六本木少女地獄 公演情報 六本木少女地獄」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 満足度★★★★

    循環する大きな流れをになう女 ”性” 、その受け入れに葛藤する少女な感じが 滲むように無垢を染めていく。理不尽さに折り合うための物語に救いを求める頼りの無さ。”ズルい性” には思いが及ばぬまでも、物質性を離れて生理的・心理的な世界の中に在る感覚に浸る。

  • 満足度★★★★

     原作は女子高生が書いた作品だ。

    ネタバレBOX

    身体が劇的に変化し、自分でも何が何だか分からないというような戸惑いを抱える時期にある少女たちと言い換えることができるかもしれない。何れにせよ心理学者の祖父を持つ少女と姉の首枷から逃れてきた少年が六本木で邂逅する、という設定で始まるのだが、様々なサイズの楕円が、彷徨う子供達、人々に投影される演出は、時に天使の頭上に掛かる輪のようにも見え、とても美しい。流石に女子大のセンスを感じる。
     ところで、物語のテーマは、不安定な少女たちの想像力が生み出した幻影を心理学者が繙き、現実に対峙させて大人への一歩を踏み出させるという内容だと捉えられるが、こういう通常の論理は幾度もひっくり返され、遂には姉と六本木少女の母子関係が語られたり、母と子の入れ替わりに至ったりもするので、姉弟を六本木少女の幻想が生み出した想像上の存在と看做すこともできよう。ただ、この幻影が想像妊娠を契機として成立する幻影だとすれば、生み出された幻影もまた幻想によって実際には居ない父親を理想の存在として造形したりと、冒険譚や未だ見ぬ国への旅などではなく、産む性である女性の、人間の創造に関わっている所に、女性が自らの身体をうざったく感じる視座があるのかも知れない。
  • 満足度★★

    鑑賞日2017/02/11 (土)

    座席1階3列

    劇団SakuraFarm『六本木少女地獄』 於:学習院女子大学 やわらぎホール

    映像演出が印象的ですごく良かったです。
    特に冒頭のタイトルの出し方は近年観劇した作品の中でもトップクラスのカッコよさでした。
    作中の雨のシーンの表現方法も素晴らしいと思った。

    気になった点は
    兼ね役に変化がなく場面的にもシームレスな演出だったので
    今どこで誰が喋っているのかに戸惑うことが何度かありました。

    道案内含めてスタッフさんの対応の良さも印象に残りました。

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