新宿の紫のバラ 公演情報 新宿の紫のバラ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★★

    対面スタイルの客席でクレッシェンドな導入で観客を巻き込む面白さ、いいですね。
    椅子と紫のバラ以外これといった小道具もセットも無いものの、
    シーンそれぞれの世界が前面に広がる感じがワクワク感を煽る。
    ファンタジックで気持ちの良い舞台でした。

    ネタバレBOX

    白日夢とでも言うのか男の欲望になぞった物語が次第に狂い始め振り出しに引き戻される。
    秀逸な脚本と見ごたえのある演出にのめり込む。
    バラを抱える男と一目ぼれされた女はもちろん、周りの役者さんの巧みさに惹きこまれる。
    一点残念なのは、客席への灯りが過大だったのか、
    対面のお客さんが役者さん越しで結構目立ち気をそがれるときも・・・
  • 満足度★★★

    3月3日の午後、コリッチで招待券が当たったので、新宿眼科画廊で上演されているめがね堂公演『新宿の紫のバラ』を観てきた。新宿の、もっと言うと新宿眼科画廊で上演するにふさわしい芝居という事だったので、面白そうだなぁと思い期待して出かけた。小劇場の中でも小さい方の画廊地下のスペースでの公演で、行ってみるとスペース中央を舞台にして、舞台を挟むように2面に客席が配置されていた。この狭い空間をどう使って何を上演しようとしているのか。手がかりはタイトルのみである。

    さて、劇の内容がよく使われる多重構造で成り立っていた。新宿眼科画廊に舞台を観に行った男性が、劇場で観客としてきていた1人の女性と出会い興味を持ち、彼女を捜し求め、出会えたら彼女を一流女優になるまであしながおじさん的に金銭的にバックアップするだけでなく、彼女を活かすための自ら脚本を書くようになる。しかし、いうの間にか脚本は彼の本心を離れて一人歩きし始め、彼女の両親の金への執着、本心では女優になりたくなかった女性の心情トロと自殺・・・。衝撃にうちひしがれる男性が気づくと、彼は劇場で舞台を見終わった直後である現実に引き戻されていた。

    男性が舞台を観に行ったは、馴染みのガールズバーの女性がそこに出ていたから。彼女に渡すつもりの紫のバラは、彼女では無く一目惚れした女性との間をつなぐシンボルとなる。最近自分は芝居を中程まで見ると、「この芝居、最後はどう収まりをつけるのだろうか」という気持ちで見ることが多い。そのままスムーズにまとまって終わることもあるだろうし、何かどんでん返しがあって予想外の結果で終わることもあるだろう。今回の舞台では、今進行している内容は男性の一瞬の幻想として処理されるのではないかと予想出来てしまったことがちょっと物足りなかった。
    舞台全体としては、男性役と一目惚れした女性役の役者の出来が全体の仕上がりに大きな影響を持っていたが,2人とも一応は及第点と言えそう。個人的には、この女性の母親役と劇団の看板女優役の役者に興味を持ったし、劇団で男性役を演じる役者がなかなかの快演をを魅せてくれた。
    ともあれ、この舞台を見終わった自分の胸に残ったのは、切ない思いであった。

  • 満足度★★★★

    「私」を追いかける。 チラシた夢を喰らい、本当のドラマを創り上げていく「私」が「私」と出会う。 押し流し、振り回す。闘い、問い詰める・・・ サケよ乱るる花園で、バラまく間に凝縮した紫の香りが沁みた。

