「地獄谷温泉 無明ノ宿」横浜公演 公演情報 「地獄谷温泉 無明ノ宿」横浜公演」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    最後のシーン、地獄のようで。本当に観劇後、言葉がでませんでした。

  • 満足度★★★★★

    美術の仕掛けや入浴場面など人目を驚かす要素もたくさんあったけれど、そこに言及する以前に言いたいことがあるような気がする。

    面白かった……というより、懐かしい遠い記憶のような、あるいは迷い込んだ夢の中の景色のような不思議な体験だった。

    ネタバレBOX

    物語の舞台は、北陸のどこかにある人里離れた温泉宿。そこに東京からやってきた人形遣いの親子は、誰かに手紙で呼び出されたのだという。

    宿には主人はおらず、近隣の者たちが適宜利用しているということで、呼び出したのか誰なのかわからない。帰ろうとしても、唯一の交通手段であるバスのこの日の便は終わってしまった。親子は仕方なく宿に泊まることになるが……。

    さびれた宿の玄関、二階建ての客室、温泉の脱衣所、湯殿、という4つのセットが、それぞれ背中合わせのようになっていて、回転するにつれて場面が変わる。

    それぞれ細部までこだわった精密さとリアルさ。古びた質感、細かい調度のたぐい。客間の窓の向こうに温泉の入り口が見えたり、木の葉や雪が舞い散る様子が見えたりもする。脱衣所の先にある湯殿からは湯気が上るのが見える。

    そう、実際に湯をはった温泉の湯殿など初めて観た。

    これまでにも舞台の上で湯浴みや行水の場面を観たことはあったが、何人もの登場人物の入浴の場面をこれほどじっくり描いた舞台を観るのは初めてだ。

    そういう美術や演出の緻密さと大胆さはもちろん圧倒的だったが、それ以上に、奇妙なくらいリアルなのに現実感を欠くような、どこへ向かうのか息を詰めて見つめずにいられない物語と、それを成立させるキャスト陣の演技が凄まじかった。

    小人症の父親に献身的に、恭しく仕える息子。歳が離れ過ぎているようにも思えて、本当の親子なのか、あるいはいっそ本当に2人とも人間なのか、などと思いつつ観てしまう。

    老婆、目の不自由な男、2人の芸妓、三助。それぞれの台詞も仕草も、美術と同様に奇妙なくらい緻密なリアルさで演じられていく。そんな彼らの(劇中で描かれる)欲望は、「生きる」ということと密接に結びついているように感じられた。

    淡々と描かれる欲望の切実さに比して、舞台上の裸体はエロティックというよりごく当たり前の人間の営みとして感じられた。

    山田マメさんの演じる百福と彼の人形の睦み合いにも似た人形芝居。そこから目をそらす年嵩の芸妓。三助の元へ忍んで行く若い芸妓。

    朝の湯殿は、夜更けの欲望の名残とある種の後悔をまといつかせながら、それでも明るい陽射しを感じさせるのだった。

    新幹線が通り、変わっていくであろうその土地で、それでも新しい命が生まれ、温泉宿は残り続ける。

    そして人形遣いの親子は、今頃どこを旅しているのだろう。
  • とても、良かったと思います。

  • 満足度★★★★★

    まさかKAATでこれをやってしまうとは!!
    シンプルで力強い傑作!

  • 満足度★★★

     舞台美術が凄い。回り舞台に4つの場所が割り振られているのだが見事な造りである。(追記後送)

    ネタバレBOX

     
     ただ、自分は、シナリオ重視なのでシナリオ自体に深みは感じなかった。以下、ウィキを参考に。仏教の十二因縁即ち、 (1) 無明 (迷いの根本としての無知) (2) 行 (無明に基づき,次のステップを形成する働き) (3) 識 (受胎時最初の念) (4) 名色 (子宮内で発達する心的なもの及び肉体的なもの) (5) 六処 (6つの感覚器官が整い、母胎を出ようとする状態) (6) 触 (物に触れて知る触感のみの状態) (7) 受 (対象を識別感受する状態) (8) 愛 (欲望によって対象を判断する状態) (9) 取 (己の欲望に執着する状態) その結果としての (10) 有 (生存) (11) 生 (12) 老死。あとのものの原因となっているのは、数字の若い方である。このの系列が釈迦の悟りの内容とされているという。苦しみを断つためには,その根本的原因である無明から順次に滅されなければならない、と考えられたという。
  • 満足度★★★★

