公演情報
「夕凪の街 桜の国」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★
この公演は、2016年の映画界の話題作「この世界の片隅に」の作者 こうの史代 女史の漫画「夕凪の街/桜の国」が原作。他の劇団公演を観たことがあるが、その時は特定した情景・情況を出現させるセットであった。時は流れて、”戦後”と呼ばれるようになっても、原爆投下された地続きは過去と現在を切り離すことはできず、今なお苦痛と苦悩と悲しみの中にいる。セットは、簡易で場面に応じて変更するが、観ている観客に固定した情景・情況を示すのではなく、あくまで観客の心情に訴え心魂を揺さぶるもの。
原作は、夕凪の街、桜の国(一)、(二)の3部構成。この公演は「桜の国(二)」から「夕凪の街」へ回想し「桜の国(一)」を挿入するような構成である。
一度は観たいと思っていた "STRAYDOG"Produce、森岡利行氏の脚本・演出公演は十分堪能できた。
(上演時間2時間) 2017.9.27追記
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/02 (土)
広島に原子爆弾が投下されてから72年。戦争経験者が年々減少している中で、このような戦争をテーマとした作品が舞台化されることは非常に大きな意義があると感じています。本当は8月に拝見したかった作品でしたが、都合が合わず9月に観劇。これまでも何度か戦争をテーマとした作品は観てきましたが、今回の作品は原爆により破壊された広島の街や被爆者などを直接的に描いたものではなく、どちらかと言うと被爆者の残された家族にスポットを当てたストーリーで、別角度から戦争の悲惨さについて考えさせられた作品でした。当然戦争の悲惨さ残酷さが前提にあるものの、そこから生まれてくる家族愛や平和への有り難み、再生に立ち向かう人々の希望なども感じられる秀逸な作品。原作に関しては申し分ないと感じた一方で、時折繰り広げられる歌唱シーンや無理に笑いを取りに行くようなシーンは今回の作品にはやや不要な演出であったかなと感じました。
満足度★★★★
原作マンガの大ファンで、麻生久美子と田中麗奈の映画も観ている思い入れの強い作品。5年前に別の劇団での舞台版を観た時は違和感を覚えたが、今回のSTRAYDOG版は納得のいく出来であった。また観たい。
原爆が遺した爪痕と共に生きる善良な人々を描いた作品。といえばとてもシンプルだが、被爆した者 しなかった者 家族を失った者、様々な想いが多様に詰まっており上演時間以上のボリュームをもって胸に迫ってきました。
スタート時は多少強引な笑いが徐々に心地よくなってくるいつものSTRAYDOGさんらしい印象。
原作は未読ながら、けっこー脚色されているなこりゃ。と観ていましたが、その明るさや、内容とタイアップした懐メロシーンが、根底に流れる哀しみをより引き立たせ なるほど舞台としての見せ方をよ~く考えているなーと思えました。
おのずと原作コミックも併せて読んでみたくなってきます。