  • 満足度★★★★

    開幕前はこの劇場でどんな話が展開されるのかと期待でドキドキします。脚本も面白く役者さんも上手く大満足の90分でした。前に観たこの劇団の「誰も寝てはならぬ」の芝居も面白く印象に残っています。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    作家の妄想か作劇中の出来事か、その不確かな物語が魅力的である。公演の雰囲気は心象劇を少しミステリー風に仕立ている感じ。構成は劇中劇のようで、当日パンフに某作品等を本編中に引用、参考にした箇所があると記しているが、本公演にはそれを台詞として取り入れるなどウィットに富んでいる。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    挟み客席の舞台、セットらしいものは壁際に置かれた椅子等だけで、ほぼ素舞台。役者は登場する時以外は壁際に座っており、観客同様に第三者的に俯瞰しているようだ。劇中では、この会場「新宿眼科画廊」を繰り返し説明(住所も含め)し、その都度、ここが「劇場」なのか「病院」なのか”場所”を意識させる。作劇中という劇中劇なのか、作家の心内妄想かという不思議な世界に誘われる。

    主人公・タケシゲモリヒコ(佐藤匡サン)のオドオドした態度、優柔不断な行動が物語りの雰囲気を作り出している。この主人公が第三者立場から劇作家へ…しかしそれは現実なのか妄想なのか曖昧としている。物語の舞台は東京・新宿歌舞伎町という日本一の繁華街で、男性作家と女優が繰り広げる濃密な会話劇。2人の出会いがこの街にある「劇場」なのか「病院」なのか場所も定かではない。そして「劇場」であれば現実の作劇中、「病院」であれば妄想の精神疾患というイメージを抱かせる。

    文学的でありながら生活感をすくい取る台詞、雑踏の中に孤独を思わせる都会の景色と、そこで活動している2人、その周りの人々の姿を体温や匂いも込みで伝えてくる。まるで”心”を失った2人の短い時間の緊密な関係性が浮き立ってくるようだ。
    公演では素舞台のせいもあり情景は鮮明にならないため、観客(自分)の思いを自由にすることによって人の心理が見えてくるようだ。作者・武重守彦氏が劇中(同名)に入り込んで身近(得意)な世界を巧みに表現し、それを人物(役者)の濃密な会話によって感情が揺さぶられるためであろうか。衝撃的なラスト、主人公の男の願いも虚しく一目惚れの女は…実に余韻が残る。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/03/02 (金)

    2日ソワレ・初日の舞台を拝見(90分)。

    ネタバレBOX

    本作品の脚本・演出が武重守彦さんで、劇中の悩める脚本家が「タケシゲ・モリヒコ」。
    その劇の中で「タケシゲ・モリヒコ」に見立てた主人公を演じるヨリノ・オウリ役の(実際の)役者さんが依乃王里(よりの・おうり)さん。
    男(モリヒコ)が少女と出逢った小劇場の設定が「東京は新宿の歌舞伎町にほど近いギャラリーであり、病院でもある雑居ビルの地下」って、まさしく新宿眼科画廊・地下スペースのまんま!
    という、虚実交錯する空間・設定の下、モリヒコの世界を疑似体験させられました。

    でぇ、めがね堂さんの舞台って、前公演の『間の女』でもそうだったんですが、(季節外れな例えで恐縮ですが)秋の夜長、寝床で紐解いた私小説の文庫本の、読後感にも似た印象を残すんです。
    何気に、じんわりと魂を揺さぶられた90分でした。

    役者陣。個人的には
    以前から面識のある川原真衣さん
    『ホテル・ミラクル5』という公演で知った依乃王里さん
    そして、タケシゲ・モリヒコ役の佐藤匡(まさし)さん
    のお三方が印象に残りました。

    【追記】
    記録として配役を記しておきます。
    タケシゲ・モリヒコ…佐藤匡(まさし)さん
    アベジュンコ…三浦葵さん(雰囲気のある方です)
    ジュンコの父、他…高山五月さん
    ジュンコの母、他…秋山静さん
    星影ワルツ(ジュンコが入団した劇団の主宰)…川原真衣さん
    イシザカ(星影劇団のマネージャー)…高森修平さん
    リエ(星影劇団の劇団員)…吉原知奈美さん
    ヨリノオウリ(タケシゲの役を演じる男優)…依乃王里さん

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