純真無垢のメカニズム 公演情報 純真無垢のメカニズム」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    ストレートでした
    期待通り、直球勝負のお芝居でした。
    変化球の見せ球もあったけれど、
    上手く作られていたと思います。
    役者さんの統制がとれていないような
    場面もありましたが、楽しめました。

  • 満足度★★★

    「学生演劇」で片付けられない
    いきなり高校生の告白シーンから始まるけど、いきなり笑ってしまいます。
    コメディーなのかな?と思って見てると、話は複雑な二重構造になっていて、構成の作りに感心しました。
    舞台美術も良いし、オープニング映像に乗っての役者紹介も良いし、学生演劇では片付けられないしっかりとした演劇が楽しめました。
    また別のテーマで見てみたいと思わせる舞台でした。

    告白される女子高生みつがコメディエンヌとして、過剰じゃないけど良い味出してました。
    理科部先生の器用で安定した演技と、色っぽいところが良かった。バラつきはあるけど、良い役者さんたちが楽しそうに演技しているのは見ていてとても気持ちが良かったです。

    学生を卒業して、こういう人たちが小劇場の世界を支えてゆくのだなあと思ったり。
    学生演劇が気になり始めてきました。

  • 満足度★★★

    思いのほか、楽しめました。
    初見の劇団さんでしたし、旗揚げして間もない劇団さんだったので、
    (失礼を申し上げて申し訳ありませんが)あまり期待はしていなかったのですが、思いのほか楽しめた公演でした。

    ただ、ごり押しっというか、突っ走り具合が少し残念。
    観ているお客さん置いてきぼり感がわたくしには、所々感じてしまいましたが、
    現代の若者そのものを表しているかのようにも感じ、ある意味では面白かったです。

    展開的には少し観ずらい所もありましたが、登場人物や話の流れのつながりが少しづつ分かっていく所は実にわたくし好みでした。

    ストーリを把握して観るとまた違った印象を受けそうなこの舞台、もう一度観てみたい気もします。

    現在も公演中ですので、以下ネタバレにて記述。。。

    ネタバレBOX

    普通の恋愛物語ではなく、アンドロイドに感情を学ばせる為の恋愛シュミレーションを実施する研究所(研究者)とそれに関係する人たちの物語でした。
    普通の恋愛物語を想像してたので、その意外性に心惹かれました。

    OP映像も面白いです。
    映像に合わせて役者さん方々がお一人づつ登場する演出も素敵でした。
    ただ、映像に書かれるお名前を読む間に役者さんが何か動作をされるんですが、
    その時間が短くて、名前を確認してたら役者さんの動きが見えないし、役者さんをみてたら名前がわからないしで、映像と役者さんを交互にみることがわたくしには出来ず苦労しました(笑)

    最初は、何故、同じ夏休みを繰り返すのかその意味がわかりませんでしたが、本当に最後の方でやっと、研究者がその夏休みを自分の望みどおりになるまでやり直すまで続けたいという願望だったと気付きました。
    比呂くんがもっていた恋愛感情の『メカニズム』は理解できました。
    告白されたみつちゃんが断ってはいるものの、比呂くんに好意がありそうだという様に感じたのも、いわゆる『メカニズム』によるものだという風に自分が最後に理解したことではありますが…釈然としませんでした。
    比呂くんが感情に『メカニズム』があるというのは納得がいきます。本人を基盤として使用しているのですから。
    しかし…比呂くん以外は…普通のアンドロイドですよね?それとも彼ら彼女らも何らかの本人の情報というか肉体、DNAに関係しているものを使用しているのか?
    あみさんに関しては、姿は同じでも本人と全く違うアンドロイドだったのに…比呂くんの学友は本人に近いのはおかしいのでは?と思ってしまいました。
    …まっ作成した研究者が違うし、情報交換をしていないから、造りだすアンドロイドの特徴も異なるということかなという風にも感じはしましたが、やはり釈然としませんでしたwww
    まっこれは自分の受け取りが異なっているからかもしれませんが。

    でも、ストーリーが進むにつれて、登場人物のつながりや、それぞれの望みや、物語の前後関係が明確になっていく構成は実にわたくしの好みで、後半は楽しんで観れました。

    あみさんの婚約者(相田士音)が、彼女がアンドロイドと知った際の引き際の速さや気持ちの切り替えというか、感情の移り変わりは、人間味が感じられ面白かったです。

    ただ残念だったのは、とって付けたような笑いの部分。
    感情で笑うというより、頭であっここは“笑い”だと理解するといった感じ。
    テンポのいい早台詞のやりとりのはずなシーンも多くあったのですが…わたくしは、ノッて聞けませんでした。肩透かしというか、そのテンポが自分のテンポと合わなかっただけやもしれません。
    プラス、役者さん方々の演技も素敵だったのですが…ちょっと声のトーンが役者さんによってボリュームが違いすぎて、戸惑う箇所もややwww

    それを踏まえても、観やすいと思います。
  • 満足度★★

    ハッタリと、笑いの技術
    今は消えてしまったけど、昔、早稲田の文学部の受験科目には、小論文があった。慶応の小論文が、「要約」という、「精緻な読み」を機械的に求めるのに対して、早稲田の小論文は、問題文が一行くらい。「この文章をもとに、考えたことを書きなさい」とかいう、すごくアバウトな、人間味あふれる、いいかげんなもの。歴史ある形式だったが、採点が不可能な感じで、数字が求められる時代の中に、あだ花と消えた。

    当時、予備校は、「早稲田の小論文は、バカにならないと書けない。ハッタリをどれだけかませらるかが勝負」と教えていた。

    たすいちのチラシには、「舞台という虚構の中で、屁理屈で理屈を通す、大人も子供も楽しめるファンタジー」とあるけど、感想としては、理屈はどこにもなかった。屁理屈が、屁理屈のまま、説得力なく、しぼんでいった。

    それは、でも、とてもすがすがしくて、僕は、楽しんだ。ハッタリが効いていて、しぼむとこまで含めて、ああ、早稲田だなぁ、と思った。

    ネタバレBOX

    本当にテンポよく、ぽんぽんと弾む会話で物語が進む。そのスピードたるや、本当に速い。速すぎて、笑うタイミングがつかめないほどだ。ためが欲しい、と思った。

    たとえば、何度かくり返される、高校生の告白シーン。「スキです」「ごめんなさい」「一瞬の迷いもないね」「迷った方がよかった?」と続く。どうやら、「一瞬の迷いもないね」が、たぶん「ここで笑うとこですよ」という、ひかえめな合図。自然にパッと笑うような、瞬発力あるものではない。でも、そうか、笑うとこか、なるほど、笑うか、と思い終わる間もなく、「迷った方がよかった?」とくる。その先は忘れたが、こういう、笑うスキのないテンポが続く。次第にこちらは、「じゃあ、笑わなくていいや」となった。

    一人だけ、一生懸命に笑う女の子(僕のとなりのとなりに座っていた)がいて、「ふふふふ」(ぴた)「ふふふふ」(ぴた)と、小刻みに笑い分ける。すごいな、と、感心した。ピンポイントで笑う技術が、求められる世界だった。

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