、誰かが席を外すとか、噂話をすると変な勘繰りを入れたり、矢張り登場しない外資系ディーラーの妻とオギワラとの不倫を疑う夫がストーカー紛いのことをしたり、映画監督になったタカハシと付き合っていたと噂の大地主の妻の自殺とタカハシの関係を周りが勘ぐったり、と。居ない他人の話を通じて沸き起こる疑念や、噂話の不確かさが生み出す懐疑によって簡単に崩されてしまう我々の信頼関係の脆さを、新作映画のエキストラを頼むとしてスタジオに集め、撮影をしながら、別の所に設置したカメラで終始隠し撮りを続ける、監督タカハシの深い人間不信から離人症でも発症したかのような執拗で陰惨な真実追及の手段を通して、我らの時代にここで生きる現代日本人の深く病的な不信という怪物を炙り出した作品、と解釈した。
    恩田 睦が、何を描きたかったのかを深読みし過ぎるくらい深読みしても良いのではないだろうか? また、今回音響はオープニング、ラスト共にショパンの「ノクターン」を用いているが、観劇後、つらつら考えてみるに、自分ならラストには、エリック・サティの「ジムノペディ」を使うかな、などと考えてみた。演奏は高橋 アキだろうか。演技については、登場した5人それぞれにかなり演じてきているなと思ったら、高校時代の演劇部仲間が中心になって結成したグループだというので納得した。
    スタッフの対応、作品を丁寧に作っている点でも好感を持った。

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