南島俘虜記 公演情報 南島俘虜記」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”「南島俘虜記」@こまばアゴラ劇場
    まず舞台美術の精巧さに驚く。ストーリーテーラーも居らず余計な説明も無い分、キャラクターそれぞれの台詞が時には重く響いてきた。
    捕虜らしくとか〇〇は禁止とか、どんな状況下でも規律を求めるのは日本人が故なのか…

  • 満足度★★★★

    Bチーム
    竹と木の葉で編んだ南の島らしい簡易づくりの医務室にのんびりとだらしなく寝転ぶ捕虜たち、熱帯の木々に囲まれた舞台美術は客席も覆い尽くすばかりで、まるで南の島にワープしたようだ。
    近未来の日本は戦争中で、だが捕虜としてとらえられた日本兵たちの収容所は、平和そのもの。努めて緊張感を持たせないような演出で、捕虜たちの怠惰な日々が描かれる。
    若い役者の卵たちはさすがに演技も台詞も達者だが、舞台に登場しない部分の奥行と言うか演技の深みが乏しい気がする。きっと、もっと面白い芝居になったろうな。

  • 満足度★★★★

    ホントに1時間半だったのか、と観終わってまず思った。もっと長い時間、あの暑い島で過ごした気がしたから。

    過去の戦争の話ではない。これから先のいつかの話である。

    戦争が続き、捕虜となった日本人が収容されている南の島。気だるい暑さ、保証された衣食住、おきまりの作業もサボりがちだが、監視する者たちもそれを黙認している。

    帰るべき祖国は、戦火が続き疲弊している。

    見馴れた顔ぶれの中の人間関係。収容所内での恋愛やセックスは禁じられているけれど、時間を持て余す彼らの感情のはけ口はどうしても互いの関係へと向かっていく。新入りが加わることで、状況が見えてきたりもする。

    気だるそうな会話からにじみ出す閉塞感。終わらない、というひと言が浮かび上がらせる絶望。それぞれの経歴や家族についての思い。帰る目処の立たない祖国。

    観ていた時間が長く感じられたのは、彼らの倦怠を共有していたからだろう。

    そして、明確なメッセージの下のさまざまなモチーフや寓意。

    面白かった。

    無隣館(こまばアゴラ劇場と青年団が設置している若い演劇人のための育成機関)の修了公演だと伺ったが、どの出演者も危なげない演技で作品の世界観を支えていた。トリプルキャストだそうなので、他のバージョンも観たかったな、と思ったりした。

  • 満足度★★★★

    Aを鑑賞。

  • 満足度★★★★

    Cを鑑賞。

  • 満足度★★★★

    C。95分。

    ネタバレBOX

    妊娠した穂積(坂倉奈津子)に、(日本人の子を)産めと願う吉井(伊藤毅)。一方で通訳(寺田凛)?から日本人の誇りはないのかと言われ、ありませんとのたまう面々。
    天皇が亡命し、日本人がどんどんいなくなるという世界にあって、個と国というバランスがどうとっていけるかなと。個人として産みたいと思っている?穂積と、将校だったからか国を思って?の吉井の言葉の温度差とか。生きること自体はほぼ保障されている状況で、むしろ次の命をどうしていくか、という意味でも未来の話なんだなと感じた。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/19 (水) 19:30

    価格2,500円

    無題2039(17-042)

    19:30の回(晴)。18:50受付(整理番号付)、19:10開場(10番ずつ)。
    中央の舞台をゆるく囲む座席配置、その舞台にはベンチ(ベッド?)が2列、椅子も、ぐるっと濃い緑に囲まれている。※Geki地下「えのもとぐりむ作品集」の緑(葉)美術や、2月、天井~壁全面が木片で覆われた「BankART」の1Fでヌトミックの公演を観たときにも感じた捕らえられた感。頭上には日差しを遮るためか枯葉らしきもの。開演前、数人が出入りする。

