公演情報
「ワーニャ伯父さん」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★★★
鑑賞日2017/09/25 (月)
日常から抜け出したくもいつもの場所が一番いいんだよ、と教えてくれた。常に人は変化を求めるのだけどそれぞれの時間のスピードが違っていることを感じさせてくれた。チェーホフってそんな日常を切り取ってくれているのですね。ケラさんのチェーホフ最後の4大劇桜の園はいつになるのかな?とても楽しみです。生演奏も良かった。
満足度★★★★
鑑賞日2017/09/26 (火) 13:30
ケラmeetsチェーホフのシリーズ第3弾。実は、本戯曲を観るのは初めて、だったりするのだが、今までのシリーズ同様、笑えるチェーホフになっているのはありがたい。豪華な役者陣を集めて、ケラ風味をふんだんに醸し出しているのだけれど、そもそものロシアの土地制度やインテリと農民の差が上手く理解できなかった。なぜ、セレブリャコーフの言いなりになるのかなぁ。黒木華が可愛くないとは、とても思えないという違和感もある。でも、よくできた舞台ではあると思う。
満足度★★★★
ケラ演出チェーホフ、舞台上の設え(美術)は「まとまり感」と奥行きがあって良い感じ。冒頭舞台ツラでの芝居と、奥を仕切るのはゆったりと天井から吊るされたレースのカーテン、それがふわりと開いて中央の楕円の大テーブルが見える。ロシアの田舎だけに土地だけは広く家屋の間取りもゆったりな、質素ながらに瀟洒な屋内は、宮沢りえを筆頭に登場人物の風格とタメをはってバランスが取れている。
従って、見た感じは良いのだが、宮沢りえ演じる夫人の「田舎暮らしの退屈」はいまいち表現できていない。退屈しなくていいんじゃない?くらいに見える。この都会志向は、近代がもたらした社会構造の問題(チェーホフの四大戯曲にはどれもこの問題が根底にある)に触れる部分で、抜かせないはず。
また、ケラ演出の特徴として、時折(こたびは時折である)そこここに笑わせ所がある。逐一は覚えていないが、ラストの別れの日、夫人が籠の中の小鳥に同意を求めるしぐさが地味にやられていて、本気で笑わせにかかっているのかいないのか、微妙な空気が「ケラ舞台・・」と感じさせる片鱗。
他は割とオーソドックス、かつ、分かり易く作られていたと思う。
満足度★★★
黒木華さんを観に新国立劇場小劇場へ行ってきた。
とはいえ、「重版出来!」や「みをつくし料理帖」とはまったく異世界のチェーホフの4大戯曲である。
音楽で言えば、ポピュラーのライブとクラシックのコンサートくらいの違いがある。
観客にも演劇研究家といった風情の白髪の方も多く見られ、場違いなところに迷い込んでしまったという不安が湧きあがってくる。
しかし、どうもそんなに構えて観るものではないようだ。
この戯曲には感動的なストーリーというようなものはない。
登場人物は貧乏らしいが悲惨な暮らしをしているわけではない。
他人を欺くような悪人はいないが特筆するほどの善人もいない。
そういう普通の人々がブチブチと愚痴をこぼす。
そんな話なのである。
今の私にこれを「面白い」と言える感性とか能力はない。
「日常の仕事は何かと思ったら請求書書きかい」とか「人妻に2人も言い寄るとは現代よりも自由だね」とかいう感想を持つくらいである。まあ、そのうち見る目もできてくるだろう。
出演者の皆さんはテレビでもお馴染みの超一流の方々である。
個人的には山崎一さんと小野武彦さんの実物にお目にかかれただけでもうれしい。
彼らにとってこのような舞台は修行の場なのであろうか。
緊張感が場内を覆っている。
しかし、ドクターだけはまるで観客に語りかけてくるような親しみのある振る舞いをしていた。
この役は作者に代わる語り部のような立ち位置になっているのだろうか。
ギターの生演奏が心に沁みた。久しぶりの「悲しき天使」はチクリと胸を刺す。
満足度★★★
セレブリャーコフが痩せてて、アーストロフが体格がよいと、少々イメージがかわります。
やはり、ワーニャの見せ場は本編第3幕終盤で、土地を売り払う宣言からです。