満足度★★★★
会場に入るとドンっと中央にそそり立つ左手のオブジェ。
「左手」はイスラム教やヒンズー教では「不浄の手」と言われる手。
それが何かを示唆している様なインパクト。
作品は日本、アメリカ、シリアという3場面を交互に描き、
それぞれが絶妙にリンクしながら、それぞれが異世界に存在する様に描かれていく。
日本では平和の世界で描かれる恋愛の多様な形。
アメリカでは無機質に、世界を動かしているのは我々だという政治的な面を。
そしてシリアの場面では戦争や命について考えさせられる場面が、それぞれ描かれていました。
個人的にチェロの生演奏で歌われた馬馬ゆのんさんのラップ、ポエトリーリーディングの
作品名と同じ「AFFECTION」が非常に印象的でした。
最後にカーテンコールが終わっても、舞台上に死体役が倒れていて、
ずっと「在り続ける」というのが強烈なメッセージだと思いました。
鑑賞日2017/01/22 (日)
なんか、凄まじい舞台でした。
戦争について。
世界について。
考えた時間だった。
そして、最後に現実を知った。
世界情勢のこと全然詳しくなかったけど、もっと、世の中のことを知りたいと思わせてくれる舞台でした。
痛々しい場面も多かったけど、役者さんの熱演も素晴らしかったです!
満足度★★★★
鑑賞日2017/01/21 (土)
座席1階G列
Cooch『AFFECTION』 於:ザ・ポケット
シリア情勢をガチに描いた社会派作品。
思わず目を覆い耳を塞ぎたくなるような場面もストレートに表現していて衝撃的な内容でした。
日本、アメリカ、シリア。
3つの場面がそれぞれオーバーラップされていたのは、
全く別世界の出来事のようであっても現実には地続きであることが強く感じられて良い演出だと思いました。
舞台セットも凄かった!すごくリアルで夢に出てきそうです。
私自身不勉強なこともあって、どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのかが曖昧だったのが悔やまれます。