執事達は沈黙 公演情報 執事達は沈黙」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.9
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★

    帰宅して思わず「執事」を検索してしまいました。執事が男性でなければいけない訳ではないけれど、やはり使用人を司るのが執事らしいので、アジン以外の人たちは小間使いとかメイドなのではないでしょうか。それを全員執事としたのは単に羊たちと引っ掛けたかったからなのでは?それにしても沈黙なんてしてないし。小説家になったらしい執事(?)の一人が執筆していた部屋を、見学に来ていた騒がしいおばさんご一行がそこで上着を脱ぎ捨てるとそのまま騒がしい小間使いになると言う展開はおもしろかったです。どうやら首のリボンが白い人は幽霊らしかったですが、アジンが本当はどうしたかったのかがよく分かりませんでした。

  • 満足度★★★

    凝った題名に追いつけませんでした。それ故、意味不明の分かりづらいものになってしまいました。

    ネタバレBOX

    先代の主人の死後、その息子に仕える使用人たちの話。執事ではなく、単なる使用人でした。

    先代の主人が息子に殺されたということなどはアジンの妄想か、使用人の一人や息子の妻は生き返ったのか、幽霊か、死んでいなかったのかが良く分かりませんでした。

    そもそも、生き返ったとして出てきた使用人は休憩室へ下がって死んだ使用人と同一人物なのか、登場人物が多くて特に特徴のない役柄であったためそこのところから良く分かりませんでした。
  • 満足度★★★

    執事と羊がかかったコミカルサスペンスかと思いきや!
    17世紀の欧州っぽい雰囲気の世界観にシェイクスピアのエッセンスが加味され、支配からの卒業を試みる羊のような奴隷的存在の執事たちの物語だった。
    物語のプロットも世界観も素敵で面白いが、登場人物が多いため関係性とキャラクターの説明的なシーンがかなりロスって、テンポを悪くさせていた。個々の役者さんの演技もキャラの作り込もよかったので、少々残念。
    オープニングの設定共有の件と展開がとても面白く良かったので、その感じで執事たちのキャラも理解できると良かった。

  • 満足度★★★

    もう少し納得性があれば...勿体無い
    舞台美術は物語を観やすくするよう工夫して作り込んでいた。しかし内容に謎(疑問)が多く、その展開はまるで霧の中をさ迷うようで手探りだ。
    シェイクスピアの「ハムレット」をイメージさせるが、似て非なるものかもしれないが。ハムレットが父の死の真相を知ってもまだ...To be,or not to be: that is the question.と悩み独白するのと違い、本公演のラストには明確な思いが発せられる。その思いを激白する、演技は熱演なのか怒声なのか判然としないが、迫力は感じられる。
    (上演時間1時間40分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、豪華な執事控え室のような部屋。やや上手側に楕円形のテーブルと椅子、下手側には机、壁には絵画やリースが飾られている。上手側客席側にドアがあるが、執事の仮眠室という設定である。下手側奥に木製ドア。上手側奥、壁の上部にテラスを思わせる空間がある。

    梗概...屋敷の公開見学(観光)に来た婦人たち。それが一転して当時の執事(衣装替え)になる。この屋敷の主人が放蕩息子・コソン(登場しない)に毒殺(噂)され、その息子が父亡きあと、2カ月で結婚式を行う。コソンの結婚披露宴当日の騒動がコミカルに描かれる。執事取りまとめ役・アジン(律人サン)は先代主人の霊を見る。先代は、自分は息子に殺されたとアジンに告白。復讐に燃えるアジンは他の執事たちに協力を求めるが...。
    その執事役の女優陣は個性豊かな役柄(キャラ)を立ち上げ、楽しませてくれた。出来れば、その役柄の意味というか、役割がわかると良かった。

    最大の疑問は、幽霊の存在を一番否定していた執事を幽霊として登場させ、物語を収束させてしまう。それが現実であることを証するためコソンの溺死した嫁も登場させる。
    次の先代主人の霊を見るまでは、温厚であったアジンの態度が一変し、途端に厳しくなる。
    それ以外には、コソンの嫁の悩み、相談事は何か、そもそも嫁いできた理由は何か...など多くの謎があるが、それらは卑小なことと割り切る。

    物語には同性愛(レズビアン)、民族間抗争、飢饉=食欲、軍靴の音などの問題が散りばめられている。ハムレットでは、主人公の奇妙な性格を描きつつ、物語の展開とは直接結びつかないような事柄の省察が描かれている。この公演でも先の問題は観客への問いかけのような気がする。それが物語にうまく絡んでいれば観応えがあったと思うと勿体無い。

    ハムレット同様、この物語では主人公・アジンの内省、その独白が見所であろう。執事の取りまとめ役として「支配」したい、という激白によって幕になる。「執事」は「羊」(家畜)にあらず。その反対の解放、自由を求めているのかもしれない。
    公演には先代主人、その息子コソンは登場しない。その人物像は観客に委ねられている。そこで主人とアジンの主従の関係性をどうのように想像するかによって復讐の鬼と化したか。
    それでも先の疑問は解けない、それ自体が問題だ!