    19:27前説(90分)、19:33開演~21:06終演。

    予習をしていなかった(当パンも配役しかみなかった)ため、ここがどこで、いつで、キャラクターの関係など知らないまま開演。

    しばらくの間微妙な違和感が漂う。帰宅してから検索すると「俘虜記」など説明がありました。

    もっともこの「微妙さ」が面白いときが多くこれからもあまり予習はしないような気がします。

    「ベイブリッジ」が出てきてようやく気づく。

    A~C組のなかで本日観たのはC組。
    尾崎宇内さんはてがみ座「空のハモニカ(2011/9@「劇」」他。
    新田佑梨さんは日芸在校時やホロロッカ「海に騎りゆく人びと(2016/9@眼科画廊)」他。
    坂倉奈津子さんは「現在地(2016/12@春風舎)」や小田さんの「聖地巡礼(2017/2@RAFT)」。
    石松太一さん「パール食堂のマリア(2011/7@星のホール)」「初雪の味(2013/1@アゴラ)」他。
    大村わたるさん「(飲めない人のための)ブラックコーヒー(2013/6@楽間)」。
    小寺悠介さん「Manhattan96 Revue vol.2(2015/12@梟門)」。

    当パンを読むと「無隣館二期生の卒業公演」を兼ねているとありました。文学座附属演劇研究所「研修科」も2年間で、この1年公演を観にいってました。

    濃い、匂いたつような緑に囲まれたところにいる男女。単純にみると、この時点での勝者と敗者か、どちらも閉じていてたしかにこれでは絶滅危惧種。

    途中「日本沈没」のことや「大脱走」するのか、横井さんや小野田さん、始まりは何が原因だったのだろう、などなど余計なことを考えながらみていました。現実(情勢)のほうが相当先を行っているように感じながら世界はこんなにも寛容なのだろうかと自問。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/04/16 (日) 14:00

    価格2,500円

    青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”「南島俘虜記」@こまばアゴラ劇場

    まず舞台美術の精巧さに驚く。ストーリーテーラーも居らず余計な説明も無い分、キャラクターそれぞれの台詞が時には重く響いてきた。

    捕虜らしくとか〇〇は禁止とか、どんな状況下でも規律を求めるのは日本人が故なのか…

    ネタバレBOX

    Aチームでは西山さんが演じていた現地の女の子。彼女の台詞はあまりにもストレートなんだけど(全部禁止にしちゃえば良いのに、とか)、ぽっとあの世界に入ってきた我々観客の代弁だったかもしれないな。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/15 (土) 14:00

    ネタばれ

    ネタバレBOX

    平田オリザの【南島俘虜記】を観劇。

    再演である。

    近未来の日本は、戦争中である。
    そしてここ何処かの南島では、捕虜になった日本人が数名いる。敵国の監視も厳しくなく、十分な食料が与えられ、適度な労働を課せられているが、さぼってもお咎めなしだ。
    そして同じ捕虜同士で、公認のセックスが行われている。
    そしてたまに入ってくる戦況は、日本はせん滅状態、天皇陛下の亡命という情報が入ってきている。だがそんな状況でも捕虜たちは、何もする事がなく、ただぐだぐだと退屈な日々を送っているのである。

    気の抜けた捕虜たちの無駄話が、永遠と続く芝居である。
    そこには敵国を倒す計画をする訳でもなく、脱走を試みる事さえしない。今度は何が食べたい?ハングライダーに乗ってみたい?など、現在の戦況の切迫感などが一切ない。
    そして我々は何も起こる気配すらない、退屈な捕虜達の日常を、90分も我慢して、観続けなければいけないのである。
    物語の形すらない、高揚感もない、観賞した感じすらなく、劇場を後にした我々は、どうすれば良いのだろうか?
    つまらなかったねぇ~?で終わってしまうのであろうか。
    そんな事を考え始め、改めてこの捕虜たちの退屈な日々を思い出す行為をした観客のみが、今作の面白さと高揚感を感じ始めていくのである.....。
    平田オリザ作品は、観賞後の尾の引き方は半端なく、未だに引きっぱなしだ。

    今作は初期の傑作群ではあるが、退屈な時間を過ごす勇気があるなら、お勧めである。
  • 満足度★★★

    B。90分。

    ネタバレBOX

    捕虜になった日本人(日本兵)の収容所・医務室の待合室。そこに作業をサボる捕虜とか、新入り捕虜とか、通訳とか現地住民とかが入れ代わり立ち代わりやってくる…。

    近未来な話。東京とか人口が1/10以下になったとか、横浜ベイブリッヂが落ちたとか、そんな日本に帰れるとも帰れなくもなく、そもそも帰りたいのか帰ってどうするのかとか、人の思考がグルグルするような収容所で、メシはうまくて、でも禁止事項もけっこうあって、けど禁止事項守んなくてという、自由不自由のはざまな状況下の人を描く。

