ジュラシックな夜 公演情報 ジュラシックな夜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    こんな寒い所で待たないといけないの・・・と思っていたら早めの案内でほっとしましたが、寒いのでせめて中に入れてくださいな。と言うちょっぴり不満は会場に入ったとたんに払拭されました。東には登る満月(多分)、西には暗く沈んだ明治神宮の彼方に続く町の灯り。新宿駅方面も眺める事ができます。晴れた日中なら富士山も見えるそうでその時間にも行きたいものです。こんな空間で始まる物語。それだけでワクワクしてくると言うものです。

    ネタバレBOX

    でもね、そんなところにあるバーにしてはマスターのいでたちがね。私にしたらミスマッチ。「66」のあの方が始めたバーと言う設定でしたっけ?と思ってしまいましたがそんなことはない?二人の佐藤が繰り返す同じ会話はくどい!と思いつつ笑うしかなくなるのはずるいと思いました。その訳は後に分かるのですが、そしてさらにもう一人の佐藤が出て来るのですが、そのあたりもっとうまくやれていたら、思い切り笑ってしまったのにしんみり何か心に残るお話になったのではないのかなあと思いました。
  • 満足度★★★★

    初・円盤ライダー。チラシでの認知2回目にして観劇は早い。劇団来歴も役者も知らぬが何となく気になり、村井雄(劇団ペナントレース)作・演出とあるのも後押しして(年頭の主宰劇団公演はインパクト有り)、開演日時も都合よく観劇に至る。此度は会場を山野美容専門学校27階ラウンジ。未知との遭遇に期待、して遭遇叶った事に気をよくして帰路についた。
    芝居の方は力の入った、ナンセンスギャグのノリにして実態は男ばかりの体育会系ハイテンション会話劇。奇妙な間合い、テンション、動線も、余韻を引き摺っておかしみを残す。「脱線が成り立つ」スタンダードが提示・維持されていたという事だ。
     バーに既に居る客と、新たに訪れる客。ご都合主義でなく関係が結ばれて行く様が楽しい。他愛ない会話もいい。

    ネタバレBOX

    ラウンジのバーカウンターの方向をステージに、客席が並べられている。他の三方は高い天井まで届く展望窓から都内の景色を映じており、芝居に入る前段の儀式はこれに巨大なブラインドを引くことである。これが夜なら夜景、晴れた昼なら陰影の趣きと、芝居とは別に副次的な効果があった事だろうがこの日は曇天。始まりも終りも似たくすんだ都内の外貌であった。
    合い言葉は「恐竜」。なぜ恐竜なのかは良く判らない。この判らなさが良い。
  • 満足度★★★★★

    会場に入ってすぐに景観の素晴らしさに感動しました。

    恐らく洒落なのか映画館の様な音量でジュラシックパークが流れる。
    席を確保した後ゆったりとしたソファーに移動して始まるのを待ちます、その間景色を楽しむもよし、豪華な空間に浸るもよし。

    お目当ての渡部将之は主催らしくお客様の案内を続けており、なんと言うか安心出来る時間。
    そして前説からの始まり

    チラシに異空間コメディーと謳ってある通り、なんとも不思議な体験をしました。

    演劇で、しかも劇場ではない空間でこんな事が出来るのか、、、と驚愕

    詳しくはネタバレに書きますが

    ・少し目線を外して振り向いたらキャスト達が変貌を遂げていたり。

    ・時間の流れがおかしくなったかのような感覚に襲われたり、もちろん嫌な意味でなく。

    ・思わず物販の脚本を買ってしまうほど「こんなに普通に話しているやり取りが台詞なのか?」と思えたり。

    ここ何作か観れてなかった事が悔やまれるほどの体験をしました。

    そして今回から(今年から?)三人となった円盤ライダー。三人の力量が素晴らしい作品でした。

    元々贔屓の劇団ですが、必見の劇だと思います。



    ネタバレBOX

    普段通りに前説かと思えば振り向いたら役者が恐竜になってて驚きました。


    そして本当に普通に会話してる様な劇

    しかし今よく思い出すと大袈裟に架空のタイトル画面を出したり、マスター役の賢茂が明らかに大袈裟なのに、何故か現実のバーにいる錯覚を覚える

    とにかく四人(渡部、賢茂、冠仁、田中)の演技が見事としか言えない。魔法にでもかかったようでした。


    そして忘れられないもう一人の恐竜

    渡部ともう一人の恐竜の繰り返しのシーンで時空が歪んだような、何といったらいいか表現出来ない空間になり

    またバーに戻る

    その度に渡部演じる佐藤が変化していく様が印象的でした。

    男同士の馬鹿などんちゃん騒ぎ

    最後に替え歌の「酒と泪と男と女」を全員で歌っている間に27階から見える景色が飛び込んでくる。

    劇場では絶対に味わえない体験をしました、これこれ、これが見たかった(体験したかった)と思える劇。


    とにかく音楽もスポットライトもないはずなのに今感想を書いている私が思い出す景色はモノクロだったりスローモーションだったりする。時間もどれくらい経ったのかわからず、カーテンコール後も暫く立ち上がれなかったほど。

    新年バージョンはまた変わると言う。どこかでもう一度あのバーに行って、魔法にかけられたいと思います。

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