満足度★★★★
鑑賞日2016/12/17 (土)
全体的にテンポが緩いのとテーマが合わなくてツラかったがラストが良かったので相殺。家とかアパートとか空間と時間の制限がなくなって、ある意味なんでも表現出来る(場転出来る)のが功罪相半ばの印象。ブラッシュアップしたものを今はなき青山円形劇場で観たい衝動はある
満足度★★★★
前半は奇才の予感。後半は若さゆえ・・♪
・・という事で、「終りよければ全てよし」の法則に従えば「惜しかった」という事になるが、それのみをもっては切り捨てがたい。
満足度★★★★
久々の劇場公演
贅沢貧乏 「テンテン」@アトリエ春風舎(小竹向原)
約95分のStageが終わった瞬間からドキドキが止まらなかった…許されるなら、あと10分ぐらいは余韻に浸っていたい、そんな物語。
多分・おそらく・きっと、あらすじを話したとしても、この舞台から"受け取るもの"は説明できない。遠いけど足を運んで欲しい!
前売りは一旦完売した様ですが、増席して各回とも復活している様です。
http://zeitakubinbou-tenten.tumblr.com/ticket
作家の高橋源一郎さんも
『劇団「贅沢貧乏」の「テンテン」を見に行って、ヤラレました。「マームとジプシー」の「cocoon」以来かな、舞台でこんなに泣かされたのは。「あのとき」から月日が過ぎて、生まれなかったかもしれない子どもたちの(でも、希望の)物語。岸田賞あげてください。そんなの要らないかもしれないが。』
と絶賛です。
制作さんからも熱いメッセージが…!
『(前略)
贅沢貧乏とは、平成生まれの同い年・山田由梨が主宰する劇団で、唯一の舞台制作同期・水野惠美がグイグイと進化させてきた劇団でもあります。
(中略)
たぶん小学生のときに体育館でみせられた何を言っているのかぜんぜん聞こえない、身振りが大きすぎて不自然な、物語もよくわからない演劇のせいで(ごめんなさいこどものときの素直な感想です)
お芝居をずっと毛嫌いしていました。
(中略)
が贅沢貧乏のお芝居を初めてみたとき、それが覆されました。
(中略)
それなのに贅沢貧乏を観たときに初めて演劇を信じることができてびっくりしました。
演劇を、というよりも、彼女たちが表現する世界と込められたメッセージを強く信じることができた。
舞台は嘘を重ねています。ぜんぶ嘘だけど、それを真実だとしか感じさせないとき、もしくはその嘘がすべて絶対的に美しいとき、人の心に強く深く何かを残すことができるのだと思います。
それは踊りもお芝居も変わらないのだといまは思います。
今回の作品『テンテン』は
「わたしたちは、テンをつくった
ある者はそれを崇め、
ある者はそれを恨み、
ある者はそれを食べた。
それぞれみんな等しく死んだ。」
というコンセプト文?のようなものがあります。これを読むだけでぴんと来る人もいるのかもしれませんが、チェルノブイリや福島での出来事を下敷きにした物語です。
近い未来わたしたちに起こるであろう、でも実は知らないだけですでに誰かの身に起こっている現実・過去なのかもしれないこと。
平成生まれだからこそできる鋭く思い切った視点で、いまの社会を見つめています。
とか書くと重そうとか難しそうと思われそうですが、稽古中基本的に笑っています。「人間であれば楽しめる作品づくり」という贅沢貧乏が目指す作品のあり方そのものです。
場所は、アトリエ春風舎という東京の地下にぽかっとある空間でやります。
演劇とか小劇場とかいう枠を飛び出しています。飛び出してどこまでいってしまうのか、最後までわかりません。
(後略)』
年末忙しいとは思いますが、少しでも引っ掛かったなら是非に!!
満足度★★★★
約95分
奢りきった現人類に鈍器の一撃を浴びせるような凄い劇。ムーンライダースの名曲『歩いて、車で、スプートニクで』を彷彿させる柄の大きい世界観に震撼。丸ごと腑に落ちたわけではないので満点にはしなかったが、マンガのようなオーバーな演技体も含めて面白く、観てよかった。
男優二名に至っては演技体のみならず風貌までマンガのようで、水木しげる作品から飛び出してきたかのようでした。