夢見る乙女じゃいられない 公演情報 夢見る乙女じゃいられない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/24 (金) 19:00

    少し遡って感想を書いています。

    Twitterから掘り起こしたので、ほぼ箇条書きです(笑)

    同じ演目や台詞でも演じる人によって当然見ているほうの印象は違う。
    声質やテンポ、特に間の違いだろうか。
    今日もそれを感じたのは二宮咲(みっちゃん)のあの台詞のとき。独特のテンポと流れを変える彼女の台詞はいつもドキドキ。今日も期待のドキドキ。

    少し枯れた音でボリュームある台詞を発っする中村桃子の演劇をみたら自然と元気になると改めて認識したよ。

    うん人数の多さか。なんか釈然とせず引っ掛かっていたのはこれですね。

    目崎さん。みっちゃんのショートコーナー集DVD発売してください。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/23 (木) 19:00

    価格3,300円

    ※お願い:贔屓目もあるので何割か減じて、あるいは話半分で受け取ってください(爆)

    伸長著しい劇団員はもちろん常連から初参加までの客演メンバーも含めて理想のキャスティングに二つの流れが交差してクライマックスか…と思いきや本当のクライマックスがその後に、という構成の脚本では鬼に金棒?

    コミケやら腐女子やら初演時(7~8年前)も話題にはなっていたろうが今ほど一般的ではなかったろうに先取りして(し過ぎて?)いたよなぁ、と今さら。
    先述の多段式ロケットのような脚本構造もあの頃に……と。

    タイトルが利いているな、な場面が2回くらいあり、また、ここで終わりにしてカーテンコールもない「ダークver.」も面白いかも?なポイントも2回くらいあった。

    また、初演時には、そしてその後観てきて一度も気付かなかったが、今回初めて(部分的に)某人気団体に通ずるテイストを感じたり(笑)、題材が題材だけに某団体の某公演での装置を想起したり。

    あと「マンガ」を「観劇」に置き換えると身につまされる台詞もいくつか……(自爆)

  • 満足度★★★★★

     たすいち「夢見る乙女じゃいられない」観劇。とにかくまず、オープニングがカッコ良すぎ。リピートして何回も見たいくらい。「夢」というのがテーマとして強く見えるけど、実際は鏡に写ってしまうくらいの等身大の自分自身というかリアルな自分ってやつが主題として自分に跳ね返ってきた
     たすいちの作品は元々コミック的な動きや表現が多いので、今回の漫画世界とを行き交う舞台はまさにドンピシャ。大学同人サークルの先輩後輩役、梁稀純さんと二宮咲さんの破壊力が凄くて、漫画の登場人物や妖怪よりもいっそ現実を飛び越えた存在感だった
     夢見てるから儚くて、だけじゃなくて、夢があるから頑張れる、だけでもなくて、夢から逃げても向かっても変わりようのない部分が人の心には有って、そこの部分を誰かに伝えたり話したり表現したりすることでも生きていけるって話だと僕は感じた

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/26 (日)

    以前、アフリカ座・山元彩さんの『ゆた』を拝見した際にも感じたことですが、作家さんの習作的な初期作品って、おはなしとしては精巧さよりも生硬さが目立つものの、内在する熱量が半端なく、勝手に観ている者の魂が揺さぶられるもののようです。
    今宵の『夢見る乙女じゃいられない』(2時間弱)。
    観せ方とか技術的なものを抜きにすれば、公演が重なった、高校生劇団・冗談だからね。さん以上に、高校生が考えたようなピュアな作品ですが、たすいちさんの芝居観て、こんなに余韻が尾を引いたのは『キヅツクキカイ』以来かな?
    あいにくの天気でしたが、足を運んだ甲斐がありました。感謝します!

  • 満足度★★★★★

    気になっていた劇団だったが、初見。
    始まってしばらく、もうひとつ入り込めなかったのは、自分が漫画を読んだこともない人間だからであろうか。
    しかし、それは途中から杞憂であったことがわかる。
    なかなか深いテーマも内包するエンターティメント作品であった。

  • 満足度★★★★

    正直、始まってすぐは、
    「あ痛たたたたた」と思ったのですが、
    所がどっこい、物語が動きだすと、
    ぐいぐい舞台上の世界に引き込まれました!
    見応えあります。
    「夢見る乙女じゃいられない」というタイトルの
    意味もものすごくわかりました!
    面白かったです(^^)

  • 満足度★★

    私には合わなかったです。

  • 満足度★★★★★

    たすいちの初期の出世作、満を持しての再演…その謳い文句通り、観応え十分な作品。最後まで目が離せない素晴らしい展開である。
    主人公の漫画家、その人の内面を少しダークファンタジーという観点から描いているが、単に人間性という描きだけではなく、社会性に切り込む鋭さも垣間見える。
    初日、アフタートーク時にネタバレに配慮とのコメントあり。(2017.4.1追記)
    (上演時間1時間55分)

    ネタバレBOX

    舞台美術がすでに漫画の世界へ誘う。壁面には漫画のコマ割、吹き出しなどを作り、中央にテーブル・椅子、下手側は机、大きなエンピツ立、その中に鉛筆が立っている。段差を設けてあるが、雑誌頁をイメージさせると共に、異空間(現実の仕事場、大学サークル室と漫画内の世界)を演出している。

    梗概…原作が苦手な漫画家が連載の打切りをされた。そこで原作は面白いが作画が下手な新進漫画家と組ませ、新たに「夢」をテーマに新作ファンタジーを連載し始めた。その連載は好評であったが、読者が意識不明になる奇妙な出来事が…。

    漫画世界の登場人物と漫画家や読者と同化したように描き、対象になっている人物の内面を暴くよう。その観せ方は2役1人という自分の分身を鏡像として映し出し、序々に自分自身を曝し出す。自分が知らない自分の心内、その心理的な見せ所が、ジョハリーの4つの窓のうち、第4窓(自分も他人も知らない未知の領域)を連想してしまう。

    漫画テーマ「夢」ということもあり、「獏(バク)」が現れ人物の夢を食べてしまう。その際、ミニ和傘を翳し”バク”という音響効果が印象的。漫画世界をさらに漫画的に描く、そのパラレルワールドをフラッシュ・バックさせるような演出は、少し混乱しそうになるが、それはラストシーンへ帰結させるための印象付のようである。

    登場するのは人間、妖怪(メイクが愛らしい)と異なるものであるが、そこにも平等・差別がない、そんな台詞をサラッと言う。くどい説明にすれば教訓臭になるところを抑えるところも巧い。そして「漫画を描くのは読者に夢と希望を与えたい」というメッセージを伝える。その精神は、当日パンフの目崎剛 氏の「どれだけ嫌なことがあっても(漫画)一冊読み終わる頃には嫌な気持ちがどこかに行く」に通じ、「それを目指している」と…。

    次回公演を楽しみにしております。

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