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    執事?沈黙?
    私が思う執事とはイメージが違い過ぎて、違和感しかありませんでした。
    そして、沈黙の意味もよくわからなかったです。
    違うタイトルなら、こちらの受け止めかたも違ったのに、と思いました。

  • 満足度★★

    沈黙じゃあないし・・・
    フライヤーに惹かれて いったいどんなイケメン執事が謎を解き明かしてくれるのだろう♡ と勝手に思い描いていたものとはかけ離れていた・・・
    もちろん執事が男性でなくてはならない必要はないが。しかしアジン以外の彼女たちは執事ではなくてメイドでしかないように思えた。 舞台セットや衣装は雰囲気があり 芝居のオープニングの切り替えの場面は良かったのだが ともかく賑やかを通り越した騒々しさに 少々辟易。 使用人のもめごとで話が進んでしまって サスペンスはどこに行っちゃったの~? 作品自体には少々残念な感じだったが キャストの役作りや滑舌は良かったです。 次回作に期待をこめて 今回は厳しく☆二つ

  • 満足度★★★

    よかった
    熱演、名演、女性たちが輝いてました。

  • 満足度★★★★

    観てきた!
    タイトルからコミカルな内容を想像していたのですが、ガッツリシリアスでした。
    舞台セットや衣装、小道具など、世界観を丁寧に丁寧に積み上げていっている印象を受けました。
    重厚な世界観はとても好みです。

    かなりオーバーアクション気味の演技が散見されましたが、
    この世界観なら逆にありかなー、なんて思いました。

    登場人物では食堂のお祖母ちゃんの演技がとても印象に残りました。

    ネタバレBOX

    結局、アジンが見たのは何だったのでしょう?
    性格がガラッと変わったのは悪霊に取りつかれたからとか?
  • 満足度★★★

    雰囲気ありました
    妖しい館という雰囲気があり、キャラクターも独特の雰囲気を醸し出していました。ストーリーは、本筋に行くまでが長く、まとまりに欠けている気がしましたが、役者さんの熱演もあり、段々惹き込まれました。ちょっと分かり難さは感じましたが、興味深い舞台でした。

  • 満足度★★★

    おしい
    勝手に執事は男性、メイドが女性と思っていたので、少し戸惑った。
    騒がしいほどの個性豊かな執事達が各々魅力的だったのだが、ストーリーがどうも・・・・まだ上演中の為はっきりは書けないのだが、なんか残念。
    いっそコメディ風にしたほうが個々が生きてきたのでは。

  • 満足度★★★★

    海外ミステリー風ブラックユーモア添え
    出だしから西洋のいわくありげな雰囲気をまとった イイ感じの舞台。 
    ただ中盤において少しピントがぼやけてしまい序盤と終盤が面白かった。というちょっと変わった感想となりました。 
    女性らしい気品と聡明さが特徴的。 
    ハムレットを彷彿させる遊び心もとても良い。

    ネタバレBOX

    最初の姦しい観光シーンから本編への転換が見事で、女性だらけの執事達がこれからどんな物語を繰り広げてくれるのか期待感が高まります。 
    翻訳モノコメディーさながらの展開、7人の執事達の人となりが分かっていく中、障害を感じたのは、そのキャラクターの味付けでしょうか。 
    リーダー格の執事さん以外は、もっと日本人好みの家政婦さん的な親近感と湿り気のある人物像の方が、より強く引き付けられた様に思いました。 
    とは言え、それぞれに特徴的で覚えやすい配慮を感じます。
    キャラクターの波に乗れてしまえば、それこそ一気に楽しみまくれてしまう作品だと思います。 
    ラストにおいては「あー なるほどっ、ここに向かっていたんだ!」と色んな事が腑に落ちる、なかなかのラストシーンでした。 
    何だかとても良い空気感をもった劇団さんなので、これからも頑張って欲しいと願っております。
  • 満足度★★

    テーマはとても興味深いでも、、、
    まず、申し上げたいのが、終始うるさい。やたらわめき声をあげられると、正直集中力が途切れてしまいます。それはさておき、、、
    最後に提示されるテーマ、それはタイトルに暗喩として示されているのだけれど、最後になるまで判りませんでした。オープニングは何に繋がるのですか?民族間の諍い、レズビアン、仲間意識、母国語、自己選択的な人生、人間の階層や不幸、迫りくる戦争、軍需産業、様々なテーマが見え隠れするのですが、それがどこにも収斂されて行かないというか。人物の配置もバラエティーに富んでいるのですが、それがバラバラに動いているだけというか。息子の嫁の存在意義は?(彼女は何に苦悩しているか、想像できないし)主人公のアジンの性格豹変の経緯は?

    ネタバレBOX

    この演劇のテーマは「支配」です。タイトルは見てのとおり「執事」と「羊」をかけていますが、それだけではなく、劇中でも「執事達」は「羊たち」と比喩されて、支配を受ける者とされている。その支配に対する受容の強度が、アジンに幻想(思い込み?)を生ませ、過去の支配関係の甘美な陶酔が、彼女を殺人に駆り立てる。しかし、事実は、、、となります。幽霊を全く信じなかった執事が幽霊になって問題を可決する。事の真相に一番深い洞察を図ったのがヒステリックな料理番の老女だったり、ラストは意外な展開が進みます。しかし、ラストにもう1人出てくる幽霊は何のために。なぜ、若山牧水の詩の一説が出てくるの?彼女たちの生きている時代はおそらく1930年くらいなのだろうけれど、おそらくドイツ辺りでそれは唐突過ぎません?
    うーん、アイデアはとても興味深いのです。でも気持ちよくストリーが抜けていきません。

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