今が、オールタイムベスト 公演情報 今が、オールタイムベスト」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    ■100分弱■
    玉田企画作品の安定感は、視点のブレなさに由来するのだと本作を観てようやく気づいた。本作含めどの作品も、序幕から終幕まで一貫して、多感な中学生男子の目線で描かれている。それも、少しひねた草食系中学生の目線で。
    これまで主に中学生や高校生、大学生の生活世界、すなわちほぼほぼ等身大の世界を描いてきた中学生がこのたび活写するのは、自分を取り巻く大人の世界。
    その大人たちのやり取りが、学生たちのそれと同様、子供っぽくて滑稽なものとして描かれるのは、人生で最も目の利く中学生の視界に、大人たちがガキ同然に幼く映っているからに他なるまい。中学生時代の私の目にも、大人はそんなふうに見えていたと今になって思い出す。
    タイトルと内容に齟齬があるのはいつものこと。従来通り“あるある”な可笑しみ、共感を誘う可笑しみに満ちた楽しい作品でありながら、内容はタイトルほどノーテンキじゃなく、複雑な思いを抱えて劇場を後にした。
    それにつけても、人間の綾を細やかに描出した精緻な脚本は相変わらずの素晴らしさ。玉田主宰は、そろそろ名のある戯曲賞を与えられてもいい頃なのでは?

    ネタバレBOX

    挙式に備え湖畔にある式場附属の宿泊施設にやってきた父と継母(ままはは)、そして息子の男子中学生。この一家の挙式前夜の話。
    宿泊用のコテージには3人のほか、父が営む小さな会社の部下たちやウェディングプランナーのバツイチ男などもいて、様々な人間模様が描かれるが、物語の軸になるのは、宿まで持ってきたお気に入りのサンダルを継母に勝手に穿かれて穿き跡をつけられ、挙式間近な両親に反抗的な態度を取り続ける先述の息子。
    クライマックスではフテ寝する息子のもとへ継母が詫びにくるが、継母は「ごめんね。でも分からない」と息子がおかんむりな理由を汲み取れていない様子。息子が以下のように説明しても母の無理解は変わらない。
    なんでも息子は、経営者の父が部下たちを連れてきて家飲みしてはしゃぐことにも、最近まで赤の他人だった継母と暮らすことにも耐えており、くだんのサンダルを穿いてのお散歩だけが唯一の楽しみだったのに、そのサンダルまでを破損されて不機嫌なのだという。
    これを聞いても「わからない」を繰り返す継母との間の溝は広がるばかり。
    私には息子の気持ちが痛いほど分かったのに、継母はどうして分かってあげられないのか!?
    溜飲の下がらない結末であった。
    いくら若くて美人でも、こんな母親と良好な親子関係は築けまい。
    あえて断絶を描いて話を終えるあたりはとても玉田氏らしいが、ここは和解をもって幕を閉じるハッピーエンドでも良かったのではないか?
  • 満足度★★★★★

    いつも通り面白かったです。

    ネタバレBOX

    森の中のコテージで、翌日結婚式に出席する新郎新婦、新郎の弟とその恋人、新郎が社長を務める会社の社員たち、結婚プランナーたちのいくつかの恋愛事情に、新郎の息子である発達障害の中学生のややこしさを交えた話。

    あるあるだけどちょっと不思議な男女の妙、玉田企画らしい面白さに溢れていました。

    散歩用の靴として固執する中学生を、死んだ母親との思い出の靴でもあったかもしれないのにそんなことには全く触れず、発達障害とばっさり切り捨てたところはタブーを恐れない生きの良さを感じました。
  • 満足度★★★★

    ネタばれ

    ネタバレBOX

    玉田企画の『今が、オールタイムベスト』を観劇。

    人が生きて行く上での、他人との関係性に注目していくドラマ。

    社会人になると誰もが世の中を上手に渡ろうと気遣いや、空気を読んだりして、事を進めていくのが世の常だろうが、今作はそんな世で生きる大人たちと、まだそんな社会を知らない、自我のみを通す少年の葛藤のドラマである。

    新しい継母を迎え、明日には結婚式を迎える父と継母だが、それに反発してか、息子は意固地になっている。それを丸く収めようとする父や継母の友人、結婚式の司会者、プランナーなどが、それをきっかけに己の秘め事が暴露されそうになりてんやわんやである。
    そこで描かれる己と他者との関係性の距離の取り方が毎回のテーマで、相手の懐に入れるけど入ろうとしない、普段の我々の生き方を垣間見る事が出来る。
    玉田企画の作風は、「日本人論」と受け止めながら観てしまいそうだが、『そんな事を考えるのが観劇中は無駄だな?』と思ってしまうほど、作劇に夢中になってしまうのである、
    これほどまでに、毎回毎回面白い劇団はなかなか無い。

    お勧めである。
  • 満足度★★★★★

    面白い‼️お勧めだ。

  • 満足度★★★★

    アトリエヘリコプターでみる初めての玉田企画。モンダイ児を作者が演じる、前みた舞台(怪童がゆく?)に通じるモチーフの別バージョンという感じ。短時間を切り取ったストーリーだが、ガサガサ鳴る手作り感のある回転舞台で三場面が入れ替わり、笑える微細な齟齬の、その微細さを分母にとれば(ノミの目で見れば)、ダイナミズムのある舞台である、と言える。だが我々は人間なので、実際にはあっと言う間に過ぎ去る短時間の(結婚式前夜という事ではあるが)日常の延長におかれた、あるあるドラマだ。

    ネタバレBOX

    自分の再婚を認めてくれない息子の態度に業を煮やして宮崎吐夢が最後に吐く「この発達障害の○○が..!」の台詞、実際に発達障害という設定のようである。もしそうでないなら、暴言がつい口をついて出た、という事だがこの語は意味を強く持ちすぎ、ミスチョイス。よって、発達障害設定なのだろうと推測。
    面白いのは、普通なら靴を履き間違えられただけでブチ切れ、それを理由に結婚式に列席しない挙は大人げなく、まあ子供であるので、まだまだ子供だ、という事になるが、この話では父親がどうしても息子に結婚式に出てほしいらしく、そういう祝福された結婚である事を刻みたいのだろうが、そう念じているために、明日から母になる女性の過ちを「許さない」子は、「そんなに悪いことやってないと思っている」親にとっては受容しがたい存在になっており、しかしそこに発達障害という障害がひとつ入る事で、周囲の配慮のほうが問われる目線が生じる、そのことだ。
    発達障害を別のものに置き換えてもいい。歩み寄らねばならない関係にあって、それがこじれて解きづらい「困難ケース」として提示され、さてそこから先、希望はあるのか・・と暗澹とした所へ、どちらとも取れるが希望に傾くのも間違いではないと予感させる微かな揺らぎを、オチとした。(山田洋二『学校3』のラストにその微妙な揺らぎを感じたのを覚えている。)
    できれば作者の狙いを作者以上に秀逸に演じる演じ手に、委ねられたし。
  • 満足度★★★★★

    楽しい!

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/07/01 (土) 14:30

    価格3,500円

    3つの舞台セットを巡回しながら、まったく新しい玉田企画の魅力を満喫した内容。笑いあり、コントのようなものあり、シリアスさもあって、楽しかった105分でした。

  • 満足度★★★★★

    いろいろ面白い中で、中学生がはまり役だ。

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