オケハザマ 公演情報 「オケハザマ」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    義元の観る予知夢(?)と彼がコントローラーを握るゲームとそして現実、細かく重ねられるナンセンスなギャグとシュールな笑い。

    夢と現実、ゲーム、過去と現在が入り混じる奇妙な世界観の中で、どこに軸足を置いて観たらいいか途中までつかみ損ねていたけれど、後半の有無を言わさぬ怒涛の勢いに押し流され巻き込まれた。

    ネタバレBOX

    劇中に登場するゲームが何らかの見立てなのか寓意なのかそんなことすらどうでもいい。シュールとか不条理とか、そういうラベリングすら必要ない。

    ただ、義元が抱え続けようとしたもの、そして抱えたまま走りきれなかったこと。理想や夢も、故人の思い出をも手放せず、もがく姿。

    激しく降り注ぐ雨はゲームモニターのノイズと重なり、避けられなかった戦さへとなだれ込んでいった人々のぶつかり合いを彩っていく。

    終わってみれば、反骨と哀切をにじませた、いかにも流山児★事務所らしい舞台だった気がする。
  • 満足度★★★★

    しりあがり寿さんの書き下ろし新作。
    今川義元を主人公とした音楽劇。
    ゲーム的な戦国モノで、今川義元が信長になぜ負けたのか、までを描く。

    (以下はネタバレBOXへ)

    ネタバレBOX

    大人数が舞台の上にあってもいい感じに揃っているし、舞台の上がカラフルになったりして、また大きなヤツが出てきたりと、ワイワイした感じで、とにかく楽しい。

    舞台全体が活き活きしている。

    今川義元はゲームをしている(ゲームをしている感覚なのか?)。
    金(米)、力(兵力)のポイントをアップして自国を強くしていこうとする。
    さらに、名声(京都にあやかる)が必要と感じればそれをアップしようとする。

    目指すは、「戦のない平和な世界」。
    ……ん? ここに引っかかった。これが世に言う「積極的平和主義」なのか? 笑。
    本人はゲームしているのだけど、実際に戦になれば人は死ぬ。
    田畑や町も焼かれたり荒廃したりする。

    それを「ゲーム感覚」でやられてしまってはたまらない。
    今川義元は、家臣たちや母にいろいろとけしかけられて、ポイントをアップしようとしているようにも見える。

    本人は部屋にこもりゲーム。
    そして悪夢の予知夢。
    それを避けたいがため、自分のポイントを上げゲームを続けようとする。

    今川義元が領民にも家来にも慕われて、いい人のように描かれているが、実のところ自分(たち)以外のことを考えてない人にも見えてきた。

    しかし、ラストでようやく現実が見えてくる。
    信長に敗れ、死屍累々の有様を目にするのだ。

    ゲーム世界から現実に目を向けたというところか。
    しかしすでに遅すぎた。

    ところが今川義元はなぜ信長になぜ負けたの答えが、「ゲームのルールが変わったから」となってくる。
    その「理由」には「おおっ!」と思った。
    思ったのだが、まだゲームの中から抜け出せていないのだ。
    やはり今川義元は現実がまだ見えてないようだ。
    つまり今川義元は負けるべくして負けたのではないか、と思ってしまった。

    今川義元役の井村タカオさんがやはり歌が上手い。
    定恵院役の坂井香奈美さんはぐいぐい来ていて、歯切れもいいしキレもいい。

    映像はモロに天野天街風だったが、この作品用にもう少しオリジナリティが欲しかった。
    ダウンタウンブギウギバンドは、いくらなんでも古すぎるよ。
  • 満足度★★★★

    ブッ飛んだイメージの しりあがり寿氏の作品についていけるのだろうかと一抹の不安がありましたが、カオスなエンターテイメントの中で遊びまくりながらも、今川義元の人物像がしっかり描かれており、本格的歴史絵巻としてラストまで振り落とされず一気に楽しみきる事ができました。

    しりあがり寿氏と流山児祥氏のテイストがうまく半々に融合した安定感があって良かった!と思う反面、とんでもない化学反応を期待していたところもあり・・・その場合、やっぱり振り落とされてるかなー

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