    ネタばれ

    ネタバレBOX

    庭劇団ペニノの『地獄谷温泉 無明ノ宿』を観劇。

    岸田戯曲賞作品。 

    雪深い東北地方の地元の人しか通わない寂れた湯治宿に、人形公演の依頼を頼まれた小人の父と息子。
    だがそこでは公演を披露する場所すらなく、依頼主は不在のようだ。
    そして数人の客が、親子を奇異な目で見つつ、不思議な世界を体験していくのである。
    誰もが感じた事のある不思議な体験や奇妙な経験。
    しかしそれは多分に個人の想像力からきている事が多く、あえて望んでいる節もある。昔からの伝説が残っている場所は特にそうだ。
    今作は、密かに望んでいる秘め事を我々から引き出し、劇場で体験出来るというのがミソで、伝説を求めて、わざわざ遠い田舎などに行かなくても良いのである。
    こんな体験を出来るは芝居は他の劇団にはなく、とても貴重な作品である。
    しかし、近いとはいえ劇場の神奈川KAATは遠い。
  • 満足度★★★★★

    公演中ずっとセピア色の異空間の中に居る感覚に包まれ、見終わった後はずっと震えが止まらりませんでした。タニノクロウ氏の世界は凄すぎました。

    ネタバレBOX

    一郎の抑えた演技と女性陣の奔放さの対比、落ち着いたナレーションも本当に素晴らしかったです。
    昨日拝見したのですが、今もずっと頭の中で舞台が回り続けています。

    この不思議な感覚、いったい何なんでしょうか。
  • 満足度★★★★

    万人受けはしそうに無いけど・・・・・
    強く印象に残る作品でありました

    何とも美術力の高い舞台セットには驚かされました

    2時間15分の作品

    ネタバレBOX

    役者さんの淡々とした演技と
    風呂場でのヌード姿はインパクト極大でした!
  • 満足度★★★★★

    なるほど、精神科医らしい発想を色濃く感じるストーリーは奇妙ですが、とても惹き付けられました。舞台美術・照明・音響も素晴らしく、“動く紙芝”とでも云えばいいのか、独特の世界で楽しめました。

  • 満足度★★★★

    おれはこの歳になるまで随分無駄なことをしてきたような気がする。無駄なことを無駄と思わず繰り返してきた。でも無駄なことをして時間を潰していくのが人生というものなのかもしれないな。

    ネタバレBOX

    舞台上で裸を見るのは不得意です。
    芝居の筋以外のいろんなことを考えてしまうから。裸を見ると演技を見るのに集中できなくなるというか。こちら側が試されてる感じがしんどいというか。正面きって見せられるとなおさら。

    最後、人形芝居の親子が服のまま風呂場にやってくる場面が印象的でした。急に正体を現した、みたいな感じで。

    目が見えない人の心情みたいなものが、よくわかりませんでした。作り込まれていて、独特の世界に圧倒されるのですが、ときどきふっと退屈を感じるのはなぜなのかなあーと考えると、表面上はよくわからない行動がところどころにあるからなのかも。なーんて考えたりしちゃったりして。

    ケータイが出てきたのには、ちょっと違和感を感じました。どうなんでしょう。設定を現代って規定したかったってことでしょうか。新幹線との関係で?
  • 満足度★★★★★

    リアルなセットとその転回、細部にこだわった音響と照明、舞台が温泉ゆえ衒いのない裸の演技など、休憩無し2時間超ながら圧倒され満喫しました!

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