    精神的にも地理的にも行き場を見失った人間(日本人)の、ストレスなのか虚無感なのか諦めなのかわかんない空気がほんのり香ってくるようで、いい感じだった。ヒトがどこからやってきたか議論よろしく、ここの人々はどこに向かっていくのかという、興味引くとことか。

    話的には、静かーな感じで、SEX・妊娠禁止だけど色々ヤってた穂積(鶴田理紗)が妊娠しおろすか生むかというとこがヤマではあるし、見ごたえあったかな。
    セリフはちょこちょこ良いトコでひっかかるのが多くて面白味を感じた。みんな禁止しちゃえばいいのにとか。
  • 満足度★★★★★

    とりあえず、2チーム見た。
    収容所暮らしの閉塞感、希望のなさが舞台装置、物語、演出で迫ってくる。2チームともに青年団所属の役者の自由さに比べて、無隣館の役者は固さが抜けていない感じ。それでも、他の多くの劇団から比べれば演技力の平均点は高い。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/08 (土) 14:00

    価格2,500円

    南の島にある、収容所のテントをモチーフを舞台にした、近未来型会話劇といったところ。日本人捕虜兵ののんびりとした生活と、収容所のスタッフのふれあいを描きながら、戦争が終わらない、未来あるのかをユーモアを交えた表現がよかった、90分でした。

  • 満足度★★★★

    【Bチーム】観劇
    舞台美術は最高。自分もその場にいるような臨場感溢れる舞台だけに観客の足が見えるのはげんなり。最前列の人は足を伸ばさないようにしてほしいと思いました。

    ネタバレBOX

    少なくとも第二次世界大戦の後の時代。新たな戦争で捕虜となった日本兵が太平洋上の島の収容所に収容されている様を描いた話。

    観客席をも巻き込んで、周囲四方八方から濃い緑色の草が圧倒的な迫力で迫り、中央には草を編んで作ったものの、年月の経過とともに枯れてところどころ禿げ落ちたようになった屋根がしつらえられており、その下に軽便なベッドや椅子があり、南洋の収容所の集会所が作られていました。我々もその場にいるような素晴らしい舞台美術でした。

    得意の非日常の日常。捕虜になって数年、兵士たちは一番安全なところにいて緩い生活を送っていますが、捕虜になる前の行為に対して戦争犯罪に問われないように不必要な発言は控えています。日本は空襲でやられ、東京の人口は十分の一になっているようなことが会話の端々から聞こえ、少し状況が明らかになるのは心地良いです。ただ、結局は非日常の中の日常、日常には無駄話が多く見飽きてしまいました。

    日本は戦闘能力がもうなさそうなのに戦争はいつまでも続くというようなこと、日本兵は捕虜になりたがらないことが看護師の口から聞こえました。第二次世界大戦以降の教育と国際化によってそんなことはないのではないかと思いましたが、右傾化によって改めて戦前の思想が浸透したのかもしれません。

    芋羊羹が食べたいなどと、食べたいものに和菓子が出てきました。道徳の教科書でパン屋を和菓子屋に置き換えたことにも通じると思わず苦笑してしまいました。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/04/05 (水)

    座席1階1列

    青年団『南島俘虜記』 於:こまばアゴラ劇場

    凄い!!舞台美術のクオリティに圧倒されました!最前列だと作品への没入感がハンパないです。
    真夏にやって汗だくで観劇、なんてのもリアリティが増して面白いかも(^^;)

    刺激が少ないとはいえ何不自由なく一見極楽のようにも見える捕虜生活。
    そんな中、ふいに突きつけられる「戦争は終わらない」「この生活が一生続く」という救いのない現実に重い閉塞感を覚えました。
    坂口安吾『魔の退屈』からも着想を得たそうですが、まさに「人間」ではなく「平和な阿呆」な状態。
    人道的といえば人道的な扱いなのでしょうけど、きっと私には耐えられないだろうなぁと思いました。

このページのQRコードです。

拡大