ジゼル 公演情報 ジゼル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    グリーンフェスタ2017参加作品。原作はバレエ「ジゼル」であり、それを主宰で脚本・演出を行った さいけ氏が解釈して戯曲化したもの。原作のストーリーの解釈は多岐にわたるというが、それでも概要について当日パンフに記載している。それを読む限り、展開(2幕)は原作に則したもの。

    ネタバレBOX

    京都という地の和風を表す舞台美術であった。上手・下手側の両側に階段を設け、その中央に大きな紗幕または磨りガラスがある。また、その両方にも同じような影が映り込むような紗幕がある。そこに人影が映り、登場人物以外(群衆イメージ)が祭りを楽しんでいる様子を表す。上手側には低い板柵、下手側には竹垣を配置し、和の魅せ方。

    【梗概】
    1幕目、京都の葵祭の時期。病院の窓から外を眺めている少女が、祭りの楽しさに誘われ外出してしまうが、途中で具合が悪くなる。その時、助けた男との間に恋愛感情が芽生える。しかし家柄が違うことから叶わぬ恋となる。この男には許嫁がおり、助けた娘との恋は遊びだったのか...。

    2幕目、入院していた娘は落胆し亡くなった。その墓前での舞踊(ソロと群舞)が見どころ。悲恋の原因となった横恋慕の男が、ミツガシワ(婚礼前に死んだ娘の霊)に囲まれ息絶えるまで踊らされる。その後、娘を助けた男も現れ同じように踊らされる。しかしミツガシワの女王によって…。
    成就しない恋の物語は、シェイクスピア「ロミオ&ジュリエット」のような確執(ここでは家柄)に翻弄されたようだ。

    【演出】
    1幕目はダンスという言葉のない舞台表現をどれだけ物語にその思いを描き込むか。再会を約束するために携帯電話を利用しない、その情緒ある演出に好感を持った。2幕目、物語というよりはダンス表現そのもの。1幕目の具象する物語と2幕目の抽象的な表現(舞い)とに違和感を覚えた。

    2幕目は死後の世界。彼岸と此岸の間で彷徨する霊魂、その浮遊感は”舞い”という表現に活かされていた。1幕と2幕は生死を往還するような展開ではないため、幕の間の繋ぎ目のような挿話があると分かり易かった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    (遅れはぜながら)ジゼルの清楚な美しさ、影絵の効果的な使い方(多少場によりサイズに問題有りと見たが)には好感が持てる。何より女性陣の感情が溢れる舞台だった。

  • 満足度★★★★★

    昭和の時代背景とともに、人が生きていく上でのせつなさが、とてもよく表現されていたと思います。バレエを思わせるような後半のダンスも良かった。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/18 (土)

    座席1列

    私は18日19時からのを観劇してきました。
    原作を知らなかったのですが、とても良かったです。
    ポポポさんの影絵を使う演出は、毎回楽しみしていて、今回もとても素晴らしかったです。
    最初のうちは笑いもあるのですが、話しが進むにつれて私は泣いてしまいました。
    本当に良い作品に出会えた事に感謝しています。
    DVDを予約出来なかったのが、最大の後悔です…

  • 満足度★★★★★

    ジゼルは、ストーリーがとても魅力的だ。これを上手に扱っている。

    はじめから楽しげな演劇だ。後半の魔界の世界をどんなふうにするか気になっていた。たいへん感動的に出来ていた。すごい!

    ネタバレBOX

    まず、出だしからとってもさわやかで好感が持てた。病弱だが、なにか生きる目的達成をもちたい。病院から、お祭りに連れだし、人を愛する喜びに目覚めさせてくれた彼は素晴らしい存在だ。

    しかし、幼なじみは、その恋を妨害する。アタシのためだって、それは身勝手な思いこみ。おおきなおせっかい。あの人も確かに世俗の毒に呑まれて、自分を裏切った。でも、違うのは、彼はちゃんと一度は相思相愛になってくれたってこと。ほんの少しでも、自分を幸せな気持ちにさせて、そして天国に送り出してくれたってこと。ありがとう。

    ジゼルは、どうせ長くは生きられなかったんだわ。あなたは、まだ、こっちの世界に来ちゃいけない。一番美しかったアタシを、100歳になるまで思いだせばいい。桜が、今年もまた満開になる。あなたは、わたしをあつくだきしめてくれた。ありがとう。

このページのQRコードです。

拡大