八月納涼大歌舞伎 公演情報 八月納涼大歌舞伎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-7件 / 7件中
  • 第二部を観て来ました
    ほぼかぶりつき!
    勘三郎さんにすっかり惚れました

  • 満足度★★★★★

    第三部を観劇しました。
    事の外よい席だったので舞踊も飽きることなく細かいトコまで観れて。お目当ての「愛陀姫」は流石歌舞伎座を使ったエンタメに。176分。

    ネタバレBOX

    野田歌舞伎の蛇腹のセットや日本の史実に乗っけた脚本も面白い。それでいて筋はアイーダから逸脱していないのだからその手腕は見事。お約束の象も忘れてないし。

    全編現代口語で敷居を低くし、その上で達者な歌舞伎役者が軽やかに面白く演じるのだから楽しくないわけがない。

    主役はタイトルからすると七之助の愛陀姫なのだけど、意のままにならず翻弄される濃姫の勘三郎、そして頭から最後まで肝のシーンには必ず存在し、次を指し示す福助の細毛もある意味主役のような存在感を表していて全てのシーンが見せ場とも思える展開に仕上げていたのがすごいと思った。
  • うむ
    たのしかった!

  • 満足度★★★★★

    満喫してきました。
     小劇場でやったらベタ過ぎだと言われそうな人情ものをきっちしやるつばくろは帰る。福助、巳之助、勘太郎がいいですねえ。酒呑童子はモダンな美術で展開も早く、そのまま見た第3部での紅葉狩の美しさ。舞踏を楽しみました。愛蛇姫も美術が面白く、音楽もアイーダだけでなく、マーラーの第5交響曲の有名なアダージョまで使っての野田芝居。
     勘三郎さんのアムネリス(濃姫)が物語の中心で支えているので、福助さんの細毛(=細木数子)や扇雀さんの荏原(=江原)さんのおちょくり方も大爆笑。いやはやモダンなものから伝統に則ったものまで、歌舞伎の醍醐味を味わいました。

  • 満足度★★★★

    遊び心たち、戦い合って、光る(第二部)
    歌舞伎を観るのは、たくさんの部屋を巡り歩くよう。それぞれの部屋は、繋がっているけど、全然違う部屋(もちろん、平屋だ)。役者や物語、踊りや音楽といったたくさんの要素が、調和というより、同時に並ぶ。

    めくるめく、無限に広がるバリエーションの部屋部屋を自由気ままに巡るのは楽しいけれど、迷ってしまうこともあるかもしれない。

    第二部の演目は、新派舞台の歌舞伎化、二幕の人情もの『つばくろは帰る』と、先代勘三郎のための書き下ろしだった舞踊劇、『大江山酒呑童子』。

    ネタバレBOX

    例えば、2DKの家で、フローリングと和室の6畳間が並んでいる、よくある間取り。畳の部屋と、板張りとでは、身体のモードがかわる。ワンルームに慣れた目には、それぞれ、独立した部屋に見えるかもしれない。でも、襖を隔てて並んでいる部屋同士は、一つの家の中に、並んでいるのだ。

    歌舞伎という家は、400年の歴史を持っていて、今も拡張を続ける、とんでもなく広いものだ。たくさんの部屋があって、その部屋の中に、さらに細かい部屋が並んでいる。いくつもの要素が、ブロック分けされていて、人々は、その中から、自分の好きなブロックを、楽しむ。これは、案外、今に合ったスタイルかもしれないとも思う。

    僕は、特に、舞踊劇の部屋が好きだ。お能の影が見え隠れするそこでは、並んでいる、形式だとか、物語だとか、音楽だとか、もちろん役者だとかの諸要素たちが、舞踊が高まる一瞬に向けて、戦い合いながら、みなぎる空気を、通い合わせる瞬間をみることができる。

    舞踊劇『大江山酒呑童子』の物語は単純明快。ご存知モンスターハンター源頼光さんが、仲間たちと一緒に、大江山に住む酒呑童子という鬼を退治に向かって、酒に酔わせてやっつけるという、それだけの話の中に、踊りの見せ場がたっぷりある。主役は、もちろん、中村勘三郎の酒呑童子だ。今回は、それに、串田和美の舞台美術が、戦う。

    日本人の伝統的な視線は、「横」に広がる、平面世界。神様の視点である縦の視点だとか、遠近法の奥行きだとかは、ない。歌舞伎の舞台は、だから、横に長い特殊なもので、背景は、ぺったんこな書き割りが基本。

    串田和美は、いきなりそこにチャレンジ。舞台の上に、もうひとつ、ちょっとした舞台のような台を用意。さらに、書き割りの代わりに、縦に長い、水墨画風の絵を三幅、並べる。これで、能舞台のようなちょっとした奥行きと、突き刺さるような、縦の視点(批評の目でもある)が導入される。

    酒呑童子の衣装も、奇抜で、おしゃれ。オレンジに、若草色の重ねを合わせて、チェックの袴で登場。神通力を自慢して舞台上を飛び回ると、最後は人形が、背景の水墨画の中を飛び回る。遊び心がたっぷりの美術と、演出。

    勘三郎の酒呑童子は、愛嬌たっぷり。遊び心溢れる舞を、時に激しく、時にゆったり、ユーモラスに踊る。酔っぱらって、「ふらふらと」してしまって、挙げ句やられてしまうのがかわいそうになる。

    美術と、演者と、それぞれは、別々の部屋だ。それぞれが、それだけで、楽しい。でも、それが、舞踊の場面になると、丁々発止のやりとりを始めて、戦い合う。戸が開いて、風が通る。歌舞伎の伝統への戦いでもあるのだけれど、400年の積み重ねは、それを飲み込んでしまうだけのふところの深さを持っている。いつの間にか、きらきらした、明るさが滲んで、楽しんでいるのが、伝わる。

    ばっさり斬られた酒呑童子は、舞台真ん中、小舞台の中央に、ばったりと倒れる。すると、ずずずっと小舞台が起き上がる。ざざざっと黒い砂が滝のように流れ落ちる中で、ハリツケのような格好の酒呑童子がにらみを効かせて、幕。客席が、どよめいた。最後の最後まで楽しい舞台。第三部ばかりが話題だけれど、こちらも、渋く、楽しめます(チケットが取れなかった負け惜しみではないですよ)。
  • 楽しかった~!
    第三部を鑑賞。季節を先取り、意外な展開が楽しめた「紅葉狩」。野田版「愛陀姫」は、おなじみの「アイーダ」を、長良川をはさむ木曾と尾張の争いに移し、スペクタクル満載。七之助愛陀姫がとってもかわいかった。

  • 満足度★★★★

    第三部観劇
    紅葉狩、もう秋なのねぇ。というか、とても判り易い内容。赤が鮮やか。社中の演奏も素敵。
    野田版「愛陀姫」はもっと面白かった。七之助さんがとても魅力的でファンになってしまいました。
    舞台装置がとても面白く、役者さんたちの動きに無駄がなく笑えて、泣けて、、
    これだったら、歌舞伎は…と尻込みしている方も楽しめますよね。

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