二十日鼠と人間 公演情報 「二十日鼠と人間」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.3
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  • 満足度★★★★

    原作が気になったので読もうと思いました。

  • 満足度★★★★★

    スタインベックには、戯曲としても評判になった名作があった。

    レニーという愛すべき大男は、時としてたいへんな狂暴さが出る。最後には、射殺されるがたいへん涙をそそられる。

    余生短い老人の悲哀、差別的待遇の中で虐げられてきた黒人、弱者に対するスタインベックらしい優しさがあった。

    これは、とても良い演劇。ずっと心に残るだろう。

    ネタバレBOX

    スタインベックの世界は,素晴らしい。本戯曲には,魅力的な役者が数多く出ている。スタインベックの世界は,『怒りの葡萄』にしても,『エデンの東』にしても,作品の特異性は,群を抜いていると思う。なぜ,かくも印象に残る物語ができたのかと,ずっと考えていた。本日,戯曲『ハツカネズミと人間』を観て,その世界が少し身近になった。背景とか,人物特徴がわかった。

    『ハツカネズミと人間』の主役は,まちがいなく,レニー・スモールだ。彼は,図体ばかりでかいが,知的障害があるという設定だ。もっとも悪いのは,女性のきれいなドレスが気になると,触れたくなって,最後には,女性を羽交い締めにしてしまう。また,ネズミやら,生まれたばかりの子犬をなぜ回して,少し噛まれただけで,殴り殺してしまう。

    そんな凶暴なレニーであるが,兄貴分のジョージには絶対服従なのだ。最初の頃は,ジョージもバカな相棒をなぶっていたが,きわめて純真なものも残す友に自分の将来を語るようになる。そこで,おまえは,羊の世話をすれば良い。実際にバカなレニーが,なんの役に立つかはわからない。足手まといになり,致命的な失敗をして,なにもかもぶち壊すことになるリスクだってあるのだ。

    カーリーの妻は,性悪女だ。どこにでもいる。そんな彼女の挑発にのったために,ジョージとレニーの友情は破たんする。ぼくたちの未来は,山の向こうに見えるじゃないか。どこに見えるの?と,夢の国を想像しているレニーの後ろに回って,ジョージは泣きながら,最愛の幼馴染みを隠し持った拳銃で撃ち殺す。役立たずの老犬と同じで,人間も邪魔になれば,消されるのだ。
  • 満足度★★★★

    働けど働けど得られるのは僅かな収入。
    それすらも日々の鬱憤を晴らすべく酒と賭博と女郎屋で瞬く間に消えてしまうワーキングプアの世界。
    フラストレーション渦巻く舞台には事件が勃発しそうな火種が沢山転がっており、常に緊張感が絶える事がなく、2時間40分(休憩有)は瞬く間に過ぎていきました。

    ストーリーを知らなかった為、てっきり大金を手に入れるチャンスを得たジョージが、単純に足手まといのレニーを裏切ってしまう話かと思い込んでいましたが、実際にジョージのとった行動はもっと深刻で心揺さぶられるものでした。

    人と人とがぶつかり合い転がっていく物語。
    主人公ジョージ&レニーに対して反発する者、信頼する者と登場人物たちは作品にどんどん彩りを加えていきますが、最も作品に色濃く影響を与えるのは、頭の弱い大男レニーではないかと思います。
    Bチーム レニー役の雷太さんは、かなりルックスが良く泥臭さの面ではマイナスに感じますが、ジョージが相棒としてなかなか見捨てる事ができない魅力を持った人物としての説得力は充分にありました。
    Aチームではまた違った印象を残す作品になっているのだろうと思えます。

    ひょっとして脚本家 野島伸司氏はこの作品に影響を受けているのでは?と思えるところもあり、何より名作ならではのスケール感溢れる公演でした。

    ネタバレBOX

    観終わった後、心の中で「二人で農場をもつ夢」がぽっかり輝きながら宙をさまよい切なくなってきます。

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