とにかく絵の具を大量にかけるでしょう。そしたらあなたは目撃する。それが何であったかを。あなたと私が昔から、必ず線を引いてきたって事も。 公演情報 とにかく絵の具を大量にかけるでしょう。そしたらあなたは目撃する。それが何であったかを。あなたと私が昔から、必ず線を引いてきたって事も。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/12/08 (金) 20:00

    価格2,500円

    20:00の回(雨)。

    19:30受付、開場。

    11公演目で2017年では6公演(再演含む)。ここ旧加藤家住宅は2017/3「ハムレット」以来。

    岸田國士「チロルの秋」は未読(青空文庫あり)。

    お会いできませんでしたが制作に飯塚なな子さんのお名前があり蕨でつながるとは不思議なことです。

    玄関入って正面の部屋がメイン、右の部屋が客席。部屋の装飾は、いたるところが装飾。椅子、ネギ、バケツ、ボウル、脚立、布また布。

    19:56開演?~21:03終演。

    演劇と絵。ダンスと絵(的な)では、世田谷美術館でのダンス(福留麻里さん)、東京都美術館のZEN展がありました。

    画家が登場する演劇はありましたが、舞台に絵(そのものではないにしても)というのは初めて。

    演劇では視覚から取り込む情報も大切だと思っていますが、本作では舞台美術をどうみたらよいのかつかみきれませんでした。統一感あるデザインではなく、具象的な表現でもなさそう。もしかしたらセリフ(聴覚)と絵(視覚)との対比なのかなと思いつつ、もう一方では、物語にもどかしさを感じながら。

    終盤、バラケていたピースが集まりだし立体感が出て終演。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/12/11 (月) 13:00

    価格3,500円

    今観てきた。
    美術と演劇と民家の見事な融合。美術家発案の企画らしいが、この集団はこういうことをやり続ければいいと思う
    今年一番面白かった演劇ランキング1位か2位だ。
    台詞は大時代的だが世界感をより強めている、また彼等は民家を使い慣れてる感満載。
    外からの窓明かり(今日の昼は快晴)もいい美術効果となっている。よって暗転はない。
    行くなら昼の回の方が良いのではないか。
    古びた民家なのに異国感溢れる作品になっている。
    言ってはなんだがもう少しだけ美術家の発想に寄せてしまっても良かったと思う。
    観るには中々首がいたくなる作品だった
    しかし私は美術音痴で、美術館にも人に誘われないと行かないが今回は特にそう感じた

    ネタバレBOX

    男の襟が直って良かった。ずっと気になってしまった。ぶちまけられたようで考えられた衣装そして舞台面。
    正直脚立のステンレス感は現代風過ぎないかとも思ったが。正面の黒い亀の甲羅のような謎の美術が艶やかな色合いの中で異様で良かった。
    旅人の女がいきづりの恋を一人芝居でしてるようにみえて、客席をひたすら凝視する様は最初戸惑うものの引き込まれ、抱き合っているような錯覚すら覚える。
    女が凝視しながら気を緩めると客席の男性数人が体を脱力させる不思議な現象を見た。少なからず彼女の演技世界と連動した客がいたのだろう。これは演じてる女優は楽しかったのではないか。
    縦横無尽に駆け巡る男女は照明があたるまいが、家の外だろうが(客には見えない)演じ続け、客がどう演劇を感じるかをよく考えて作っている。いい怪演ではないだろうか。
    結局旅とか夢とかロマンとか命とか言っておきながら一組の男女の行きずりの恋からの愛なのがとても卑近でとても小気味良かった。演劇ってこういう事だよな、と感じた作品であった

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