満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/22 (木)
座席1階J列
こういうブラックな作品大好きです。
心理的にジワジワ追い詰められて吸い寄せられていく。胃がキリキリしてくるような内容でした。
お話は分かりやすくてラストを含め素直に腑に落ちました。
開演前から不安を煽る演出が非常にうまいですね。
不安定に積み木を積み上げていくような、そしてそれがいつ壊れるのかとずっとヒヤヒヤしていました。
加賀谷は竹中直人さんならではって感じだったなぁ。怖い(>_<)
満足度★★★★★
カリスマ経営者であるスポンサーの出資のもと、
天才芸術家の人生の映画化企画のため、ホテルに缶詰めになった
演劇脚本家の苦悩と葛藤の日々。
作者である倉持さんの経験談が元ネタでもあり、
あるあるネタ満載の展開に笑ったり笑えなかったり、
そして結末とそこから想像できる未来に恐怖した!
何といっても竹中さん演じるスポンサーの存在感がスゴイ。
その発言と行動から垣間見る彼の人生、人柄、いかにもいそうなリアリティ。
自分の作家性をとるか、スポンサーの意図を優先するか・・・
上手く折り合いをつけながら創造活動を継続するのが現実といったところでしょうか。
気になるのは田口トモロヲさん演じる監督。何が起きた!?
長谷川朝晴さん演じるプロデューサーの”ノリ”も好きです。
話は変わりますが、全座席換装後の本多劇場で初観劇、快適です!本多さんに感謝。
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/21 (水)
脚本家を精神的に追いつめて行くスポンサーが、そんなに自覚なくそうしてるようなところが怖かった。竹中直人怪演。やはり金を出してくれる人には頭があがらないのか?
満足度★★★★★
胃が痛む
加賀谷が何を言い出すのか?絶えずその発言に神経をすり減らしていくものたちの緊張感に、観ているこちらも引きずられ、終始神経がキンキンしていた。自分のやりたいものと、スポンサーの意向、この間で追い詰められていく柳井の切迫感、胃が痛くなるような錯覚を覚えた。本音と建て前の業界事情がよく現れた舞台。そして、最後に柳井の取った行動が、また、実にその道のものらしい気がして、哀れにも思えた。明かりが入る前と入ってからのセットの面変わりがまた、意味深で魅力的だった。