満足度★★★★★
大好きなんです、こういう芝居
市井の若者の人間模様が秀逸。
ほぼ3人芝居で、同じ職場で働く若者達が、日々の会話の中で、御互いを深く知るようになり、関係性を深めて行く様が、実にリアルに投影されます。
アメリカやイギリスでの上演では、もっと人間描写が、ギスギスした感じなのではと想像しますが、マキノさんの演出は、どこか、日本の人情喜劇風な色彩でした。
木村さん、ソニンさん、菅原さんの、等身大の人物造形が秀逸で、3人とも大好きになってしまいました。
マキノさんは、群像時代劇などより、こういう登場人物の少ない、現代劇の演出手腕は抜群だなあと、嬉しくもなりました。
観客の入りが少ないのが、何とももったいない公演でした。
満足度★★★★
じわじわくる。
映画館のアルバイトの二人の会話で、だんだんと二人の人となりがわかり、時間の経過につれて二人の関係が変化していく様子が面白いです。
凝ったセットにぴたりとはまった木村了くんと菅原永二さんがとっても良いです。
ダイナマイトなソニンちゃんもなかなかでした。
満足度★★★★
面白い
面白かった。さびれた映画館で働く若者3人が、それぞれ何かの問題を抱え、それぞれの立場についての違いを抱え、ぶつかりあったり助け合ったりしながら、最後は少し切なく終わる。休憩込み3時間が一気に終わった印象である。映画のタイトルや話題がいっぱい出てくるので、実は私は映画をほとんど観ないのだけれど、映画ファンならば更に面白く観られるだろうと思って、少し悔しかったかも…。
満足度★★★★
フリック
凄い戯曲!マキノノゾミさんの演出は、優しくて、柔らかかった。
小さな映画館で働くアルバイトの若者の平凡な日常に人類の歴史を凝縮。映画の話題で数十年を振り返り、果ては聖書まで。軽いおしゃべりから人類の悲しみ、喜びがポロポロとこぼれ出す。彼らも私も映画(人生、世界)の主人公だった。
約3時間、休憩込み。