満足度★★★★
この空間(もはや劇場じゃない)で観られた事はこれからも忘れないと思います。
本当にどこかの小さな出版オフィスの中に観客が入り込んだ様な空間。
客席の周りを役者さん達が当たり前の様に行き来し、
業務をこなしているのを透明人間になって観ている感覚。
アイドルになると上京した友人が名乗った名前は、自分の名前だった…。
そこから続く悲しい物語はとても印象的でした。
現実と、夢と、それを追う者と、諦めた者、拒絶する者…と…。
考えさせられる作品でした。
満足度★★★★★
自分がまるで透明人間になって他人の人生を一緒に体験しているかのような、すごい距離感でした。内側の視点に入りこんでしまう。なるべく冷静にありのままを受け止めるように観ていたつもりでしたが、終わってから役者さん面会でお顔を見ると、思いが込み上げてきて、ぽろぽろ泣いてしまいました。自分が抱えていた、漠然とした不安や、いくあてのない気持ちが、観劇を通して外とつながれました。ありがとうございました。
満足度★★★★★
無題1974(16-264)
19:30の回。
19:00受付、開場。
ここは2回目(2015/8)。
入って左と奥にL字の客席、道路側に舞台、もうひとつLの角も舞台になってデスクが置かれている。役者さんはすでに座っている。
編集プロダクションで行われている「校閲」のお話し。
※文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること(wiki)。
「Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―(2013/6@悠玄)」以来の2作目。
今駒ちひろさん(本年3作目)が出ているので観に来ました。
黒沢佳奈さん「サイキックバレンタイン(2011/2@ミラクル)」。
佑木つぐみさん「伯爵のおるすばん(2013/10@サンモール)」。
金子優子さん「タケルのミコト(2015/2@BOX)」他。
印刷(文字)物に囲まれたオフィス、登場人物に共通点はなさそうだし、仲がよいのでもない。事業のこと、夢のこと、過去のことなどが浮かんでは沈んでいるよう。
椅子を引きずる音が繰り返される。
嬉しいことはひつともなさそうな世界、それが蜃気楼なのだろうか。